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パピヨンパパの思うこと
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「バベルの犬」(読書no.260)

バベルの犬」 (著・キャロイン.パークハースト) 

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これも動物が出てくる推薦書。

「バベルの塔」は言葉にまつわる旧約聖書の話だ。


「神の国に行くために全ての民が同じ言葉で協力して塔を築いていた。
神に民が達する事を恐れた神は人々が違う言葉をもつようにした、人々はそれから争うようになった」というのが創世記の中で書かれている。


言葉が持つ繋がりを断ち、争うことになった人間はもはやバベルの塔を築くことはできない、神に近寄ることもできない。聖書は普遍の真理を伝える。


もし愛する犬が言葉を使うことができたら人はそれを望むのだろうか


我が家のかわいさいっぱいのワンちゃんがしゃべったら?すごくいいと望むこともあるけれど、考えを突き詰めるとそのことを望まないボクがいることに気づく。


この物語はバベルの塔も犬がしゃべることの是非を問うものではないがそんな思いを持たせる本だ。


新婚気分がまだ残っている時、妻のレクシーが庭のリンゴの木から落ちて死ぬ。

警察は事故死とするが夫のポールは腑に落ちない。


レクシーの死を見ていたのはローレライというレクシーが結婚前から飼っていた犬だ。

ポールは真実を聞き出そうとローレライに言葉を教えることに挑戦する。


犬の競技会へよく行っているボクでも見たことがないローレライの犬種はローデシアン・リジバックという大型種。レクシーの亡きあと、ポールとの絆が強くなっていく。


水と言う言葉を覚えさせる、「ウォー
」。 我が家のワンちゃんもごはんの時、「ゴワァン!」と言っている感じが?する。
ローレライとの学習はなかなか進まない。


ポールはレクシーと過ごした短くても幸せな日々を思い出す。子供が欲しいと思ったポール、望まなかったレクシー。愛し合っていたが全て解りあっていたわけではない。
喧嘩して仲直りしたけれどわだかまりが消えたわけではない


ポールは遺品を整理しながらレクシーの知らなかった一面を知る。


犬の出てくる本ではあるがローレライは主役ではない。もし犬が出ていなかったらボクはこの本を手にすることはなかっただろう。


ミステリーの要素をもたせながら愛の姿を問う意味深いラブストーリーである。


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by willfiji | 2018-03-31 12:19 | 読書 | Comments(0)

「老人と狩りをしない猟犬物語」(読書no.259)

老人と狩りをしない猟犬物語(著・西村寿行) 

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動物が出てくる書の中で迷わずこの本を選んだ。

著者自身が長い間しまい込んだと明かしたこの小説は著者の原点がしっかりと根付いている。
発行にあたり手を加えたいこともあったがそのままにしたという思いはそのまま
読む人の心を打つ


老人は村里から離れ自給自足の生活をしていた。冬になれば雪に閉ざされる山中で畑を作り、猟をした。孤独を愛したが家族がいた。老妻は亡くなり、息子は戦死し、息子の嫁と孫の少年と暮らしたが物語はその嫁が森の王者と言われる巨グマに殺された所から始まる。


老人は少年に猟を教え、猟犬の隼がそれを見守った。巨グマへの報復を試みた少年は重傷を負い、果敢に戦いを挑んだ隼は落命した。少年は村に住む嫁の母親が引き取ることになった。老人には老いていく自分のわずかな命の間に巨グマを倒すことだけが心の支えとなった。

ある日森の中で子犬をみつける。迷い犬であったが老人についてきた。


村で聞いた話によると優秀な血筋を引いた紀州犬の子犬が迷子になったことがわかる、持ち主は東京の住人、もし誰かに拾われてその人が飼いたいのならきちんとした血統書をつけてあげたいと願っていると知った。

老人はそれを罠だと思い隠し通すことにした。前の犬と同じ隼と名づけられたこの紀州犬はたくましい体を持って猟銃の音にも驚かない猟犬にふさわしい犬だった。

老人の心は癒え、この隼との生活は活力となった。隼は時に家を出て森をうろつく迷子の時の性格はそのままだったが必ず戻ってきた。

犬は毎日のように森で遊んだ。

鹿、ウサギ、リス、イタチ、サル、カモシカ、イノシシ、様々な動物が老人の糧にもなった。老人は森を愛した。


巨グマの他に老人が倒さなければならない王者がいた。巨タカと巨イノシシだった。巨グマ、巨タカ、巨イノシシが老人の生活を脅かし続けたからだ。


新しい隼がいれば残された命の中でこの森の王者を倒すことができると老人の心に新たな魂の火が点いた


ある日隼が子狐を咥えてきた。老人は猟犬になったと喜んだが子狐は運ばれただけで傷一つない。隼は家の中に子狐を入れて遊んだ、老人は子狐を撃つことができず、子狐も老人を恐れなくなった。鹿と遊び、鳥を咥えても殺そうとしない隼、老人は隼が森の動物たちに優しく接する姿から戦う猟犬になり得ないと失望する。老人は急速に衰えていく。


ネズミの大群が発生し森の実りが激減する、巨タカが子狐を狙う、老人は隼が巨タカとの死闘に勝つ姿を呆然と見つめる、巨イノシシと巨クマが戦い、深手を負った巨イノシシを老人が倒す、老人は精魂を使い果たし発熱して寝込み、その隙を巨グマが狙う、隼が巨グマの喉元を噛みきって遂に巨グマを倒す。

夢かうつつか老人にはもはやそれを確証する力がない

老人は生涯を誰に気兼ねすることなくほとんど人を頼ったことも援助を与えたこともなかった。動物の霊を信じたこともなく神仏はなおさらだった。森の中で自然に帰って行く老人の傍らに新しい森の王者隼の姿があった。

実に見事な老人の死を著者は描き出す。


愛犬と共に暮らし愛犬だけに看取られて死んで行く老人を我が身に置き替えたらひとつの理想の穏やかな死がそこにあった。


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by willfiji | 2018-03-23 17:14 | 読書 | Comments(0)

「それを愛とは呼ばず」(読書no.258)

 「それを愛とは呼ばず」(著・桜木柴乃)
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この著者が気に入って2冊目にこの本を選んだ、正論では解せない愛の姿を描く。


「私たちの世界ではそれを愛とは言わない」、検事の言葉この本の主題だ。

言葉を持つようになった人類はそのまま愛の物語の歴史を持つことになった。


衣食住とは違った心を埋めるものとして愛はある。家族愛、人類愛、自己愛、等、愛の対象は様々であっても最もエンターテーメントなのは異性愛だ。オスのクジャクが大きく羽を広げメスを誘うように人間は様々な工夫で異性を求める。愛の世界は生物学的な見解とは異にする広がりを持って人の心に迫る。

小説の魅力は作者の表現力を借りて読者が違った世界に入る事ができること、テーマが愛になればひときわだ


さてこの物語、美少女コンテストに出場しタレント事務所に所属していた
29歳の女性紗希と10歳年上の妻が交通事故で意識不明の状態にある54歳の男性亮介が主人公という設定。現実世界では稀な愛の物語の展開に興味が深まる。


亮介の方に紗希が惹かれていく、その亮介の振舞いに関心が及ぶ。


男とはこうありたいという姿を女性作家ならではのタッチで描く。

更に文才を持たぬ身にこうした本をノートすることの難しさを知らしめる。


物語の中で
4人の男が死ぬ、今死ぬことが一番という幸せな死であるが世の中では許されるものではない。

「それを愛とはいわないのでしょうか?」紗希のエピローグの言葉が心に響く。

こういう死に方ならいいかも知れない。


紗希が美容のためにヨーグルトにメープルシロップをかけたて毎朝食べている事や
DCブランドという懐かしい言葉が出てきたりする。

ボクのとって身近な言葉の展開で死と愛を同時に語るような世界に導く。まさにエンターテーメントだ。


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by willfiji | 2018-03-16 12:36 | 読書 | Comments(0)

「容疑者」(読書no.257)

「容疑者」(著・ロバートクレイズ) 

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犬好きのボクならとスポーツジムの友人から面白い本だと読後に頂いた。

アメリカの警察小説、警察犬が活躍する。


K9
という言葉が犬の世界ではよく使われる、人間のことをホモサピエンスというように犬はケイナイン(canine)といい,生物の種の呼び方でここからくる。アメリカでは訓練を受けた警察犬がK9と呼ばれている。


美しいシェパード犬の名前はマギー、相棒の刑事はスコット。
マギーもスコットも心身に傷を持つ。

アフガニスタンの戦場で相棒を失った軍用犬マギー、

敵の銃撃の前で相棒をかばい重症を負ったが九死に一生を得てニューヨークでK9として再訓練中にスコットと出会う。


スコットは婦人刑事ステファニーと巡回中に強盗事件に遭遇、銃撃を受けうけステファニーは命を落としスコットは生き延びた。集中治療室で目覚めた時ステファニーの死を知る。


リハビリを続ける中で犬が相棒になる職場を望んだ。

マギーもスコットも心身共に後遺症があり再起の可能性は上司の判断にゆだねる身であった。


マギーを見た時スコットは運命を感じる、その時予定されていた犬がいたが上司にマギーを相棒にと強く訴えた、上司は
2週間の期限を区切ってマギーとスコットが任務に就けるコンビになれるかどうかを判断する条件をつけた。大きな音に佇んでしまうのはマギーもスコットも同じ、クリアーできなければ両者共引退の道を歩むしかなかった。


マギーとスコットの暮らしが始まる。愛犬家が最も共鳴する日々が書かれていく。


読者は犬のすばらしさを更に実感する、スコットとマギーの絆が日々固く結ばれていく。


犬は愛情をかければかけるほど応えてくれる。人を決して裏切らない。


マギーとの暮らしを送る中、スコットは未決になっていた自身の事件の解明に動きだす。

この本の主流であるミステリーが読書のぺースを早める。


スコットはマギーを使って捜査の精度をあげる。軍用犬だったマギーの能力が発揮されスコットは遂に犯人グループを追い詰める。スコットもマギーももう怯えてはいない。


スコットが銃弾に倒れる、マギーはスコットの前に立ちはだかり、犯人を寄せ付けない。助っ人が来て犯人が逃亡する。助っ人はスコットの出血を止めようとスコットに近づこうとするがマギーはまたもや寄せ付けない。このままではスコットの命が危ない、マギーに銃口が向けられる

殺さないで!と読者の心を揺るがす。一方でこのままではスコットが死んでしまうと読者を惑わす。物語は最後のクライマックスを迎える。


解説ページに犬の出てくる本が
10数冊紹介されていた。時をおきながらこれから全てを読んでみたいと思う。


ボク読書の脇には常に愛犬が寝転んでいて、ページを閉じると遊んで欲しいと飛んでくる。

そんな時間がいつまでも続く事を願って止まない。


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by willfiji | 2018-03-10 11:47 | 読書 | Comments(0)