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「ブラジルの不毛の大地・セラード開発の奇跡」(著・本郷豊。細野昭雄)
スカッシュ仲間からご主人が書いた本があると聞いて早速手にした。 題名を聞いて、「軌跡」だと思ったが「奇跡」だと分かった。 きれいな響きを感じさせる「セラード」とはブラジル内陸部に広がる日本の5,5倍の面積を持つ大地のこと、アフリカにおけるサバンナのような農耕には不向きな不毛の土地だった。 ご主人の本郷氏はボクが社会人になる2年前にJICA(の前身)に入った。氏は生涯をかけて農業革命を成し遂げていく。社会貢献とはこういう人たちの業を指すのだろう。 長年アメリカ一国が圧倒的生産量を持っていたダイズをセラードの土地を開発することによって飛躍的に拡大させてその地位を奪うという偉業を成し遂げたのだ。 アメリカが減ったわけではないから大増産の意義は人類に貢献する偉業だ。 痩せたセラードの土地を改良しダイズを植える、その種は気候に合わせて改良し収穫効率を高めたもの。日本の研究が成果となった。セラードの土地に入ったのは日系2世達、彼らはブラジル移民の日本人の勤勉性と貧しくても教育を惜しまない環境が育てた農業改革にふさわしい人材だった。プロジェクト成功の中心に本郷氏の姿がある。 ボクが入社した1973年はトイレットペーパ騒動の真最中、ニクソンの「ダイズショック」があった時だ。日本へのダイズの輸出を止めるという乱暴な政策だったが有限である資源の取り合いが始まった。その時動き出したのが、ブラジル・セラード農地開発だ。 ボクは流通業に身を置き、流通革命によって人々を幸せにすることを標榜した。メーカー支配からの脱却を目指して消費者に代わって商品を世界から調達することに懸命だった。高度成長の終焉は価格から価値へ転換をもたらし成熟社会に入って行った。 豊さをもたらす価値とはいったい何であるのか、懸命に過ぎたビジネスの中での功罪をボクはリタイアしてから考え続けた。マネー資本主義の波の中で漂いたどり着いた小島にいるような心境といったら言い過ぎだろうか。ただしこの小島は穏やかでボクはこの棲家が気に入っている。 人生は1回しかないが2回も3回も経験させてくれるのが本だ。本郷氏の記録はボクの時間と重なって、過去の解釈を変えてくれる。 ボクのビジネスよりも過激にブラジル経済は混迷を極める。ハイパーインフレに襲われるブラジル通貨レアル危機、ODA資金を預かるJAICA その時本郷氏は何を考えどう行動したのだろうか。 この本からは詳細はわからない。ボクのビジネス以上の大波が押し寄せたに違いない。BRICSのBはブラジルのB、新興国の経済が世界経済を牽引すると注目されたがそれもつかの間、資源安が新興国成長にブレーキをかける。今年オリンピックを迎えるブラジルは東京に競り勝った時とは全く違う環境の中にある。 そんな中、本郷氏はきっとじっくりと未来を見据えているように思う。世界人口は70億を超えやがて100億に迫る。 人はパンなしでは生きられない。セラードの成功は地球温暖化による、サハリやゴビ砂漠の拡大に歯止めをかけ、セラードと共に人類を救う食料供給地に生まれ変わるだろう。 持続可能な世界は資源の有効活用によってしか実現されていない。投機というゲームから覚めた時、人類はこうした人の努力こそが人の命をつないでいくと理解することになるはずだ。 知人のご主人という地縁から有意義な本を読ませていただいた、感謝の気持ちを伝えたい。
by willfiji
| 2016-05-11 10:04
| 読書
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