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空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
by willfiji
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良寛の恋

近くの図書館へ一度行ってみよう思っていた。「良寛の恋」(著・工藤美代子)は以前話題になった本だったか?棚から手にして、ペラペラとページをめくり、椅子に腰掛けるとどんどん作者の世界へ入ってしまった。

これは物語ではなく良寛とその弟子、貞心尼の研究書だった、良寛70歳と、評判の美貌の持ち主で29歳の貞心尼との出会いから良寛が死を迎えるまでお互いの相聞歌(相手の様子を尋ねる歌)によって研究が深まる。
良寛の恋_a0199552_1758966.jpg


歌ひとつずつに詳しい説明がないので歌を何度も読み返すことになる。
優しい言葉で詠まれたふたりの心があやふやながらわかる気がする。あやふやさを解き明かそうとしたのがこの本だ。

良寛と言えば子供達と遊ぶ柔和なお坊さんというイメージだ。果たして恋をしたのだろうか?
貞心尼は良寛に会うため歌を送る

「これぞこのほとけの道に遊びつつ撞くやつきせぬみのりならなむ」、

それに対しての良寛の返歌は

「つきてみよひふみよいむなここのとを十とをさめてまた始まるを」。

僕には正しく訳す力はないが、貞心尼が良寛が手鞠をつくことから仏の道を教えて下さいと言い、良寛がどうぞついてください、つまりいいですよ、手鞠は十までついてまた一からはじまるものですと返歌した。
作者は二人の関係が師弟愛であったのか?それを超えた純愛なのか?それとも男女の関係であったのか?現代に残る多くの文献の中から類推する。

貞心尼は自分の庵から10キロの道を良寛の元へ通う。良寛に離れ屋を提供している家に泊まることもあったが、何ヶ月も現れない時もあった。そんな時、良寛がどうしているのかと歌を送ると、

「春風にみ山の雪はとけぬれど岩まによどむ谷川の水」 と答える。

良寛は

「み山べのみ雪とけなば谷川によどめる水はあらじとも思う」 と詠む。

良寛の負けだ。よどむものが何でもいいよとなったのか?新潟の遅い春があけると良寛は

「天が下にみつる玉より黄金より、春のはじめの君のおとずれ」

と詠み、貞心尼が帰ってくる。

良寛さんは人気があって良寛ファンの間では貞心尼は有名人である良寛を利用して文化人となりたかった悪女だとされている、良寛は美しく教養もある若い貞心尼を弟子として可愛いがったがそれ以上のものはなかったというのが通説らしい。作者はそれに違和感を覚える。

歌を詠むほどに二人の関係を解き明かす必要もないと思った。慕う気持ちも可愛がる気持ちも嘘はない
幕末から維新を生きた人の本を何冊か読んでいるが良寛もその時を生きていた、良寛と維新を作った人達は違う世界を生きたとも言えるが同じ世界に生きていた。

良寛の辞世の句がまたいい。

「良寛に辞世あるかと人問は、南無阿弥陀仏といふと答へよ」

新選組も良寛も死んでしまえば誰も同じだ。自分は自分でしか無い


by willfiji | 2013-10-10 18:16 | 読書 | Comments(0)
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