メールアドレス
wiifiji@aol.com
facebook.com/tamopapi488 rink 調布に海を!調布島プロジェクト 犬達の爆笑生活 シーズー犬との日々 居酒屋魚海船団(芋じいじのたわごと) 蘭?乱?嵐? Happiness jony店長 にほんブログ村 にほんブログ村 フォロー中のブログ
カテゴリ
以前の記事
2024年 03月 2024年 02月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 08月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 05月 2023年 04月 2023年 03月 2023年 02月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 11月 2022年 10月 2022年 09月 2022年 08月 2022年 07月 2022年 06月 2022年 05月 2022年 04月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 06月 2021年 05月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2021年 01月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 2013年 12月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 最新の記事
最新のコメント
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ブログパーツ
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
近くの図書館へ一度行ってみよう思っていた。「良寛の恋」(著・工藤美代子)は以前話題になった本だったか?棚から手にして、ペラペラとページをめくり、椅子に腰掛けるとどんどん作者の世界へ入ってしまった。
これは物語ではなく良寛とその弟子、貞心尼の研究書だった、良寛70歳と、評判の美貌の持ち主で29歳の貞心尼との出会いから良寛が死を迎えるまでお互いの相聞歌(相手の様子を尋ねる歌)によって研究が深まる。 歌ひとつずつに詳しい説明がないので歌を何度も読み返すことになる。 優しい言葉で詠まれたふたりの心があやふやながらわかる気がする。あやふやさを解き明かそうとしたのがこの本だ。 良寛と言えば子供達と遊ぶ柔和なお坊さんというイメージだ。果たして恋をしたのだろうか? 貞心尼は良寛に会うため歌を送る 「これぞこのほとけの道に遊びつつ撞くやつきせぬみのりならなむ」、 それに対しての良寛の返歌は 「つきてみよひふみよいむなここのとを十とをさめてまた始まるを」。 僕には正しく訳す力はないが、貞心尼が良寛が手鞠をつくことから仏の道を教えて下さいと言い、良寛がどうぞついてください、つまりいいですよ、手鞠は十までついてまた一からはじまるものですと返歌した。 作者は二人の関係が師弟愛であったのか?それを超えた純愛なのか?それとも男女の関係であったのか?現代に残る多くの文献の中から類推する。 貞心尼は自分の庵から10キロの道を良寛の元へ通う。良寛に離れ屋を提供している家に泊まることもあったが、何ヶ月も現れない時もあった。そんな時、良寛がどうしているのかと歌を送ると、 「春風にみ山の雪はとけぬれど岩まによどむ谷川の水」 と答える。 良寛は 「み山べのみ雪とけなば谷川によどめる水はあらじとも思う」 と詠む。 良寛の負けだ。よどむものが何でもいいよとなったのか?新潟の遅い春があけると良寛は 「天が下にみつる玉より黄金より、春のはじめの君のおとずれ」 と詠み、貞心尼が帰ってくる。 良寛さんは人気があって良寛ファンの間では貞心尼は有名人である良寛を利用して文化人となりたかった悪女だとされている、良寛は美しく教養もある若い貞心尼を弟子として可愛いがったがそれ以上のものはなかったというのが通説らしい。作者はそれに違和感を覚える。 歌を詠むほどに二人の関係を解き明かす必要もないと思った。慕う気持ちも可愛がる気持ちも嘘はない。 幕末から維新を生きた人の本を何冊か読んでいるが良寛もその時を生きていた、良寛と維新を作った人達は違う世界を生きたとも言えるが同じ世界に生きていた。 良寛の辞世の句がまたいい。 「良寛に辞世あるかと人問は、南無阿弥陀仏といふと答へよ」 新選組も良寛も死んでしまえば誰も同じだ。自分は自分でしか無い。
by willfiji
| 2013-10-10 18:16
| 読書
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||