最近は文芸書ばかり読んでいたからたまにはエッセイもと『失敗談(著・外山滋比古)』を読んだ。
「人生は失敗の連続である、マイナスをプラスにするのが知恵というものである」というキャッチフレーズに共感したからだ。
この本に引用された
「蔵売って、日当たりのよき牡丹かな」
という歌が心に響いた。
ビジネスの世界では失敗は致命的なものにつながることがある。
それを個人に委ねてはならないと思う。
失敗してもそれをカバーする組織を作ることで企業は成長する。
我社にも新入社員が入って失敗ばかりする。
どう育てるかが上司の手腕だが感情的に怒って萎縮させてしまう管理職がいる。
新入社員の問題よりその管理職をどう育てるかが企業に問われる。
管理職は人を使って仕事をする人で組織は目標を達成するための手段だからだ。
感情的に怒る管理職がいるのは経営者の企業風土がそうさせていることも少なくない。
経営者は時として「蔵を売る覚悟」が必要だ。
「投資」というリスクをどれだけ持てるのかは失敗をどれだけ許せるのかにもつながる。
蔵を売って陽を当ててあげる器を持たなければならない。この本はそこまで言及はしてないがそんな事を考えさせる本だった。
さて我が身に振り返ると贔屓の
阪神が負けた特その采配の失敗を許せない自分がいつもいる。
これは自覚していてもなかなか直らない。