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パピヨンパパの思うこと
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「共振」(読書no.268)

「共振」 (著・相場英雄)

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「震える牛」や「血の轍」もこの著者の渾身作だがこの本は更に上を行くヒューマンサスペンスだ。東日本大震災直後から被災地に入ったのは著者がそれまでも この地の人たちと交流していくつかの著書を表していたことによる。


震災によって
2万人の人々が亡くなった、本は2年後の状況を描き出す。


家を失い、肉親を失いそれでも復興に向けて生き抜いていくその人の思いになり切れるはずはない読者の心を揺さぶる文章力で描く。

著者が深く人々の中に入っていったからこその小説だ。


東日本大震災はそれまで歩んできた日本の道を変える出来事だった。日本に住む人たちの心を試す天の声だったようにボクには思える。


人々はこれまでの人間の傲慢さを知ることになった。という言葉がキーワードになった。


物語は復興を支えた職員早坂が何者かに殺害された所から始まる。早坂は復興に向けて被災者一人一人に寄り添い、官僚主義になりがちな国の支援に血を通わせていた
被災者の誰一人として彼を悪くいう者はなく誰もが彼の死を悼んだ。


偶然にもボクが愛用しているチタンのタンブラーが犯人を割り出す証拠となった。

早坂は復興予算に群がるハイエナの尻尾をつかまえていたのだ。


被災地の出来事として日本人の礼儀正しさが伝えられる反面、そうでない部分も横行している。復興予算詐欺やボクが被災地を訪れた時にタクシーの運転手さんが悲しそうに話した歓楽街やパチンコ店の繁栄である。

こうした問題は現実ではあるがそれでも被災した大部分の人たちは復興に向けて懸命に生きている。


節目を作った大震災は世界の動きと連動して日本国民の意識も住み分けた


時を同じくして生まれた安倍政権の振舞いが国民の分断に拍車をかけている構図がある。


原発に対する対応でもそれが現れている。


原発の脅威は想定外をも想定する必要があると学んだのに再稼働させその上他国に輸出しようという安倍政権は震災から何を学んだのだろう。


絆がキーワードとなった人と人との関係に背を向けたかのように格差が拡大している。


社会保障費の負担が増え実質賃金が減少し軍事費増や財政赤字拡大は次の世代の負担増を確定的なものにしている。生活保護世帯の給付もカットされる反面、大企業の内部留保は積り上がっている。

企業が業績を上げることや人が能力を向上させ見合った利益をあげることは必要なことだと思うが、人々のくらしに貢献することによって利益を得るというのがあくまでも前提だ。


国会を通過しようとしているカジノ法案はこの政権の品のない危うさの典型ではないだろうか。
日本人入場を制限するような施設が何故必要なのか、胴元利益しか上がらない賭け事産業はこの日本に全く必要ない。


日本人は震災という未曾有の体験をした。震災は今までの価値観を一変するパラダイムシフトをもたらした。人々は個を主体とする生活の大切さを改めて知ったはずだ。


一方今の話題はアメフトだ。社会が安倍化しているという人もいる。個を犠牲にした独裁を望むネトウヨに見られる現象が一時の反動であって欲しいと願うばかりだ。


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# by willfiji | 2018-05-26 12:15 | 読書 | Comments(0)

「孤独のすすめ」(読書no.267)

「孤独のすすめ」 (著-五木寛之)
人生後半の生き方。

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孤独とは寂しい言葉ととらえがちだがボクの中では強さとして響くようになった。


それは孤独をテーマで書かれたエッセイの多くが孤独をすすめていたからだ。

この本はそんな人に更に糧を教える。


日本経済の成長と同じカーブで高齢化社会が訪れる。少子高齢化は子供が少なくなること以上に高齢者の多くが死ぬ世界だ。日本経済の成長と同じく人口も既に頂点を超え、今は下り坂だ。そして東日本大震災はシンボリックな警告だった。


人は生き方を変え、国も下り坂社会に対応した施策を打たなければならないのだが、未だに成長期の夢を追っている。


下り坂の社会は成熟した社会、上り坂とは違う既に経験したものが歩む道だ。


上り坂は頂点を目指すから視野が狭く景色を楽しむ余裕もない。下りには色んな世界が広がり、急ぐ道ではない


人生の黄金期は
50歳75歳のまでの時だと著者はいう、ボクは丁度その時を生きている。


若い時のように体は動かないし、強かったお酒だって弱くなった。それが苦にはならない。ほとんどを自己責任の中で解決する今が一番自分らしい時だと思う。


違う意見にも耳を傾けることできるが間違ったことに妥協する気はない。

堂々と主張する時は主張するし黙する時には口を閉じる。

そんな自分になっていることに気が付きはじめた今日この頃だ。


ゆたかに生きることは孤独の中で実感できるという著者の言葉が胸にストンと落ちた。


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# by willfiji | 2018-05-17 15:13 | 読書 | Comments(0)

「山彦」(読書no.266)

「山彦」 (著・ヤマダマコト) 

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1000ページに及ぶ電子書籍。伝奇ファンタジーという特異な分野で、あったようななかったような小説だ。


大和朝廷が日本を統一するまでには各地にいろんな部族が暮らしていた。縄文人と言われる人たちと大陸から来た弥生人との交流によって日本民族が作り上げられた。

日本国が出来上がったのは律令国家となった飛鳥・奈良時代だが、人々が日本国民として国籍が登録されたのは明治からだ。

物語が始まる。山の民と言われた部族が長野から新潟にかけての山中で暮していた。そのひとたちこそ大和朝廷に追われた日本民族とは違うルーツを持つ山彦と言われる人々だ。小説は今でも山に住む人と山を下りて普通の日本人になっている人たちが互助会のような組織を持ち、大和朝廷に制圧された部族の復活を企てるという劇画的要素を織り交ぜて展開される。


伝奇というより漫画である、決して上手くない文章だがミステリー仕立てになっていて途中ではやめられない。


日本の各地には様々な言い伝えがある。土蜘蛛(ツチグモ)、ヤツカハギ、
サンカ、そして山彦。
文明開化の下、戸籍登録から外された人たちがそんな呼び名で異種な存在として天狗や河童等と同じように不思議な世界の人として語られた。

稀多非人(えたひにん)といった部落問題につながる人々は被征服民族が奴隷として扱われ、人々が嫌う仕事の領域を受け持ったという説もある。それが穢れた人とみなされたというものだ。


自ら所属する民族を優秀であることを助成させるには他民族を劣化民族と蔑むことが効果的だ。差別意識で生まれるナショナリズムとはそういうものだ。


日本もネトウヨをはじめヘイトが蔓延している。

そんな時、縄文や弥生に戻り我々の祖先はどこからきたのかを思い出せばいいと思う。


海彦、山彦の伝記が語る世界は国家そのものよりも人としての暮らしが隣人たちとの世界で成り立ち、神々は八百万の多様社会を認めていたものだ。


今、外交では長い間中断された日中韓首脳会議が再開された。来月には米朝首脳会議も予定されている。韓国ムンジェイン大統領の平和への実践を世界中の人が評価をしている。


一方圧力一辺倒の安倍首相は命を賭してこの国を守る自衛隊を明記する改憲を目指すと人々を扇動する。

若者に、国民に,命をかけさせるような戦争をしない道を作ることがリーダーの役目ではないのか?

嘘をつき通してもいまだ安倍首相を支持している人がいる。日本民族はそんなに劣化していないと思う・・・のだが。


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# by willfiji | 2018-05-11 15:53 | 読書 | Comments(0)

「神保町奇譚」(読書no.265)

「神保町奇譚」 (著・池井戸潤) 


アマゾンの有料会員になった特典でこの電子書籍は無料。

花咲舞が活躍する短編もの、「下町ロケット」や「半沢直樹」ほどのエンターテーメント性はなかったが、ひと時を埋める読書となった。

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舞は仕事を終え、神保町で同僚の相馬とビールを頼む、先輩から紹介された一見さんお断りのその店はちょっと美味い肴を提供する。

隣あわせた上品な婦人の話が短編の本題に引き込む。娘さんが亡くなって銀行通帳を整理したら亡くなる直近に3000万円のお金が入出金されていたのだ。


銀行勤めの舞は相馬と早速調査する。娘さんが務めていたベンチャー企業は既に倒産していた。

半沢直樹は権力に立ち向かうがこの短編は世間でもありそうなことを軽く扱う。


企業のほとんどは銀行融資によって成り立っている。

晴れた日に傘を貸し、雨の日に返せと比喩されるほどに銀行の振舞いは非情な面もある。


それでも今は安倍政権による金融緩和策によって金余り状態が続いている。

企業を成長させるには資金がいる、金融は資本主義の要だが、GDPの何倍ものお金が世界中を巡っている現状を見れば新自由主義経済の先が雲の中にあることは否定できない。


企業オーナーにとって計画倒産まではいかなくても借入金を個人資産に組み込むことはそれほど難しくはない。もちろん業績がそれを埋めれば問題はないが資金を個人に蓄えて企業は自転車操業でなんとかやりくりしているという企業もある。


この本はベンチャー企業が別途に蓄えた資金で蘇る是非を問うことなく、難病に取り組むベンチャー企業姿勢を応援するような内容になっている。


非上場の企業オーナーの中には韓国財閥のナッツ姫を彷彿させるブラックな人がいる。日本の非上場のオーナーは独裁者の権限を持つとかつて日経新聞が連載した。

残念ながらそのパワハラを諫める手段は今もあまりない。


企業は人なり」とは言い古されてはいるが著者はそんな基本的なテーマを短編に仕上げたのかもしれない。


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# by willfiji | 2018-04-24 10:08 | 動物 | Comments(0)

「極上の孤独」「家族という病2」(読書no.263・no.264)

「極上の孤独」「家族という病2」(著・下重暁子) 

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NHKのアナウンサーだった後の下重さんは歯切れがいい。評判の「極上の孤独」を電子版で読んで合点して前作の「家族という病」の続編も読んだ。


直ぐに理解を示すのは男の人が多いと著者はいうがその男の人であることは多分に漏れない。

誰でも年を重ねればそれだけ孤独という言葉が身に染みてくる。


孤独でいいじゃないかと開き直ってくれる本との出会いが心を強くする。著者の本には多くの賛同者と同じように批判も多い。ボクは賛同者の先頭部分にいる気がする。


ボクの座右の銘に「連帯を求めて孤立を恐れず」という吉本隆明の言葉がある。

全共闘世代が背負った言葉でボク中にずっと醸成されてきた。

孤高の生き方がいいと思う、誰にもじゃまされず自分が好きなように生きることだ。

孤高は孤独よりも研ぎ澄まされたものがある。聖人の領域で悟りの世界かもしれない。


そんな立ち位置をめざしながら、ある時は連帯を求め、生きればいいと思う。求める気分が最近薄れてきたように思う。パワーがなくなってきたのかそれこそ聖人に向かっているのか不明だ、孤独でいいという自分になっているような気がする。


家族についての著者の考えは子供を作らないボクと共通したことがある点でも大いに共感する。


大人の社会に子供連れの家族が入ったとたんに個人ではなく父さん母さんになってしまい大人空間が失われてしまうことがよくある。


子供は子供、父さん母さんはプライベートな事だとわきまえろと言うものだ。


ボクは動物園のスポットガイドのボランティアをやっているから子供やファミリーに話しかけることも多いし子供に接するのも嫌いではない。

そんな時、動物を通して知ってもらいたいのは自立ということだ。

親離れ子離れができない人類に動物たちの自立を見てもらいたいのだ。

もちろん孤高を求めるが一緒に食事して美味しいねと言える連れ合いがいる時間を大切にしたいと思うし、孤独の時間であっても愛犬が脇にいる方を好んでいる。プライベートな事は自分の中で留めておくべきだ。

この本が紹介する女優大原麗子さんの部屋に貼ってあった言葉がとてもいい。

1.孤独な鳥は、高く高く飛ぶ。2.孤独な鳥は、仲間を求めない。3.孤独な鳥は、くちばしを天空に向ける。4.孤独な鳥は、決まった色をもたない。5.孤独な鳥はしずかに歌う。


こんな心境になって消えていければいいと思う。


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# by willfiji | 2018-04-20 11:28 | 読書 | Comments(0)