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「マスカレードホテル」は東野圭吾らしい小説だ。
筋書きの展開も読者をうならせる企業と社会の利害の中での個人の生き方を問うものになっている。 主人公山岸直美は評判のいい優秀なホテル(ウー)マン。 ホテルが連続殺人事件の次の場所になると推測した警察がこのホテル各所に従業員として署員を各所に潜りこませる。直美は受け持ちのフロントに配属された新田を教育しそれらしくみせる役割を任される。 刑事独特の横柄な態度がなかなか抜けない新田だったが直美のお客に対応する真摯な姿を間近に見ることによってスマートさを持ちホテルマンらしくなっていく。何故このホテルが次の殺人事件の現場になるのか?警察が厳重な警戒をしていることを公表して未然に事件を防がないのか?直美の疑問は従業員には知らされていない。 個々の持ち場で言われた事を精一杯やれば成果が出ると考えるのは警察も企業も変わらない。優秀な従業員や刑事はただの歯車になる事を嫌い全体を知った中で自分の役割を果たす事にまい進する。新田も直美も優秀だからこそ全体を知ってこそ能力を発揮する。 このホテルで事件がおこらなければいいと考える直美とここで捕まえなければ更に事件が拡散すると考える新田は衝突する。衝突しながらお互いの立場を理解するようになる。 直美はお客様第一を実践することが必ずしも社会正義にならない立場で迷う。 一流のホテルマンであってもその矛盾は解けない。 小説は犯人逮捕までの見事な種明かしはするがこの矛盾を問いながら余韻を残して終わる。 東野らしいと言ったのはそんな訳だ。 #
by willfiji
| 2014-07-08 17:10
| 読書
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「犯人に告ぐ」はエンターテーメント作家、雫井修介の代表的作品。
巻島は6年前、誘拐事件の犯人を取り逃がし、幼い男児の命を失った現場を指揮した管理官だった。 その責任を取る形で左遷の身にあった。 彼に手を差し伸べ、新たな男児連続殺人事件の特別捜査官として再登用したのはかつての上司であったキャリア組の曽根だった。 巻島は自らTVに出演する事で犯人を挑発しあぶり出す作戦に出る、劇場型捜査だ。 時として犯人を持ち上げる巻島に世間は冷たく当たる。 6年前も今も巻島は自分の身を省みずただ事件解決に向かう。 彼を支えるのは心が通じた2~3人の部下と家族だけ。 曽根は功は自分、責任は部下にというキャリアの典型、スタンスは変わらない。 クールな巻島が大泣きするか所がある。6年前誘拐され殺された男児の父親が逆恨みをして巻島を刺す、巻島は生死をさ迷う中で詫びに来た母親に逆に大泣きし男児を失った事をわびる。 曽根が足をひっぱった事が原因の発端にあることを一言も言わない。巻島のスタンスも変わらない。 責任の取り方があざやかな人になりたいと思う。弱者を守る時、正しき事を貫く時、 多くを語らず自分の胸にしまって責任を引き受ける人だ。 損得を超えることがなかなかできないのが人間だが、部下のうちの何人かと家族が理解してくれれば世間の多数がどう思うとも構わないということは多いにあることだ。 雫井作品への共感は権力におもねるみじめさを人が持っているから生まれるものではないだろうか? #
by willfiji
| 2014-07-01 18:06
| 読書
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あのエリカ様の試写会事件があった本。原作クローズド・ノート(著・雫井脩介)の主人公は江尻エリカとはちょっと違うイメージだった。ちなみに映画は見ていない。
香恵は本人も認める天然。男の人が好きな癒し系にはなれないと自覚している。そんな女子大生だ。天然の香恵の言動はテンポがいい。 香恵はマンションの先住人が残したノートを発見する。先住人伊吹は竹内結子が演じた、こちらはイメージに合っている気がした。 香 恵のアルバイト先の気になるお客さん、石飛隆作が伊吹の恋人だと本の途中で推測できるほど筋書きはきわめてオーシドックスだ。 ノートから伊吹が小学4年生の先生で生徒のことを思い、生徒に慕われ、ちょっと失敗もする魅力的な女性であることを香恵は知る。 自分の恋が伊吹とダブって香恵は伊吹のように恋に悩み恋を成就するために行動する。 伊吹のノートに勇気づけられ次第にあこがれるようになる。 ノートはハッピーエンドを予感させる直前で終わってしまう。香恵は幸せな結末を聞きたくて伊吹に会い行く決心をする。そこで知った衝撃的な出来事。 ストリーは単純だが香恵は最後に癒し系の片鱗を見せながら伊吹と違う天然を発揮する。見事なエピローグだ。 #
by willfiji
| 2014-06-18 18:49
| 読書
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つばさものがたり(著・雫井脩介)は家族愛に満ちた感動の小説だ。
この作家を推薦してくれた友に重ねてお礼をいいたい。 君川家の希望の星は二人兄弟の兄代二郎ではなく妹の小麦だった。 兄妹は仲もよく、兄は好きな道を選び結婚して子供もできた。 父親は妻と小麦と一緒に店を持つのが夢だったが小麦が東京でパティシエの修行中に亡くなった。 修行を切り上げて小麦は地元に帰って母親と兄嫁の道恵と一緒にケーキ屋を始める。 早く母親と一緒に店を持ちたいと母や兄に話した小麦だったが、病魔が刻々と小麦を襲っていた真相を隠していた。小麦は店を一刻も早く軌道に乗せるために懸命にケーキを作る。軽く手伝うだけの気持ちの道恵をパティシエにしようとする小麦。二人の葛藤。 うまく行かない店、救いの手を差し伸べる先輩シェフ。 こんな題材だけでも興味深いのにこの小説にはもう一つのストーリーが加わる。 代二郎の子供、叶夢の存在だ。友達ができず、人見知りする男の子だが彼にはレイという親友がいる。 天使と妖精のハーフの子だという。レイと話せるのは叶夢だけだが、まるでそこにいるような不思議なことがしばしば起こる。 叶夢は小麦に心を開く、代二郎と道恵も叶夢には障害があのではないかと懸念していたがやがて他の子と違う子であっていいと思うようになる。次第に親子の絆も深まっていく。 小麦の悲劇が天使や妖精のようにふんわりしたイメージと重なって、泣きながらでも読み進む感動をもたらす。この物語を読んだ人は皆天使が見える人になりたいと思うのだろう。 #
by willfiji
| 2014-06-11 21:13
| 読書
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「通りゃんせ」(著・宇江佐真理)は若いサラリーマンが江戸時代にタイムスリップする物語。
それほど珍しくもない展開だが作者の江戸時代の農家の暮らしがしっかりした歴史認識の元に描き出されている点で歴史小説といってもいい作品だ。 主人公大森連は休暇を取ったサイクリング途中の小仏峠あたりで江戸時代に入ってしまう。目覚めた時傍ら には連より少し年上の兄の時次郎と年下の妹のさながいた。 連は田沼意次が失脚し松平定信が登場する天明時代に目覚めたのだ。高校時代の先生のおかげで少し歴史に明るい連は大きな歴史の流れを時次郎に教える。天命の飢饉があったことも思いだしたが武蔵野国青畑村というこの村の飢饉の程度はわからない。兄は組頭で領主は旗本、そこから派遣され農民達を監視する役目も負っていたが、特別に手当をもらっているわけではなく百姓としての暮らし向きは決して楽ではない。 当時の農民はただ耐え忍ぶだけではないしたたかさと威勢を持っていた。年貢の取立てが厳しければ一揆をおこし庄屋や代官、領主にまでも反逆を企てた。幕府は厳しく断罪したが一揆を起こされた領主も管理責任を問われお家断絶は常であった。しっかりした根拠を持って作者は江戸の農家の暮らしを紹介する。 連は幕末を迎えるひと世代前の幕府が緊縮財政を敷き悪天候によって飢饉に襲われるその時代に放り出される。その中で村のため、領主のために懸命に生きる兄の時次郎と妹さなと共に持てる力を発揮していく。 サラリーマン生活を送ってきた自分となんと違うのだろうかと連は思い当たる。質素な中でも飢え死にしそうでも生きている実感が違う。これこそがこの物語の主題だ。さなは連に思いを寄せるが連には現代への未練がある。物語はロマンも忘れない。 現代社会に帰った連はたくましく成長している。今うじゃうじゃいる草食系男子に是非読んでもらいたい小説に仕上がっている。 #
by willfiji
| 2014-06-05 18:04
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