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パピヨンパパの思うこと
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拉致被害者たちを見殺した安倍晋三と冷血な面々(読書no.213)

拉致被害者たちを見殺した安倍晋三と冷血な面々」(蓮池 透)北朝鮮に拉致された蓮井家薫氏の兄が語る拉致問題。

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2002年小泉首相が訪朝し拉致が明らかになってから十数年が経った。著者の弟家族らは帰国したがその後の進展はない。帰国できなかった拉致されたとされる人たちの動向は北朝鮮との関係を考えればますます不明度を増す



この本は拉致家族当事者が日本の無作為の原因とその経過を自らの反省を込めて語る歴史書だ.


ボクが拉致家族の人たちの発言が少しおかしいと思うようになったのは、著者をはじめとする家族会の人たちの北朝鮮に対する言動が右翼的な人たちが言っていることと相似していると感じた時からだった。

凄惨な運命を背負わされた家族の人たちがなぜ極右とも言われる差別主義者が口にする言葉と同じレベルで北朝鮮を批判していたのだろうか?この本はその疑問に答える。


「家族会が救う会に乗っ取られた」と著者は訴える。今著者は救う会とともに家族会とも距離を置く。

更に北朝鮮に敵対する発言を先頭に立って言っていた自分を「特定の思想があるわけではなくまったくのノンポリで新聞もろくに読んでいなかった」「後先を考えない独りよがりの発言」「小泉訪朝からヒーロー気分になり今考えると恥ずかしい」と猛烈に反省する


拉致された家族は当初何をしたらよいのかわからず救う会の人々がすべてのおぜん立てをしてくれたのだ、各地の講演や署名活動など救う会が家族会を支援する形で動いた。


家族会を政治利用する人たちの見分け方は簡単でそういう人たちは間違えなくブルーリボンをつけている、必ずといっていいほど北朝鮮に対して強弁な主張をする。

最も政治利用したのは安倍晋三だと名指し、拉致を使ってのし上がった男だという。

安倍氏が注目されたのは蓮池薫氏の一時帰国を阻止し彼を返さないと小泉首相に言い張ったということが有名だが事実は違う。迷った結果北朝鮮に戻らないと強硬に主張する薫氏をなんとか戻そうとしていたのは安倍晋三と中山恭子氏で薫氏の強い意志に最後に折れたというのが事実だ。

そのことが報道されていたら安倍首相は一次も二次もなかっただろう。中山氏はその後議員となって自民党から日本維新、そして最右といわれる政党党首になっている。


北朝鮮問題が浮上している。アメリカの先制攻撃論が危機を煽る。冷静に考えればトランプ大統領が火をつけたのだが、危険なのは対話と圧力と言いながら対話努力しない安倍首相の対応だ。

著者の考え方が変わり最近では拉致家族会も制裁では解決は遠のくばかりと対話の方法を模索しだしたのは、あらゆる手段を尽くすといった安倍首相がやったことは経済制裁しかなかったからだ。圧力は北朝鮮を硬化させるだけで解決の道を閉ざしてしまった。


北朝鮮のやり方は許されるものではないが武力では解決できない。

地道で多くの批判があっても光明をみつけて交渉し続ける忍耐力が必要だ。


今回の北朝鮮危機によって支持率が持ち直すという悲しいポピュリズムの世界に日本が陥っている時、この拉致問題の対応の経過と結果から学ぶべき点が多いことを知るべきだ。

拉致問題を利用する政治家たちは北朝鮮を非難することで支持を集める。

偏狭的なナショナリズムを盛り上げた右翼的思考は対話の道よりも力で相手を抹殺する道を選ぶ。勇ましい姿勢は受けがいい、パフーマンスに騙まされず経済制裁だけで10年以上経った拉致問題の実態をきちんと見るべき時なのだ。

タフでハードで面倒な交渉を回避して戦闘行為をちらつかせて脅威を煽ることがいかに愚かであるかを歴史から学ぶ必要がある。


平和を口にすると売国者とかスパイと言ってバッシングする極右にこの国を動かされてはならない。日本は拉致事件によって加害者から被害者になった。鬱憤してきた憤懣や差別意識がふきだしてしまったと著者。


右翼でも筋の通った人は義を重んじる。森友問題で露呈した同志をも簡単に切り捨てる安倍首相はいつまでその地位を維持するのだろうか。


話し合いを真剣にすることを放棄する人は自分の意見の正当性を示すために北の脅威が続くことを願う人になっているようにも思える。


性善説と性悪説のどちらを取るか、その答えを見つける時かもしれない。日本国憲法は「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して・・」と人間の性善説に立つ。


性悪説を取る人は性悪説そのものが戦争への道だと気付いているのだろうか。ボクは人間は性善に向けて歩む者だと信じている。


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# by willfiji | 2017-05-06 17:13 | 読書 | Comments(0)

蜜蜂と遠雷(読書no212)

蜜蜂と遠雷」(著・恩田陸)
直木賞と本屋大賞の両賞を取った本は初めて、文句なしの最高傑作。今一番売れている本だ。

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芸術を楽しめるのは神様に一番似せて人間が創られたからなら神様に感謝だ


神様は文学と音楽が融合したこの本にどんな評価を与えるのだろうか。


ピアノで奏でる世界が音符ではなく言葉で埋められ、読みながら聞こえてくるその文章力に圧倒される。


バッハ、ベートーベン、モーツァルト、ショパンなら誰しもが知っていて、ラフマニノフなら名前だけはというボク程度の人でもこの本でバルトークやプロコフィエフを聴くことができる。
500ページのすべてがピアノコンサートの世界に導く。


冷たい世界が肌に気持ち好かった、足の下でぱきんと枯れた枝が折れた音がする。ミルク色の霧の中にキラリと光が射し込んだ。鹿がぴんと耳を立て、首を上げる。遠くからくる何かに気付いたらしい。高いところで鳥が鳴く。さえずる、歌う。はばたいて空を渡っていく


作者は音楽を文学にして更に絵画や映像をも提供する。


この本は人間が持つ感性のすばらしさに対しての自惚れを強くするのと同時に芸術がいかに表現しようともその彼方に自然が悠然とあることも示している。


そして人間の心が持つ感性の寛容性ともいえる表現方法の広さも著す。


ピアノコンクールに出場した
4人を中心に小説は展開する。


一次予選から二次三次予選へ進み、本せんで優勝者が決まる、数多の曲で
4人が競う。


ピアノは打楽器となり時に弦楽器にもなる。同じ曲も演者によって異なるイメージが生まれそれが何百年経っても変わらぬ一つの曲として納まる。


心地よいコンサートに時間を忘れ次々に聴き入ってしまう自分と美味しいものが無くなってしまわないようにゆっくり噛みしめていたい自分とを葛藤させながら読み進んだ。


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# by willfiji | 2017-04-28 11:04 | 読書 | Comments(0)

ズーラシアに行ってきた。

動物園ボランティア仲間と横浜ズーラシアに行ってきた。
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多摩動物公園を抜いて日本1の広さになったがアップダウンがなくて足に優しい。
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新しい動物園だから、動物との距離が近く設計されている。
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放飼場が広くとられていて、動物たちのストレスが少ない。
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動物たちは見世物ではない、自然に返せという意見もあるが、
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帰るべき場所もなく、野生に返しても生残れないのが現状だ。

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動物たちは美しい。
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いのちあるものを大切にしなければと気づく場所。
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その眼をみると、生命の源は同じだと不思議な気分になる。
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人は鳥のように飛べない、
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チーターのように走れない、チンパンジーのような筋肉もない。


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みる側なのに観られている。
そんな眼をした動物たちを撮ってみた。



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# by willfiji | 2017-04-17 11:33 | 動物 | Comments(0)

サピエンス全史 (読書NO.211)

サピエンス全史 上・下」(著・ユヴァルノアハラリ)読書NO.211
文明の構造と人類の幸福。


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人類の中でただ1種が生き残ったのが我々ホモサピエンス。

生き物の頂点に立ったサピエンスは
5万年の歴史を作り今、地球の運命を握る。


人間が生きるために「私たちは何になりたいか」ではなく「何を望みたいか」を考えていくことだとこの本は示す。


ホモサピエンスが自分たちより大きな肉体を持ったネアンデールタール人を滅ぼしたのは、協力して敵に向かう術を持ったからで、人を同じ方向に向かわせるには少人数なら簡単だが群になると「想像力」が必要になる。狩猟民族から農耕民族になり集落が大規模になるにつれて「想像上の秩序」必要になったのだ。


神、帝国主義、資本主義、自由主義、が想像上の秩序としてどのように生まれたかを丁寧に述べる。


この本が世界的ベストセラーとなっているのは今の政治的環境を反映したものだと思う。


ナチスドイツが自らを優れた民族としてユダヤ人を虐殺したのはダーウィンの進化論を根拠にしている。
優秀な民族を残すことが正義だとし他民族を迫害した。日本も近隣諸国の人たちを蹂躙した。


愚かな戦争を体験した人類は民族に優越はないと協調の世界を作ったが今世界はもとより日本人の中にも差別発言をまともにする人が出てきている潮流がある。


世界が右傾化している表れとして自国ファーストを訴える人は自分たちを優秀民族だと言わないまでも他国の人は自分たちより未成熟だから自国にその影響を及ぼしてはならないという論理で支持を得ている。

協調から排除への移行はホモサピエンスの歴史を後戻りさせているような動きだ


日本の復古主義者たちは日本独自の文化を必要以上に誇りそれを守れと言う。正しい認識が欠けている。
日本文化が影響を建国の時から受けた中国や朝鮮を嫌い、明治政府が取り入れた脱亜入欧思想を根底に持つ。

安倍首相がトランプ氏やプーチン氏と接近し習近平とはそうはいかない理由がそこにある。

太平洋戦争がアジア人解放の戦いで侵略戦争はなかったという彼らの主張と白人に劣等感を持ち追従していることは矛盾している。だがそんなことにも気づいてはいない。


この本は日本のアニミズムにも言及する。神道だ。神々がいろんなところにいて神々同志も争うからとても人間的だ。
世界の歴史は多神教から一神教に移行するが日本は神道が残る。


日本で面白いのは皇国史観が多神教である神道から生まれたことだ、アニミズムの世界はギリシアの神々のように物語の中で信じればいいものを、明治政府が軍隊を動かすために使った天皇を神様とする思想になった。皇国史観だ。

軍隊を動かすのは強制だけで組織するのは不可能で、神、名誉、母国、男らしさ、お金、それらの何であれ信じている必要があるから皇国史観が生まれたのだ。皇国史観は純粋な神道とは違う


著者は決して悲観論者ではない。

平和社会の揺り戻しという時かもしれないが著者は悲観論者ではない。戦争や犯罪行為によって死ぬ人は1,5%しかない。


サピエンス
5万年の歴史の中で今が一番平和だという。

これは国際関係の緊密化によって各国の独立性が弱まってきたことによる。

多くの人が特定の民族や国籍の人ではなく全人類が政治的権力の正当な源泉であると信じて人権を擁護して全人類の利益を守ることが政治の指針だと考えるようになってきたのだ。


戦争は利益にならず平和の利益はあまりにも大きいと理解したのだ。

日本は平和憲法によってその中心にあった。


今、北朝鮮に対する先制攻撃というとんでもない問題が出てきている。武力では平和は築けない、無知からくる揺り戻しの思想を抑え、冷静に行動しなければならない。
あくまで外交で解決することを貫くべきだ。


パン屋を和菓子屋に変える道徳教育や教育勅語の容認、集団的自衛権、秘密保護法、共謀罪等。日本は平和国家の道を捨て核禁止条約にも反対する国になってしまった。


サピエンスの
5万年の大きな流れは時に逆流する時もある。


戦争で死ぬ人が有史以来最低であるのは知が無知を上回る人類の歩みを示している。

安倍政権を支持する
53%の人も無知ではない。
揺り戻しの期間が長期になることが杞憂となれば幸いだ。



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# by willfiji | 2017-04-16 17:31 | 読書 | Comments(0)

天井の葦 (読書NO.210)

「天井の葦 上・下」(著・太田愛)読書NO.210


共謀罪法案
がまたもや強行採決で立法化されるような情勢の中、この小説は権力によって報道が抹殺されていく危険性を示した話題の書である。

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本当に日本はどうなってしまうのだろうか?共謀罪はテロ対策とのまやかしで日本を監視社会にしかねない、人権侵害の法案だ。太平洋戦争に国をあげて突き進んだのは反対する人たちの口を塞ぎ死に至るまで拷問で追い詰めた治安維持法が威力を発揮したことによる。治安維持法そのものになり得るのが共謀罪だ。

戦争に反対する人たちを売国者とか非国民として国民自身にも監視させ、意見の合わない者を排除した。共謀罪は一般の人には関係ないという、一般の人とは政権に賛成する人で戦前は国のため、天皇のために命を投げ出す人だった。


国のために死ぬのはいいことだ
という無知性が顔を出している。人が生きていくための基本的人権をわがままなことだと矮小化する戦前復帰思考に酔う極右が安倍政権支持者のコアにあって政権が否定できない状況にあることが危険なのだ。


この本は政権首脳がメディアを政府の方針を宣伝するための道具として考えている状況を描き出す。どんな時代の報道の中にも権力にすり寄る者たちがいる、自分の下劣さを処世術や政治力と思い違いした人たちだ。


毎日の報道番組で田崎何某や山口何某といった人が頻繁に登場しジャーナリストにはあり得ない政府擁護の発言を繰り返す姿は見苦しいものではあるが少なくない視聴者が引きずられている面があることも現実だ。


ひとつの国が危険な方向に舵を切る時、その兆しが最も表れるのが報道であって
報道が口をとじ始めた時はもう危ないとこの小説は読者を現実の世界に引き戻す。


安倍政権が長期化して報道に口出ししてから報道の切れ味が鈍ったことは確かだ。
何人ものキャスターやコメンテーターが姿を消している事を目の当たりしている。


報道が萎縮していると発言を強めているのが池上彰氏だ、彼は左翼でもリベラルでもない良識派だが相当なバッシングがあると明言する。ネトウヨによって非国民、国賊といった言葉が広がり普通に暮らす人々の間に幅を利かせている。


池上氏は少しでも政権に批判すると様々な圧力が加わりその対応に消耗してしまいかねない状況にあると訴える。秘密保護法ができてから報道の自粛が始まったという。共謀罪は監視社会をつくり更に政府の姿勢を察して動く行動が報道を包むことになる。


人々が政治に対して無関心になり言われるままになっていく、それは民衆主義の崩壊だ。


安全という名目で危険が迫り自由がなくなっていいのかと国民は真剣に考えなければならないだろう。
ボクがこんなことを書いても問題のない社会を続けることにつながる。


北朝鮮のミサイルに対して日本も先制攻撃できる体制を作れとびっくりするような発言が出てきた。こんなことに賛成する人は今少数だと思うが、やがて国論となってしまうかもしれない。

太平洋戦争が起こったのはそんな国民の意識があったからで戦前復帰の思想は戦争を肯定したことから生まれている。

3次世界大戦が起こるような無知性な世界を止めるためには小さな火であってもひとつひとつ消していく国民の強い意志が必要だ。


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# by willfiji | 2017-04-07 16:16 | 読書 | Comments(0)