空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
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「鳥類学者だからだって、鳥が好きだと思うなよ」(読書no.245)

「鳥類学者だからだって、鳥が好きだと思うなよ」 (著・川上和人)

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今年最後の読書ブログになった。一年を遡ってみれば、読書記録は50数冊、一週間に一冊のペースはほぼ目論見通りだった、友人の中には100冊を超える強者もいるが、ボクのペースが平均値だ。


ボクは乱読で読んだ本も忘れる事が多い、読書ブログをはじめた理由だ。


本の種類をざっと見ると初期の頃は文芸書と動物関係だったが最近増えたのは近代史、歴史が捻じ曲げられている 
と感じ出したからだ。


ナショナリズムの波が日本にも押し寄せ街宣車でがなり立てる一部の狂信的な団体が主張していた皇国史観
2チャンネルから発生したネット右翼と呼ばれる人たちによって拡散し一般の人たちの中へ入り込みだした。


フェイクが歴史を学んでいない人に新たな歴史として浸透する。ファシズムが美しい言葉で自国民族を褒めたたえることによって芽生えるようにナルシズムに酔う人たちは過ちの史実を認めることを自虐という言葉で排除する、政治家もそれを都合よく利用して国民を煽る、そんな社会になってしまったように思う。


太平洋戦争で日本は加害者であったそれを翻すことは被害者であった近隣諸侯の人たちを蔑む愚である。ボクの中でもう一度近代史を読み進むことは日本人として世相を反映した責任ある姿だと思うに至る。


動物の本については今盛んに言われる多様性の本質を見極める世界が書かれていると思う。多様な価値観を認めるという知性があることが人類の進化であって他の動物に先んじている。


知性は戦争を引き起こさない。戦後
70年日本が平和だったのは先の戦争を反省する知性があったからで、反省を否定する反知性の台頭は日本を再び戦争に巻き込む。


鳥類のことを考えると人間の進化が問われていることに考えが及んでしまう。


鳥類のように飛べない人間は空を飛んでみたいと思う、鳥は人間より進化しているのではないか、そんな空想が浮かぶ。


キョクアジサシというすごい鳥がいて北極海で繁殖し南極海で越冬する。世界を俯瞰するにはキョクアジサシになって物を見てはどうかと教えてくれる。


著者は小笠原諸島の鳥を研究観察している、海底火山が噴火して出来た西ノ島新島にも泳いで上陸した。溶岩でできた新島に最初に住み着くのは海鳥だ、彼らが運んだ種から根付く植物があってやがて群生する。命の営みの変化が西ノ島新島によって明らかになっていく。

小笠原諸島は
1830年欧米人の捕鯨基地として利用されはじめた。1876年、日本が占有した。

小笠原は鳥たちの楽園であったがそれを一変させたのは人間が食料として持ち込んだヤギだった。ヤギは島の植物を食べ尽くす、同時に人間の船に隠れてやってきたクマ
ネズミが上陸してネズミ算的に増え愛玩とネズミ退治用に飼われていたイエネコも野生化した。鳥たちの楽園は崩壊状態になり多くの鳥が絶滅した。


やっと近年なってヤギやクマネズミの駆除が徹底され、野生化したネコは避妊と東京まで運んで里親に引き取ってもらうことまでして徐々にではあるが楽園が戻ってきている。小笠原固有のタカである小笠原ノスリはクマネズミが主食だったがどうなるのかという課題をかかえながら人類は自分たちの過失を正そうとしている


多様であるからこそ地球上で多くの動物たちが生き続けることができる。
多様な生き物を保存すべき理由はそれが人類の財産だからだ。


人類は環境保全で手を結びあうことができるのに戦争という愚行を繰り返す
北極から南極まで飛ぶキョクアジサシはどんな思いで見るだろうか?

「自分と同じように他者をも尊重する」とい知性を飛べない人類の進化した姿としてキョクアジサシに示したいものだ。


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by willfiji | 2017-12-30 17:34 | 読書 | Comments(0)

「碁を打つ女」(読書no.244)

「碁を打つ女」 (著・シャン.サ) 

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世界24か国で翻訳された在仏中国女性作家の本。

満州の娘と日本人士官の叶わぬ恋の物語。


わたしの娘と私の士官が碁を打つために満州の街で出会い、名前を教えあうこともなく生い立ちを語ることもなく交互のそれまでのそれぞれの出来事を「わたし」と「私」で物語る。


士官は天皇陛下のために命を捨てる覚悟でこの地に赴任した。
士官だから給与も高い、毎晩のように気に入った娼婦の下に通う。


反日活動に対しての軍事行動に明け暮れる。日本軍による侵略そのままが描き出されるが、中国人作家は侵略の良し悪しまで言及しない。


碁を打つ少女の「わたし」は裕福なくらしをしていた。満州の富裕層は表向き日本政府に従属する、他国の権力であろうと人は権力側に付く方が楽な生き方ができる。

少女のわたしは抗日の学生と知り合う、学生の親は傀儡政権の中にあり彼の行動を親は知らない。学生は抗日運動に加わるが日本軍に捕まる、むごく厳しい拷問が続く。


その事を知った親は彼を見捨てる、拷問に立ち会った士官の「私」、嘔吐するが天皇陛下のためという大義の心は変わらない。


戦争のむごさが詩情豊かな文体でつづられる。士官の私はスパイとして碁を打つのだが、対局する娘に惹かれていく。娘のわたしは士官の私の碁の打ち方から私を人として信頼し恋心を抱くようになる。


戦火が拡大し娘のわたしは戦場を逃げる、男装するが日本軍に見つかる、女であることが知れる、戦時中の軍人は強姦集団と化すことも日常。その中に「私」がいて「わたし」だとわかる。

なぜあの男が日本軍士官なのか?なぜあの娘が男装していたのか?ふたりはお互いのいきさつを知ることなく名もわからないままに、命ある一瞬恋人同志になる。


国家が強いる戦争の残虐性と国家とは無関係に芽生える恋愛との対極が際立つ。


この本が「高校生が選ぶコンクール賞」に選ばれたことに納得がいく。


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by willfiji | 2017-12-24 11:22 | 読書 | Comments(0)

「老いの歌」(読書no.243)

「老いの歌」 (著・小高賢) 新しく生きる時間


老いということを考えるようになった。その字が持つイメージも「若」とは明らかに違う。

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明治から大正にかけて平均寿命は44歳、その頃の歌人たちは恋愛、挫折、流浪、生活、家族、国家との対決などものすごいスピードで生涯を駆け抜けた


石川啄木、与謝野晶子、正岡子規、若山牧水、といった人たちは老いというステージを想定していない。

老いとは静であって動ではない、余生という言葉に隠居という観念がある、静かに人生の終わりを待つという意識である。長いステージをどのように過ごすか?


既に老いた人の歌がそれを示す、人生は百人百様だが百人百様の真実がある。

著者は言う、575で表す俳句に比べ短歌は77長い分言いたいことが表現できると。


老いを歌う短歌を読み解くことで自分の老いが待つだけのものでなくなることもあると書の歌の中からボクなりに選んでみた。



のび盛り生意気盛り花盛り 老い盛りと言わせたきもの

         *老い盛りとはいい言葉を知った


今朝の足は昨日の足にあらざるか立ちて12歩すなわち転ぶ

         *スポーツジムで筋肉造りつづけよう


老いたれどまだ一人寝の寂しさは
20歳の頃と変わらざりけり

         *老いても、人それぞれなのかなぁ


階段にも風呂にも手洗いにも手摺つけ用がふえたり右手左手

         *ポジティブな気持ちが大切


犯されしままに地上に横たわる女を次の兵また犯す

犯したたる女は殺せ戦争はかかる不動の法則を生む

    *責任を負って死ぬ、伝えなければならない真実


兵われの命ながらえ読み返す第
9条に胸熱くなり

         *若者に伝えたいことがある


生き方を変えたいつてそれは無理だろうようやく老いの深くなる淵

       *ボクの老いはこういうものかもしれない


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by willfiji | 2017-12-19 11:09 | 読書 | Comments(0)

「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」(読書no.242)

「鳥類学者 無謀にも恐竜を語る」(著・川上和人) 

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6600万年前に恐竜は絶滅した。

人類の歴史はたかだか20万年、
恐竜時代は
1億年も続いた。


著者は若き鳥類学者、恐竜学者ではないが、鳥類は恐竜の子孫とも考えられる、鳥以外の恐竜を恐竜として本は書かれている、テラノザウルスやイグアノドン、スピノザウルスなら知っているが、なかなか鳥と恐竜が結びつかない

鳥と同じように空を飛んだ翼竜が鳥になっていったのかとか?恐竜を化石からどこまで再現化できているのか?等々興味は尽きない。


この本は鳥類として残った恐竜から恐竜が闊歩した時を描き出す、ジェラシックパークにボク等を誘い、
6600万年前以前の世界で恐竜がその命をどのように育んだのかというミステリーを紐解く

ユーモアのある文章はアニメの世界に入って行くような気分になる。紹介される数多の恐竜にすっかり魅せられてしまう。


恐竜が絶滅した原因は小天体が地球に衝突したからとされるが、それがほぼ認められたのはまだ最近の
2010年のこと、40名の学者がサイエンスに寄せた論証が根拠となった。


小さい時ボクは天体衝突説を聞いて恐竜は大きいから流れ星にあたって死んでしまったと思っていた。

その他、昔の恐竜は蛇やワニといった爬虫類のような体をしていたが今では羽毛のあるカラフルな恐竜がたくさんいたことも知った。


体長
10メートルもある翼竜がどうやって飛んだのか?という疑問もジャンプスタイルから滑空したと想像すると滑稽だがうなずける。


その時の地球を構成する大気や大陸や海の成分など今とは随分違っていたことなどを知ったのはずっと後の事で今も毎年のように新しい事実が発見され究明されている。


日々新しくなる恐竜の世界をボクはいつまで知ることができるだろうか?


次に地球と衝突する天体が現れる前に人類が核を用いないことを願うばかりだ。


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by willfiji | 2017-12-12 10:52 | 読書 | Comments(0)

「わたしを離さないで」(読書no.241)

わたしを離さないで」(著、カズオ・イシグロ) 


引き続き、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロの書。

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「浮世の画家」とは全く違うシュチエーションだが飾らない文章が淡々と続きいつの間にかイシグロワールドにポツンと置かれたような気になる点は変わらない。


あわてないで出口を探る、
この人の書はそれがおもしろい。


主人公キャシーは介護人、患者が提供者と書かれて、その世界がイシグロワールドの中にある事を読者は知る。


キャシーの子供の頃から青年期までの回想から、彼らの立場がクローンだと知るに至る。淡々と語られるから悲劇ではない。クローンという言葉から想像されるどこまで神に近づくのかと言った問いもそこにはない。


私を離さないでという題名が示すのは「ネバーレットミーゴー…オーベイビー・・ベイビー、わたしを離さないで」の音楽に合わせて小さな女の子であったキャシーが躍るシーンからだ。彼女は人形に見立てた枕を抱いて躍る。


やっとできた赤ちゃんがどこかに行かないように、ずっとその腕の中にいるようにという母親になったような気持ちでキャシーは踊る。

キャシーは赤ちゃんを産めない、
11歳の子供の踊りにイシグロが意図する答えは何だろう。


人間は進歩しているのか?このまま行ったら何処まで行きつくのか?


人類は確かに進歩し平均寿命は延び、戦死者も減っている。国連や
EUができ世界は融合に向かっているかに見えた。人々は知的になって寛容になっていくように見えた。

それが今、おかしな方向に向かっている。

習近平、プーチン、トランプ、そして安倍晋三、国民が選んだのだから仕方がないが、

世界の指導者としての人徳がまるでない人たちだ。


イシグロはクローンであるキャシーが自らの身を嘆く姿を描いていない。運命を受け入れている。ボク等もこの世界の進歩が止まってもそれを受け入れることができるのだろうか?
既にボク等もクローンとなっているのではないか?


現実の世界ではクローンを作り臓器を提供させるようなことに人類は手を染めないという諒解がある。

しかし徳目がこれ以上に衰退すればクローン賛成者が国民の多数を占める可能性は否定できない。

指導者たちを見ていると自分たちが生き延びるためなら何でもやりそうな気がする。生命の歴史には退化的進化というのがある。世界は今その時なのかもしれない。


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by willfiji | 2017-12-08 10:06 | 読書 | Comments(0)

「浮世の画家」(読書no.240)

「浮世の画家」 (著・カズオ、イシグロ)

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ノーベル文学賞作家の書である。今年の受賞者に村上春樹氏の名はまたも無かったが予想されない人の名があった。

時の人になって特集なども組まれ、カズオ・イシグロ氏の人物なりをボクは知った。

その中でさすがと思ったのは真実と小説の関係を氏がドゴール大統領の発言を例に出して語ったことだ。


「フランスがドイツに占領された時、多くのフランス人がドイツに協力してユダヤ人やレジスタンスに関わった人たちの動向を密告した。ドイツが破れフランスが解放された時、人々は口を閉ざした、気まずさが国中に蔓延した。それを救ったのがドゴールだ、『歴史を明らかにしていいの時まで、フランスの全ての人がフランスの開放に向かってドイツに敵対した』と宣言したのだ」


イシグロ氏は自らの小説をノンフィクションではあるが決して人を騙すものではない、小説にはこのドゴールのようなフィクションをノンフィクションにする力があると言及した。


「浮世の画家」はその発言に沿ったかのような小説だ。


主人公小野は名声のあった画家で戦後引退した姿で登場する。長女は嫁ぎ、初孫の成長が小野の生きがいでもあった。次女の婚礼の話があって小説の本題に入って行く。


戦争は日本でも国民の亀裂を生んでいた。ボクも太平洋戦争に関する多くの本を読んで戦争突入時には日本人の大半が戦争に賛成か少なくともやむをえないと思っていたと理解している。

日清、日露の戦争に勝ったことと欧米列強と同等になるための聖戦として日本中が戦争の道になだれ込んだ。そんな中にあっては異を唱えるのは並大抵のことではなかっただろう、知識人の多くは間違った戦争だと思う気持ちはあったが愛国者を否定されてしまう状況に背くことはできず、むしろ連合国の傘下に下ることを潔しとしない理由で戦争を肯定的にとらえた。

画家として大家であった小野は国民を高揚させるために絵筆を取った、弟子たちもその道に就かせた。但し弟子の中でも反戦の志がいて投獄され拷問まで受けた、小野はそんな弟子を密告するようなことはしなかったが弟子は投獄されたのは小野が情報を憲兵に伝えたとの思いを持ち戦後小野を批判した。


次女の婚礼の話で小野が心を砕いたのは戦争協力者と言われれば破断になることだった。


東京裁判は指導者たちを裁くものだが、民衆の中の戦争を引っ張った者はどう裁かれたのか、日本にドゴールはいなかった、日本人は戦争に負けると大半が戦争反対者に転向した。
200万人という被害者を出したのだから当たり前のことだが、反戦者となった民衆は小野のような人を許さなかった。小野は戦争責任を背負う人となった。大衆は怖い存在である。


イシグロは小野を通してそうした歴史に鋭い眼をむける。

もちろんイシグロは戦争肯定者ではない。戦争を否定していいのだがなぜ戦争が起こったのかという深い洞察だ。

今の日本もこの本のテーマの下にある。小野の行動を肯定する戦後の平和主義を否定する動きだ。

それはドゴールのようにしばらく無いことにするのではなく無かったことにしてしまうというもの。戦争賛成者が戦後は平和主義者になりそして今戦争肯定者になる

戦犯で特赦を受けた人たちが復活したのは朝鮮戦争が始まって、その後ベトナム戦争を経るに至り当初日本の再軍備を恐れたアメリカではあったが日本を協力国にする動きがあったからだ。日本は戦争をしない国からアメリカと共に戦う国になってしまった。


北朝鮮問題を見ても武力で叩けという声が聞こえてくる。日本の軍備が増強されている現状への批判は声を失っていくような状況だ。北朝鮮問題は外交で切り開く以外に道はない。


確率は少ないがもし北朝鮮との戦争が起こったら日本の被害も甚大になる。そうなった時、対話より制裁だと言った人たちの責任は問われるのだろうか、大多数の人たちが自分は制裁よりも対話と言ったと言い出すかもしれない。
この本はこう読み直すことができる

北朝鮮の危機を煽ることで自民党が国民の多数から支持を得た現実がある。


大多数の国民が誤った歴史の流れを懲りることなく作ってしまうフィクションをノンフィクションとして示したこの本の底に流れるテーマはあまりにも深淵だ。


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by willfiji | 2017-12-03 16:39 | 読書 | Comments(0)