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パピヨンパパの思うこと
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<   2017年 08月 ( 5 )   > この月の画像一覧


「与太郎戦記」(読書no.229)

「与太郎戦記 (著・春風亭柳昇)

ああ落語家兵士、
生と死の泣き笑い。


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終戦の月、桂歌丸さんが反戦の思いを伝えた。
関連して兵隊になった落語家の本を見つけた。


柳昇さんは傷病兵として敗戦を北京で迎えその後落語家になった。

兵役の4年半の出来事が書かれている。


尋常小学校出の彼だったが初年兵から最後は伍長まで昇格し兵長になった。


3
年間は内地にいたから恵まれている。中国に渡ったのは終戦の1年前、昭和19年だ。


この本は日常生活から反戦を訴えた「この世界の片隅に」とか「暮らしの手帳に寄せられた手記」とは少し趣が異なる、水木しげる氏の体験談とも違う、国に対する疑問も侵略戦争という視点もない。ただこんな人が多かったのだと一般の人の戦争体験を伝える。

著者は中国南京で戦闘に加わるが大虐殺3年後であってそんなことは全く感じていない。


南京大虐殺を無かったとする人や日本軍は歓迎されたとする人たちの言及が根拠としている共通の認識と思われる。


中国での戦いは複雑で日本軍に味方する国民政府の中国軍、対する蒋介石率いる国府軍と毛沢東の
新四軍、そしていくつもの地域毎に点在する軍閥がいてそのそれぞれが敵になったり味方になったりする


駐屯した中国で地元の子供に金を与えて食料を買ったことや仲良くなった人とのの交流が書かれている、食料調達も農家に行って借りてくると言った具合だ、お金を払うこともあるが失敬する場合でも罪悪感は全くない。ニワトリを捕まえる様子が面白い。
日本兵は戦後駐留した米軍兵と同じような立場にあったのだ。


軍施設周辺には慰安所もあり中国人の女性がいていつも日本兵が利用して、著者も童貞を失わせてもらった。中国女性の人権を触れることはない。女性もあっけらかんとして当時まだあった日本の遊郭の女性と変わらない女性と思っていたようだ。

何のための戦争なのか問うこともせず戦場に向かい、敵に会ったら機銃を打ちまくる

目の前で沢山の兵士が死ぬが日本が負けるとは思わず戦友が死んでも自分だけが生きて帰れると思っていたと記す。


徴兵検査の時から「散兵線の花と散るこそ武人の誉れ」と思っていたのだから、言われるままに動いていて疑問すら感じなかったのだ。反戦でも、ましてや正義の戦いでも無かったわけだ。


敗戦が近づいていることも肌感覚でわかっていた。初年兵の時にはビンタを受けるのは日常だったが昇級するにつれそんなことも無くなりまた部下にビンタを見舞うこともなく戦友として任務を全うしていた。


圧倒的米軍の砲撃の中多くの人が目の前で死んでいった、著者も砲火を浴びる。
野戦病院の中で死ぬほどの痛さを味わって著者は命を拾う。


敗戦を北京で迎え、恐れていた中国人の仕打ちもなく米軍の捕虜となる、立錐の余地なく詰め込まれた上陸用舟艇で帰国する。

その間、米兵が少ない持ち物から金目の物を取り下られるようなことが書かれ、この書は終わる。


そして人に笑いをもたらすために著者は落語家になる


本当の武人は語ることを恥じるのかも知れないが柳昇師匠はユーモアをまじえてありのままを語る。
言われるままに動き死をも運命と受け止める、戦争被害書であっても戦争責任を問おうとも思わない


ボクはこの生き方を否定できない、これが一般なのだと思う。戦争責任を問うこともなければ侵略戦争ではなかったとも言わない。これが多数の日本人なのだとこの本は反戦ばかりの本を読むボクに立ち止まることを示唆している。


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by willfiji | 2017-08-28 10:43 | Comments(0)

「はなし家たちの戦争」(読書no.228)

はなし家たちの戦争」 (著・柏木新)禁演落語と国策落語。

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8
月は著名人が戦争について語る時だが、戦後72年を迎えると戦争を体験した人が少なくなっている。


落語家・桂歌丸さんの二度と戦争をしないために語った言葉が心に響いた、
車椅子と呼吸器に補助されての遺すべき使命を担った強い姿だった。その中で紹介されたのがこの本だ。


浅草に「はなし塚」がある、戦中に演じることを禁じられた落語が53話埋葬されている。


「はなし塚」が出来た理由はボクが思っていた事とは逆だった。国家総動員法が戦争遂行のために施行されそれに賛同し従った事をアピールするために造ったものだった。真実を知ると尚悲しい。


「大東亜共栄圏と世界秩序の確立に、また高度国防国家建設に、戦線に在る将兵の心を心として、銃後の我々もまた一段と勇猛邁進しなければならない」とはなし塚を造ったのだ。


はなし家ではなく俳優にしなさいと警視庁から言われる「君が話したらお客が笑うではないか」と。

禁演になったのは「遊郭」「妾」「不義・好色」「残酷」等のはなしだ。代わって国策落語が作られた、「子供を産まないのならスパイ行為として憲兵に訴える」とか「隣組が協力し合って銃後を守ろう」とか「大東亜戦争は正義のための戦争、日本人はもとより大東亜圏のみなさんが幸せになる、支那人でもマレー人でもタイ人でも印度人でも今まで英米から虐げられ搾取された人々を救ってやるんだ」という話ばかりだ。ちなみに今でもそんなことを言う人がいる。いずれも笑えない話だ。


戦争が深まるにつれその偽善性を人々は疑うようになる。禁じられた女郎買いの話は慰問で訪れた兵隊の前では禁止されていたが、将校の席ではやれと強要された。


落語家が慰問隊に入るのは徴用から逃れるためであったが、慰問のための移動の列車は満員だったが将校たちはゆったりと別車両が用意されていた。


庶民はみんな常に空腹だった。


「がまん」を美徳とする戦争は、不自由を作り、人間性を否定することにつながる。

国民が人間性に目覚め人間性と対局にある戦争に疑問を抱いては困るという国の思惑は軍部や国のふるまいによって限界を超える。庶民もこの戦争は変だと思うようになっていった。


この本は国策落語を作った人たちの心の変遷を語る。柳家金語楼、三遊亭金馬、我が家にはじめてテレビが来た時、画面を賑わしていた人たちだ。歌丸さんはそのひとたちの後に続く。


ボクは戦争を知らないがあの戦争を美化する人たちがボクより若い世代にいることに戦争の風化が進んでいると危惧する。ボク等の世代でもあの戦争が正義の戦争だったとする人にボク等は何を学んでいたのかと問わずにいられない。


元歌手で議員の三原じゅん子氏は戦争のための思想「八紘一宇」を信じると公言している。
どんな教育を受けてきたのか、ボク等が伝えなければ日本が再び戦争に巻き込まれ核戦争で人類が滅んでしまうことになり兼ねない。語り継ぐことで平和が保たれる。


他にも今問題のアメリカの白人至上主義のような民族優位思想が日本にもあって、日本が起こした侵略戦争を肯定する人たちがいて隣国との関係が悪化している現状がある。


「世界万国を日本天皇の元に統合し、おのおのの国をしてその所を得しめようとする「八紘一宇」思想は800万人とも推定されるアジアの人々を死に至らせ、320万人の日本人の命を奪った。


「はなし塚」は悲しい歴史の生き証人、落語という大衆芸能は笑いの中で2度と戦争をしない道を示している。


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by willfiji | 2017-08-22 10:39 | 読書 | Comments(0)

「浸食捜査」(読書no.227)

浸食捜査」 (著・安東能明)


水死体で発見された若い女性の胸に小さなあざのような刺青が?

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赤羽署安全課の疋田は入水自殺と思われた遺体から事件性を感じる。


物語は警察小説の期待を裏切らず、病院詐欺や患者取り違え事件等をからませ絶妙な展開で読者を引き付ける。


美容整形失敗に見せかけた殺人の背景に病院の隠蔽体質と過去の犯罪調査の過ち、疋田がそれを暴いていく。手術台に乗った患者に殺人者となった医師のメスが迫る、


飛ぶようにページがめくられ、気が付けば一気に読んでしまった


犯罪と言えば一連の安倍首相の疑惑の中でも首相擁護で有名になった山口敬之氏のレイプ事件のその後どうなったのか?報道から姿を消してしまったことに疑問をいだく


この事件は逮捕寸前で首相官邸の圧力によって逮捕見送りになったものだ。


レイプいう一般には公開しにくいものであったことや被害女性から検察審査が出されているという理由もあるだろうが、審査のハードルが高いだけに、山口氏に司法の手が伸びない事も考えられる。

そうだとしたら日本は法治国家と言えないことにもなる、重大な問題だ。もし山口氏が首相に近い人でなければ逮捕されていたからだ。


薬で意識を失わせた女性に性的暴行を働くという卑劣な行為も許せないが、被害者女性が勇気を持って訴えたにも関わらずハニートラップ等とその女性を貶める特にネット右翼の言動は政権の暴挙と共に看過できない問題だ。


警察小説なら、握りつぶした北村内閣法制官や中村刑事部長は山口氏と共に罪を問われ安倍政権も退陣を迫られるが現実はそうならないような情勢だ。


安倍政権の疑惑は何一つ解明されていないどころか北村氏や中村氏は森友学園問題の佐川氏と共に栄転の褒美が与えられている。
時間が経過することを政権は待っている。


ボクも含め飽きやすい日本人ではあるが、ここで目を離したら、政権の思うつぼだと心しなければならない。

正義が勝つ小説の世界を誰でもが期待するようにリアル社会も悪者が退治されることを誰でも望んでいる。


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by willfiji | 2017-08-15 18:09 | 読書 | Comments(0)

「サイバー・コマンド」(読書no.226 )

サイバー・コマンド」 (著・福田和代)

サイバーテロという危機が世界を襲っているが、どんなことが起こるのだろうか、サイバーとはインターネット空間と考えていいだろう、インターネットを使ったテロをどう防ぐのか、そんなことが書かれている本を手にした。


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明神海斗が防衛庁のサイバー防衛隊に勤務したのは、自衛官に必須の体力には自信はなかったが、ハッカーとしての能力が際立っていたからだ。


インターネットが武器になる
、海斗はサイバーを戦場とする兵士なのだ。


トランプ大統領のロシア疑惑や北朝鮮や中国が発信先だとされるサイバー攻撃による通信障害疑惑がニュースに頻繁だが、情報戦は自由社会においても今や常識でメルケル首相がアメリカ滞在時に盗聴されたことなどで明らかだ。


ネットの世界で怖いのは、誰でもハッカーになれ、そして国境を越えて同志を募ることができる点だ、同志が集まれば
CPUが加算され戦闘力も増す。


この小説はちょっとしたことでサイバー戦争が始まり、その国のインフラを破壊する可能性を示す、コンピューターをコントロールすれば、交通機関を麻痺させ大事故をおこすことも、原発に入り込んでメルトダウンを起こすことも可能だ。


第二次世界大戦を契機に国際連合や
EUを産んだ世界がにわかに岐路に立っている。


日本にしても平和主義や民主主義が揺らいでいる。先の大戦から人々は善なるものの大切さを知り、性善説が世界をリードした、だが今、平和の芽を摘む勢力が待っていたように現れ、暗雲が出番をうかがう、自己利益実現を優先し他人を配慮しない人が闊歩する、ネットの世界は更に激しい、匿名性にあるからだ。


インターネットは本来人間の善意によって成り立つ仕組みだが、悪用する輩が幅を利かせていることも否めない、ネトウヨなど最たるもので愛国心というより自己顕示欲やフラストレーションの発散に近い、彼らの非難と罵倒はおよそ文明国の物言いではない。


この本はそんな人たちが仕掛ける戦争があると示すのだ、愛国者を語る人が集団で他国をサイバー攻撃することは可能だ、国がその人たちを仕向ける危険性もある。


武力行使がサイバーという手段になっても変わらないものがあると著者は綴る、国同士、国民同志が憎しみの連鎖を解き、自国も他国も互恵によって成り立つという正義に立脚することだ。

正しいことをやり続けるのが難しいなら正しくないことをやらなければいいのだ。
「正しいことをしなさい、正しくないことがわかれば正しいことがわかるはず」、


サイバーテロ攻撃を最小限に食い止めた海斗はこの言葉をかみしめる。


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by willfiji | 2017-08-08 10:25 | Comments(0)

「パレートの誤算」・(読書no.225)

パレートの誤算」(著・柚月裕子)

パレートの法則と聞いてピンとくる人は少ないだろう、「働きアリの法則」と同じ意味だという。働きアリには働いているアリが8割、遊んでいるアリが2割いる。

働いているアリだけにしたら効率がいいと思うだろうがそうしてもまた2割が遊ぶアリになるという法則だ。

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主人公聡美は社会福祉課の臨時職員、入社早々ケースワーカーの仕事を覚えることになった。生活保護世帯を訪問して、面談して状況確認しできれば自立を促す。


やりたくない仕事だったが、その仕事を使命としてこなしている先輩を知り尊敬するようにもなった、その先輩が家庭訪問先で火災によって死亡する、検視結果は他殺だった。


聡美は貧困ビジネスの実態を知ることになる。裏社会が弱者から搾取する世界だ。社会保障をできるだけ抑える政策もあって生活保護申請にはいくつかのハードルがあるが、貧困ビジネスの魔の手は役所関係者にも及び手口が巧妙になっている。

亡くなった先輩社員が疑われる、聡美は疑問を解明するために役所内の資料を調べるが不正受給はマスコミから叩かれるため役所には不正受給の実態を隠蔽する体質がある、聡美の行動はそうした役所の体質から外れ上司から叱責される。

犯人捜しは警察にまかせろとの指示に聡美は納得しない、上司に隠れて重要な証拠をつかむ、聡美の身に危険が迫る。小説にどんどん吸い込まれていく。


この本は生活保護の意味を問う、ボクは自由世界を支持する、芸術や文化が政治的な理由で規制されることはあってはならないと思うからだ。人は自由闊達にやりたいことをやればいいと思う、そのための競争も必要だ。


但し自由の権利を差別によって奪う事、そして勝者だけが権利を与えられる事には絶対反対だ。生活保護世帯のような弱い立場の人やハンディキャップを持った人にはフォローが必要だ。

健常者が障害者を差別することはもちろんのこと民族が他民族を差別することも自由社会とは言えない。人は生まれた環境や民族によって差別されることがあってはならないと強く思う、平等を教えるのが教育だ。


安倍政権になってから強者の論理が横行している、自民議員から生活保護世帯の給付と不正受給は別問題なのにまるで同一問題のような声があがることや行革推進の主張には共感したが弱い人たちを切るような政策を打ち出す維新にはがっかりさせられる。

カジノ依存症になるのは本人が悪いからと言ったり沖縄の人たちを土人と揶揄した人を庇うなどの大阪府知事の姿は人間性のなさ露呈したものだ。

政治には思いやりがなければならない。障害者施設に押し入り障害者を次々に殺害した事件から1年経つが犯人は反省するどころかナチスドイツの優生学を信条とする発言をしている。

このようなネトウヨやヘイトスピーチの言動が日本社会へ影響を及ぼす、自己民族優位という観念の世界で政治を歪める、今までの日本では考えられなかったことだ。


国民主権、平和主義、基本的人権を守るのが民主主義国家の基本でその考えにたった生活保護世帯への給付は必要不可欠なものだ。


働きアリの論理で切り捨てることは簡単だが、切り捨てられる人の中に懸命に生きる努力をしている人たちがいることを忘れてはならないと著者は結ぶ。


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by willfiji | 2017-08-04 10:44 | 読書 | Comments(0)