空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
by willfiji
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喪失の戦後史

喪失の戦後史」(著・平川克美)あり得たかもしれない過去とあり得るかもしれない未来。
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著者は政治的に中庸で知的レベルの高い人だ。ボクと同じ歳、同じ世代を生きて今の世の中が少し変だと思っている。

「テレビタックル」でたけしが語った、「世の中が下品になっている」と、同じことを語っている。

この本は太平洋戦争前の昭和から現代に至る歴史を庶民の生活を通して検証する。
その時の政治がどう働いたのか?その検証は経済指標を使い論理的だ。

日本は今成熟期を迎えている。人口減少を捉えた政策が必要なのに、無理がまかり通り
将来につけを回している。アベノミクスは黒田バスーカによって一時的な円安株高をもたらしたが転換を与儀なくされている。リフレ派という異端なマネー経済理論をあまり賢明でない首相が飛びついたことが原因だ。目標とする2%インフレは総裁任期には達成は不可能なことは明白だ。威勢のいい人は総じて逃げ足も速い、達成しなければ責任を取ると言明したが、取れる責任ではないしどう取るのかも明らかではない。

言葉の強い人に惹かれる国民にも責任はある、世の中全体そんな空気が蔓延してしまっていることが問題だ。
こんなにも内向きになった日本は今までにもなかったのではないか。

戦後日本は高度成長を果たした、朝鮮戦争はきっかけだったがGHQによる財閥解体や 農地改革がそのインフラを作ったと著者は示す、成長は1973年のオイルショックまで続く、

そして日本の成長は2段ロケットのように次の成長を迎えた、安かろう悪かろうから、製品力を磨いた日本の製品が世界の市場で認められてきたからだ、ボクが社会人になったのはその73年、22歳の時から60歳まで日本の企業の姿と政治の在り方を体現してきた。

ボクと同じ歳の著者はボクの歴史を遡って解説してくれる。

日本は平和憲法に守られて多くの国と仲良くやってきた。戦争責任に対して謙虚に反省する姿勢があった。日本人の持つ品性は貧富の差を拡大せず中産階級が主体の経済大国だった。

それが一転するのは、マネー経済と言われる新自由主義が浸透しだしたからだ、会社は株主のものと今までの会社の在り方が葬られ、企業は社会貢献よりマネーゲームに走るようになった。経済成長が鈍化すると社員の雇用形態が変わった。社員を家族として大事にする企業は時代遅れだと日本的経営は姿を消した。

そして起こったのが9.11だった。日本はアメリカに歩調を合わせ専守防衛の枠組みから外れだした。そんな流れで日本の戦後史が語られる。

そして安倍政権が誕生する。徳のない政治、反知性の政治が始まった、好戦的な国会答弁、小選挙区制度と敵失によった選挙で多数を占め何をやってもいいと奢る。
なぜ支持率が高いのか?貧富の格差が拡大すると右傾化する世界の流れが安倍政権におきてと考えられる。
そんな時ブレーキをかけるのはジャーナリズムだが、クローズアップ現代の国谷氏、報道ステーションの古舘氏、Nes23の岸井氏が政権を忖度する放送局の首脳陣によって放逐されるようにジャーナリズムの萎縮がはじまった。

自国優先思想は他者を認めず、今まで考えられなかったヘイトスピーチが巷に溢れ、
弱者虐待のニュースが毎日報道され、野党党首の二重国籍問題が差別主義者そのままの論理で広がる。
良識ある人の声がどんどん抑えられていく。まさに「世の中が下品になっている」

豊洲がカジノに変わることもあり得る話だ、カジノというと反対されるからIRという言葉でごまかす。カジノはない方がいいと思う。

美しい日本にふさわしくないからだ。拝金主義を嫌った日本の武士道にも反するものだ。真の保守ならそう主張するはずだ。

平和を守るのは勇気がいる。北朝鮮に対話の道筋をつけること、領土問題がこじれたら、
棚上げする度量をもつこと。それが日本の知性ではないだろうか。

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by willfiji | 2016-10-25 11:20 | 読書 | Comments(0)

新・恐竜論

新・恐竜論」(著・ヒサクニヒコ)地球の忘れ物を理解する本。
恐竜が絶滅したのは6500万年前、その間1億7000万年は地球の覇者として生きていた。
哺乳類は小さなネズミに過ぎず、爬虫類も両生類も脇役だった。

人類誕生は400万年前だから恐竜の生きた時代の40倍も恐竜は生き続けていたのだ。

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子供のころ恐竜図鑑を何度も何度も見直して、好きな恐竜を見つけていたことを思い出した。
首長の恐竜は巨体だが草食で優しい。イグアノドンはすばしこい恐竜で肉食獣。テラノザウルスは最強の肉食獣、顔も残忍そのものだ。

最近になって泳いでいたとされるスピノサウルスはテラノザウルスより強いかもしれない恐竜だ。
ザウルスというのはトカゲのこと、日本で恐蜥蜴と訳さず恐竜にとしたことに拍手を送りたい。ちなみに日本が恐竜としてから、中国でも恐竜になったようだ。

この本は今発見されている恐竜たちがどう過ごしたか、動きがどうであったのか、
哺乳類でいえば、クマやキリンやカバやライオンの生態と同じように生き生きと描く。人類の40倍も生きた恐竜たちも進化し続けたのだ。

全ての恐竜たちが6500万年前に滅んだのは今では隕石衝突が原因だとされているが、
まだ定かではない。気候変動は哺乳類や爬虫類、両生類にも及んだはずで、なぜ恐竜だけが?という疑問がついて回る。大きな恐竜が食べるものが無くなったといっても小さな恐竜も滅んでしまったのだ。

哺乳類が絶滅することは十分予想される。

近年の世情を見れば人類は核によってその前に滅んでしまう可能性は十分ある。
領土という小さなことで取り合いをして、話し合いより武力を選ぶ人類は恐竜以上に絶滅しやすい存在ではないだろうか?

恐竜の絶滅の中に憎しみはなかった。憎しみの中で滅ぶ人類にならないために、

長い生命史の中での自分たちをとらえること、それが大事だ。

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by willfiji | 2016-10-13 18:22 | 読書 | Comments(0)

ジャッカ・ドニフ

ジャッカ・ドフニ」(著・津山佑子)海の記憶の物語。
江戸時代初期、キリシタンへの圧力が高まり、中には海外へ逃亡する者も出てきた。

この物語はアイヌ人の母と日本人の父のもとに生まれたチカップという名の女性が幼くして孤児となり、北海道から津軽へそして長崎からマカオ、ジャカルタへと移り住む数奇な運命を描く、津山佑子渾身の遺作である。
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「ジャッカ・ドニフ」とは南樺太に住んでいたウィルタと呼ばれる遊牧民の姿を残すために北海道網走に建てられた博物館のこと。

ウィルタ民族は第二次大戦では日本軍の一員となって戦ったが敗戦によって故郷を失う。彼らは北海道に身を寄せた、軍人恩給すらない身となり、差別意識もあってウィルタ民族であることを隠し続けたという。日本の少数民族の悲しい歴史を背負っている。

日本人である僕らは日本を単一民族国家だと思いがちだが、よく知っているアイヌの他にもギニヤークと呼ばれた二ブヒやこのウィルタの人たちがいる。そして琉球処分前には沖縄の人たちは琉球人だった。

今は同じ日本人であることもしっかりと知っておくこと、それぞれの人たちの歴史や尊厳を認めていくこと大切だ。

チカップは3歳の時に母と死別する、母は乱暴された日本人を追い所帯を持つがその男は逃げてしまう。アイヌ人の純粋さと日本人の傲慢さをチカップは幼心に刻む。

アイヌ人は平和的に日本人と交流を持とうとするが騙されて殺されてしまうことも多かった。何人かのアイヌが逆襲することもあってますます追い込まれていく。

強者が弱者を力で制圧していくむごい姿を著者はチカップの流浪を通して描く。
チカップは3歳までの母の記憶を辿って歌を思い出す。それは自然と共に暮す平和で豊かな大地の歌だ。

チカップには兄と慕うジュリアンがいる。ジュリアンは都から追われ津軽に隠遁したキリシタン武家の子供で神父になるために日本のキリシタンの支援を受けてマカオで学ぶために送り込まれたのだ。チカップの将来を案じた神父がジュリアンの妹として共にしたのだ。

ジュリアンはマカオでかつてキリシタン大名がローマに派遣した少年大使であり、その後
日本に戻ってから迫害を逃れてマカオに暮らす老いたパードレーから教示を受ける。旧教のポルトガルから新教のオランダへアジア支配権が変わる。

そんな時代の流れを背景にチカップの変わらない心を作者は書き進む。
チカップは日本人追放令によってジュリアンと別れ、マカオからジャカルタに流れ、子供を持つ。夫は平戸出身の混血児だった。

アイヌの心を持つチカップは自分の息子二人を探索船に密航させてアイヌの土地で暮せと送り出す。アイヌの人たちはきっと彼らを受け入れ、二人の息子はアイヌの地で幸せに暮らせると信じていたからだ。

今、世界の大きな問題は民族主義の台頭である。幾度もボクが文に示すのもその人間の愚かさに憤りを感じるからだ。アイヌを制圧した和人は果して優越した民族なのだろうか。トナカイに乗って遊牧の生活を送った二ブヒの人たちを土人と呼び支配下に置き戦場にむかわせ、自国民だけを靖国に報じ、共に国のために戦った少数民族を排除する民族を優れているとは思わない。

なぜ人は差別するのだろうか?白人は黒人や有色人種を、アジア人同志でも民族の優劣を競い合い、相手を下層に置くことで自民族の満足感を得ようとするのであろうか?

民族の源泉をたどればアフリカ大陸を10万年前に出発した2本足の動物が共通する祖先であったことは疑う余地のない歴史的事実だ。

「支那」や「朝鮮」という言葉を差別用語として知って使う人がいる。
石原元都知事もそうだが、尖閣問題を複雑にし今の豊洲問題を引き起こした人物だ。
人気があったが、自国民のみを誇り他国民を卑下する人間に政治を任すととんでもないことになる実例だ。

日本人が「ジャップ」と言われて不快な気分になる以上の嫌悪感を中国や韓国の人たちは持っている、日本政府に申し入れまでしているのに踏みにじる人がいる。その人たち日本民族の誇りなど語ってもらいたくない。自分を誇るなら相手の誇りも傷つけてはならないのだ。

チカップはボクほど過激ではない。ジャカルタに流れついても尚日本を恨むことなくアイヌの心を持って生きていく、それこそ民族の誇りを失わない姿だ。

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by willfiji | 2016-10-07 12:08 | 読書 | Comments(0)