空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
by willfiji
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<   2016年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧


動物翻訳家

動物翻訳家」(著・片野ゆか)犬やオオカミの書を沢山書いている著者が、4つの動物園の飼育員と動物の愛情に満ちた繋がりを著者ならではの愛情豊かな取材で書き上げたノンフィクション。
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エンリッチメント」という言葉が広まってきたのはボクが動物園ボランティアをやりだした頃からだった。旭山動物園が来園者数で上野動物園を抜くような出来事が社会を賑わし、行動展示という新たな動物の見せ方が注目を集めた。

ボクの好きなレッサーパンダの風太君が立ち上がる姿がTVで紹介されるとエリマキトカゲのCMと同じように大ブームが起こった。風太のいる千葉市動物園のやり方を旭川動物園園長は無理に立たせていると立ったままその姿を来園者に見せるように芸を仕込んだのだと批判した。旭山動物園の行動展示はあくまで動物の持つ本来の習性を来園者に見易くして動物の持つ行動そのものにエンターテーメント性を持たせたものだ。

「エンリッチメント」とは動物が野生で暮らしていた時の環境を提供して動物のストレスのない世界を見せるという動物福祉の観点をいう。

動物の見せ方は各園の状況に合わせて進化している、旭山は行動展示だが横浜ズーラシアは動物達の自然をできるだけ残すように展示している。食肉獣であるチータと草食動物のシマウマ、キリン、が同じ場所に居る混合展示と呼ばれるものだ。世界の動物園では単体動物でも生息域のままを再現するパノラマ展示が来園者を呼び込んでいる。

さて本題のこの本の主役たちもいずれもこうした流れの中で飼育員や園長が創意工夫して
動物たちと来園者の距離を縮めていることは共通する

埼玉こども動物園の「ペンギンヒルズ」はフンボルトペンギンの生息地チリの環境を現地まで行って調査して持ち込んだ「神は細部に宿る」そのままの施設だ。
ペンギンといえば南極というように氷や雪が覆うように見せかけた白い擬似プールに泳ぐ姿が連想されるが、ここは緑の山道をペンギンが歩く、その中まで来園者は入って行く。ペンギンたちは自然環境と同じようにペアで山の中に穴を作って暮らし、時折山をおりて海のようなプールで餌を取る。ここまでした飼育員のストーリーに感動しながら読み進む。

チンパンジーの話がある、チンパンジーは実験動物とされていたものが、動物園に譲り受けたものがいる。幸いなことに2015年以来日本国内で製薬会社によるチンパンジーを使った動物実験は行われていないが動物園にはこうした経歴を持つチンパンジーがいる。
霊長類だからショー用に育てられ人間に懐いているものも多いがチンパンジーは大人になると独立心が強くなって人が扱えなくなる、豪腕の持ち主だ。
日立市カネミ動物園のチンパンジーはこうした過去を持つチンパンジーが、飼育員を介してお互いを知り、仲間と認めあって家族を作っている。

チンパンジーはヒト科だから、何人と数える、○○さん、と毎朝飼育員は1人1人に声をかける。

オラウータン、ゴリラ、チンパンジー、ヒト科の動物たちを見るとボクは他の動物とは違った感覚になる、目の奥で語る何かを覗くような気分になる。いつまでもそこにいてあげたい気持ちになるがそこにいることが辛くもなる。

辛い思いがなぜ起こるのかはよくわからないけど「エンリッチメント」ではないかと思う。もし人間が檻にいれられたら?「猿の惑星」だ。

このチンパンジーは野生に返しても生きられない、その上野生地すらもう地球にはない。

飼育員もきっとこの狭間に立って動物福祉を考えているのだろう。

これ以上動物たちが帰る環境が無くならないためにも生物多様性が持続可能な世界をつくるということを類人猿はちょっと心にひっかかるものがあるから、ボクの好きなレッサーパンダやホッキョクグマに癒されながら動物園ボランティアの活動として実践できたらいいと思う。

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by willfiji | 2016-04-26 11:56 | 読書 | Comments(0)

ダーウィンが来た

ダーウィンが来た」(著・番組スタッフ)動物たちの生き残りバトル編。
ライオンVSライオン・ヌーVSワニ・サーバルVSヘビ・・等々戦う動物たちの姿をTV番組そのままに紹介した本。
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「ダーウィンが来た」は動物番組として最後まで残った良質なレギュラー番組だ。以前はこんな番組がいくつもあったがバラエティー化の波の中に姿を消してしまった。
他に動物番組としてBSの「ワイルドライフ」は見ごたえがあるが不定期だ。

このブログで何度か書いたがTVの劣化は相変わらず進んでいる。
批判意識を失ったニュース番組は特に死に体だ。つい最近までは保守系の局であっても
ジャーナリズムの視点を持っていた。今は萎縮し過ぎだ。
動物番組の中で良かったのは「どうぶつ奇想天外」、その中の「マザーアフリカコーナー」には毎回魅了された。一時オープニングに我が家の1代目パピヨンのウイリーがフリスビーをする姿が写しだされていた時もあって、尚更番組評価をあげた!
その後番組の「天才志村どうぶつえん」は最初は面白かったが今はすっかりバラエティー番組と化してしまった。「~じゃねえよ!」と下品な言葉を連発する芸能人登用や赤ちゃんの犬猫さえ出せば視聴率が上がると考えている制作者に動物番組を扱うという意識が全くないように思う。

動物園への来園者数はここ数年で底を打ち徐々にではあるが持ち直してきている。
単なるレジャーから動物の保全や保護そして普及教育のために動物の命の大切さを生きている行動そのものを見せることによって知ってもらおうとする努力が実ってきているからだと思う。

バラエティーとして動物を扱うのではなく、生物多様性視点で動物を扱う番組を視聴者は望んでいる。「ダーウィンが来た」はその先行番組だ。

TVはまだ大きな影響力を持っている、担当の高市大臣の反知性的言動からは程遠い環境にあるかもしれないが、子供達にもっと地球に生きる動物たちのことを知ってもらうことを心して欲しいと思う。

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by willfiji | 2016-04-19 11:06 | 読書 | Comments(0)

ウマ社会のコミュニュケーション/フェラルの場景

ウマ社会のコミュニュケーション」(著・木村李花子)
フェラルの場景」(編集・馬の博物館)
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ウマとロバは似ているがウマは群れを作るがロバは単独で行動するところが大きく違う。ウマは強くて速い。気品があり繊細。ロバはのろまで力足らず。頑固でうるさい。とされている。
これは人間が寓意的な区別をつけただけでなく本来持っている気質によるものと考えられている。群れで過ごすためにはコミュニケーションが必要でウマはロバより長けているのはこのコミュニケーション力のおかげだ。人間もコミュニケーション力で生活の豊かさが変わってくる。

ウマが群れでどのように暮らすのかがこの2冊の本の中で詳細に書かれている。
ウマの群れは、ハーレムと雄だけのバチュラーグループの二つの群れで成り立つ、ハーレムは一頭の雄と多数の雌というちょっとうらやましい状態だが雄は大変だ、雌が常に従うわけではなく、悪妻もいるしフラフラ他の雄のもとに行ってしまうものもいるから目が離せない。バチュラーグループからは乗っ取りを狙われる。雌の糞の後には必ず尿をかけてまわるから忙しい、発情情報を他の雄に知らせないためだ。

こんなウマの生態は家畜となった馬が再び野性化した再野生馬(フェラル)の研究によって明らかにされている。

カナダの大西洋に細長く浮かぶ島、セーブルに200~450頭ぐらいの再野生馬が生息する。
西暦1800年前後に持ち込まれたのが起源だとされる。この島には天敵がいない上に食糧となる草植物が一年中生息する、今は保護区になっているがかつて海難船の非難地として人が住んでいた。人が去って馬が残った。セーブルのウマはそこで改良が止まったままだから原種に近い姿で今を生きる。研究対象としての遺産になっている。

野性化した家畜が世界には多く存在する、豚、ヤギ、水牛。多くは航海時代、寄港地に放って食糧にするために人間が放ったものだが増えすぎて困っている例もある。食料用ではないが沖縄のマングースもハブ対策に放ったが効果はあがらず返って迷惑な存在になっている。そんなことにも言及しながらウマの魅力をこの本は紹介する。

多摩動物公園には世界で唯一生き残った再生馬ではない野生馬のモウコノウマが12頭いる。このモウコノウマ、毛皮や食用にされ、気がついたら野生では絶滅していた。動物園で飼っていた13頭から世界の動物園が協力して今モンゴルの自然保護区に370頭、動物園等に1800頭が飼育保護されている。

人間が運命を左右してしまった動物たち、嫌われる外来種の動物も含めてこの地球に命を持った種として大事にしなければならない。
多摩動物公園にはモウコノウマの隣に道産子(北海道和種)が2頭飼育されている、日本の在来馬だ。子供達が乗ったり触ったりの人気者、スポットガイドでは野生馬モウコノウマとの比較を説明する。

日本の在来馬は全国で8種がかろうじて遺った、約1800頭いるが道産子の1100頭が過半で対馬馬は30頭に満たない。多くは農耕に役立つ馬だった。
「役に立たないのになぜ保護するの?」との質問がある。
「役にたつとは?どういうこと?」と蒸し返さないで「生きてみることのすばらしさ」を伝える。動物は文化なのだ。

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by willfiji | 2016-04-13 17:37 | 動物 | Comments(0)

オオカミ

オオカミ」(著・エリック・ツィーメン)その行動と生態、神話。
著者はオオカミ学者でありドキュメンタリーの映画監督である、約500ページの分厚い本すべてにオオカミのすばらしさがちりばめられていた。
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陸上動物の頂点に立つ生き物は「オオカミ」だ。
他には南北アメリカ大陸のピューマとアフリカサバンナのライオンがいるだけで、サバンナを除いてのアフリカとユーラシア全域から北アメリカまでオオカミは存在した。

日本もそうであるように、ギリシア神話やインディアンやイヌイットの人たちの伝承はオオカミは神に近い存在として扱われている。ローマを作った兄弟はオオカミに育てられたことは有名だ。
オオカミが嫌われるようになったのは魔女狩りや悪魔がうまれた中世のヨーロッパ、グリム童話の赤ずきんちゃんの原本もここにあって、オオカミにとっては濡れ衣の物語だ、マッチョな男達はこぞって狼を殺した。普通オオカミは人を襲うことはない、狂犬病のオオカミや死体を貪るオオカミから連想された。

著者は研究のために生まれたばかりのオオカミを引き取り育てる、オオカミをイヌのように人に従うようにするためにはイヌとは違って母親に育てさせてはならないというのが面白い、イヌは少なくとも8週齡までは母親が育てないと危険なイヌになるのだがそこが違う。オオカミを母親が育てると人に近寄らないようになってしまう。

イヌはオオカミを家畜化して2万年を経て人間に都合のいいように作られた生物だから、母親は8週齢かけて人間と暮らしやすいように育てる。オオカミは野生動物だから人間の怖さを教えるのだ。

イヌは犬種によってスペシャリティーを持つ、猟犬でも犬種によって違いがある。撃った獲物を持ち帰るレトリバーや川の中から持ち帰るプードル、獲物のいる方向を教えるポインター、あくまで追い続けるグレイハウンド等が専門性を競う。
オオカミはイヌの野生原種だから群れで獲物を追い、先回りする者、待ち伏せする者、首に飛びつき殺すものの役割を果たす、取った獲物は優先順位はあるがみんなで分ける。イヌは人間が分配するからイヌ同志で分けることはない

オオカミは野生動物の匂いがする。これも仲間同志のコミュニケーションには必要だ。
余談だがボクが飼っているパピヨンは匂いの少ない犬種で牧羊犬から愛玩犬になるように作られた。王妃マリーアントワーネットがこよなく愛した理由がそこにあったと思っている。

オオカミのしぐさや順位付け、群れの構成などこの本はイヌを愛する者にとっても必読だ。
オオカミの持つ魅力がどんどん増加するのは、イヌにはない生粋の部分がみられるからだと思う。

ボクがボランティアでスポットガイドをやっている多摩動物公園には10頭のヨーロッパオオカミがいる、午後の大体決まった時間に遠吠えがはじまる。

一頭が啼きだすと次から次へと遠吠えが重なる、「なぜ啼いているの」と聞かれることが多い、おなかが空いたよー!もう帰る時間だよー!一緒に歌おうよー!ボクの方がうまいよー!ここにいるよー!::::いろんな意味があるらしい。

イヌはこれだけの遠吠えをすることはない。オオカミの遠吠えは群れを確かめるコミュニケーションだ。
多摩動物園からではなく、それほど遠くない昔、日本オオカミたちが武蔵野から奥多摩までこんな遠吠えをしていたと思うと時を越えることができる
俄然オオカミを飼いたくなった、まずは多摩のオオカミたちとコミュニケーション取ることから始めている。

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by willfiji | 2016-04-08 11:28 | 動物 | Comments(0)