空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
by willfiji
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<   2015年 08月 ( 7 )   > この月の画像一覧


一路

「一路」(著・浅田次郎)。
この本を読書家の友人が教えてくれたのはBSの連続放送初回目が終わった頃だった。
「鉄道員(ぽっぽや)」、「蒼茫のすばる」、「壬生義士伝」,等、幾冊かの本を読んでいてこの作者の軽快な文章にはいつも感心していた。今回も裏切られる事はなかった。
TV番組進行に追いつき、追い抜き読むうちに、TVの役者その者の美男美女が本の中でもイメージされて、この物語に引き入れられた。

TVはイメージ形成に大きな影響力を持つ。

信長が高橋幸治、家康が西田敏行、秀吉が竹中直人だったりする。
NHK大河ドラマを観続けていると一つのパターンが見えてくる。日本国民が安心してみられるのは忠君という柱があることだ。

いい家老と悪い家老がいる。主人公は正義の味方で悪い家老を悪いと知りながら政を任している君主にいい家老の力を借りて正道を建言する。そんな展開がある。
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「一路」も同じ流れにある。一路は江戸初期から参勤交代の時の最高責任者である共頭の家に生まれた。一路という名前はお役目からつけられたのだ。
父親の突然の死によって一路は共頭としての役目を負う。
維新を目前にした14代将軍家茂の時だ。岐阜県美濃の国から中山道上って遂行する。よく知っている東海道ではないことが新鮮だ。

悪家老がお家乗っ取りを図り、主人公の一路が宿場毎に起きる難題を解決していくという展開になる。主君は何事にかけても「大儀じゃ」「祝着であった」「よきに計らえ」で通していく。クライマックスになると君主は名君の姿を現す。うつけを装うほどの器の持ち主であったのだ。

NHKのドラマ化にはうってつけの本である。随行する年老いたウマと若いウマの会話が浅田流を形成する。

諏訪から甲州街道で江戸に向かうのではなく軽井沢から高崎を通って大宮、板橋から江戸に入る。

今なら更科の起点で渋滞情報を聞き、軽井沢方面か甲府方面かを判断して道を選ぶ、何時間かで都内に入るが当時はそこからも幾泊かの宿場があった。

ゆっくりした旅気分が味わいながら浅田文学を堪能した。

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by willfiji | 2015-08-31 09:54 | 読書 | Comments(0)

動物記

 
「動物記」(著・高橋源一郎)。
最近よくTVで拝見する著者である。同じ年代を生きてきた人だと思う。
本の名前がテロップで紹介された、「動物」という文字に興味がわいて手にした。
文章は易しいが「なんだ?この本?」のっけから出る動物たちの会話や小説の展開に
どう理解していいのかわからない本だった。

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自分なりに解釈して短時間で読み終えた。詩のような文章だから読み進むのは簡単だ。

人がいなくなって犬社会になる世界。人類は動物の頂点に立ち動物たちの運命はその手の中にある、地球のことをどんな動物にも相談しないで決めていく独裁者でもある。
そんなボクなりの解釈をしながら読んだ。

ザリガニ採りの話がある。ザリガニは1匹目を採ってそれを餌にしてその他多数を捕まえる。丁度甘エビを食べる時と同じ方法で皮をむき、頭を落とすが、赤い血がでないから何の感情も持たないで子供の手で易々と実行される。少年時代が蘇る。
野良犬や野良猫の死も日常だった。この本には書いていないが夏休みは毎日が昆虫採集だった。アルコールを注射器に挿入して簡単に命を絶った。蝶の羽をピン止めして並べ、級友と美しさを競った。

命を尊ぶ心はいつ生まれるのだろうか?
小動物の死に涙するようになったのはいつだろうか?残忍さを親に叱られ、自分の手をつねって痛さを感じ、愛情をかけた生き物が動かぬ姿になることを何度も経験して、人は悼む心を持っていくのだろう。

著者は自分の死の床に注文をつける。周りに人間はいらない一匹の生き物が表れて自分をみつめてくれるだけでいいという。
ルソンで死んだ会うことのなかった軍人の叔父が樹の下に横たわり腕を組んだ友人に「もういけ」と言った。叔父は最後を見届ける生き物にあっただろうか?と結ぶ。

このわからない本の妙な共感は同じ時代を生きたから生まれたものかも知れない。

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by willfiji | 2015-08-28 10:44 | 読書 | Comments(0)

神の島・沖ノ島


 「神の島・沖ノ島」 (著・藤原信也、阿部竜太郎)
玄界灘に浮かぶこの女人禁制・神秘の島。
海の正倉院といわれる。古代の勾玉やササン朝ペルシャのガラス片等が多く出土され、今尚多くの宝物が残る。シルクロードが海を渡る その中心になった島だ。
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写真家・藤原信哉が深緑濃厚神の世界を写す。

同じ福岡出身の作家である阿部竜太郎がこの島の歴史を語る。
この地の大きな力を持っていた宗像氏は日本国を統治する大和朝廷とも関係が深い。
縄文から弥生を経て日本人の祖先は姿を現すが天照大神と日本武尊とその兄弟姉妹たちが日本の各地で祭られて王朝の礎になった。宗像氏は沖ノ島の祭司でもあった。

阿部竜太郎はあの「等伯」の筆力で神話と歴史をみごとに結びつける。
大和王朝は宗像氏の助けを借りて三韓(新羅・百済・高句麗)征伐をしたと日本書紀は伝えている。その後新羅は唐の力を借りて朝鮮を統一するが長くは続かない。

大和と大陸の歴史は日本の国の形を知る上で興味が尽きない。
隣国とは近すぎるから様々な軋轢を生む

神の国日本の神と遠くインドから伝来した仏を巧みに取り込んで日本の心の支えができてきた。大和王朝や宗像氏のような豪族が唐や朝鮮半島の支配階級と婚姻関係を結び、互いの地位を確かなものにしてきた。
隣国の人たちと皇族、そして日本人は姻戚関係にある、親戚なのだ。縄文、弥生にさかのぼれば日本人の血は大陸につながっていることに異論を挟む人はいないだろう。争いは愚かだ。

沖ノ島の神は今でも海を守っている。

壬申の乱、元寇、朝鮮征伐、日清、日露戦争、太平洋戦争。

有史以来多くの戦いがこの海でなされた。

きっとこの神様は「人と人との戦いのために神はあるのでない。
大自然の脅威から守るのがイザナギ・イザナミの伝えだ」と思っているに違いない。

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by willfiji | 2015-08-26 09:55 | 読書 | Comments(0)

生きている兵隊

生きている兵隊」(著・石川達三)。
昭和12年12月南京に中央公論から派遣された著者が見たものは、ゴロゴロと死体が広がる死の街の姿だった。南京を日本軍がその10日程前に攻略した。

兵隊たちを取材してただちにこの小説を書いた。中央公論は掲載するために伏字を使い13年3月に発表したが直に発売中止となり石川は起訴され厳罰となる。

この本は終戦を待って伏せ字になった箇所が傍線をつけられ改めて発刊された。
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伏せ字の箇所が生々しい。

学生時代書写の本を読みふけった記憶がある。当時の人々の暮らしを知りたかったからだ。その中でも著者の「蒼氓」や「傷だらけの山河」には今より格段に純粋な?心に強く響いた。
その後読んだ半藤一利氏の生涯をかけた力作の「昭和史」・「昭和史・戦後編」が最も正しく昭和の史実を伝えていると考えられたのは石川達三を読んでいたからだと思う。

本の解説をその半藤氏が担っている。
多くの出版社や新聞社の派遣記者は軍主導の言論指導のもと戦時協力に一挙に変容した。
そんな中、「毎日読む新聞が画一的なのに腹をたて」著者は現地に向かう。
「現地調達という名の略奪」。「若い中国女性を裸にして殺す兵士」。「逃げる中国人の頭をシャベルで割って武勲を誇る従軍僧」。残忍さが日常と化した「皇軍」の実体が書かれる

半藤氏は更に、30万人というのは虚構にしても命を奪った南京虐殺の事実を知らされたからこのむごい光景の一つ一つが胸にしみた。あの戦時下の冷酷無残な時代によくぞまた勇気を鼓して書いたものよ、と記す。

この本は反戦でも反軍でもない。戦争に行った人達のそのままを日本人に知らせたかったものだ。
著者は公判で自分の意見を述べる。「国民は出生兵士を神様のように思い、支那民衆もこれに協力しているように考えているが戦争とはそんなものではない。真に国民にこの非常時を認識せしめこの時局に対して確固たる態度を採らしむため書いた.

ボクが今心配なのは戦時中、軍やジャーナリストが情宣した「アジア人解放のために日本が闘ったという事が正論のように声高に言う人達がでてきたことだ。

ナショナリズムは愛国という勇ましさで気持ちを高揚させる。アジテーションに感化される人たちも少なくない

確かに良識ある日本人の多くが現地の人に対して支配者であっても徳を持って接していた事は事実だ。ボクが出会った韓国や台湾や中国や東アジアや南の島国の人達はそれを語ってくれた。
ひとりひとりがいい人であってもなぜ国になると違うのだろうか?ナショナリズムに煽られるのだろうか?

反日がある。それに対して反韓、反中国で応戦する。アジアの人たちを解放するためだと戦争を美化する人達が支那と呼び韓国、朝鮮の人達をヘイトする。
ナショナリズムは郷土愛ではない、正しく歴史を認識して欲しいと思う。そのことを知って未来を創ることはいつまでも戦争の重荷を背負うことではない。
学生時代に培われた思想は今でもボクの軸足になっている

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by willfiji | 2015-08-18 12:08 | 読書 | Comments(0)

移民たちの満州

移民たちの満州・滿蒙開拓団の虚と実」(著・二松啓紀)。
この時期になると太平洋戦争に関する本を読む事が多い。戦争を知らない僕らにとって時事を知る事が大切だと思う。
特に今年は憲法違反の疑いがある法案が多数与党によって通されようとしている。
なぜあの無謀な戦争を良識ある日本人が止める事ができなかったのか。
解釈変更という姑息なやり方で戦争法案が通りそうな状況と同じものを感じるのはボクだけではないだろう。
今、首相を筆頭に太平洋戦争肯定論が台頭している。反省やお詫びを自虐的だと誤った過去を正当化する主張がある。日本人としては心地よいがあまりにも自分勝手だと思う。

宮崎駿氏が百田尚樹氏や安倍首相の言動を「ナルシズム」と評した。最初は意味がわからなかったが自虐と対比すると分かり易い。もちろん反省やお詫びは自虐ではない。
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この本は多くの体験者からの聞き取りで構成されている。南米や北米への移民は底辺の労働者だったが満州は支配者としての移民だった。
既に満鉄社員や家族たちは支配者として振る舞い豊かな生活をしていた。
日本の村を分割して開拓団が編成された。満州の土地を与えられ強制的に土地を買い上げられた現地人が労働者となった。国策で貧農の人たちが満州では支配者となった。

それまではよかったが戦局が変わると形成が逆転して悲劇が始まる。
最強と言われた関東軍幹部や満鉄社員はいち早く退去した。

終戦後残された開拓団の壮絶な避難の道がはじまる。
服をはぎとる現地人。不衛生な避難所。チフスや栄養失調で続出する死者。
中国残留孤児。ソ連兵による略奪。強姦され傷ついた女性達は日本への寄港を前に次々と海へ身投げする。妊婦も多くいた。用意された病院で堕胎する。女性達は沈黙する。
戦争とは国による最大の犯罪行為だ。
シベリア送りになった人達の凄惨な話は多くの書籍に紹介されているが、最後までソ連が仲裁してくれると時を見誤った為政者の罪は原爆投下を招いた事と重ねて重い。

開拓民は国のためと盛大に送り出されたが帰っても土地はない。
それからも苦難の道が続く。各地で開拓村の開梱が始まった。

満州には王道楽土(武力ではなく徳で統治する)と五族(漢、満州、朝鮮、蒙古、日本)協和という大義があった。
満州国が成立したのは日本軍の自作自演の満鉄爆発が発端で侵略という言葉を使いたくない人たちもこのことには反論できない。

戦争は相手が攻撃してきたからという大義がある。アメリカ参戦のきっかけは真珠湾だがペリーの不平等条約歴史まで溯れば大義は日本にある。
戦争被害は弱い人から犠牲となる。「日本人を守るのが政治家の使命」と言いながら原発再稼働をする人を信じていいのか?
この夏、美しいテーマで展開される戦争番組を見誤ることがないようにしたい。
歴史から学ぶこと。自分の考えを正すためにまだまだわからない史実をこれからも学んでいきたいと思う

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by willfiji | 2015-08-13 14:56 | 読書 | Comments(0)

何者

何者」(著・朝井リョウ)就活を中心とした学生達の日常を軽いタッチで書いた小説。
若者たちの今の生活スタイルや考え方を垣間見ることができる。
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ツイッター文が若者らしい世界を語る。
140字の文章で自分を語ることに慣れた若者は多くの言葉を捨ててしまうがその中に大事なものがあるのではないかと問う。

「何者」という題は自分を表現する言葉は捨てられ選ばれた言葉で語ったとき自分ではなくなっているというテーマからつけられた。

就活で集まる男女の会話には哲学も政治もない。ひたすら面白く、今風に生きてなんとか世間に知られた企業の内定を得ようとする。彼らはfacebookやTwitterといったコミュニケーション手段を持ち就活情報も取り合って内定をもらうテクニックは十分備わっている。
だがなかなか採用にはならない。観察者になっている自分に気付く。

自分が誰であるのか、カッコ悪くてもいいから自分自身を語らなければならない とこの本は今風の若者らしくない真面目な結論を出す。

彼らとずい分歳の離れたボクもfacebookをやりTwitterのアカウントも持ちLINEも利用している。
リタイアした身だから思いを書く事を心がけているがシリアスな問題より軽い出来事の方が反応が多い。それがSNSのいいところだと思うが、

若者には特に真の語りができる仲間を求めて欲しいと思う。

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by willfiji | 2015-08-08 16:29 | 読書 | Comments(0)

肉体の門


「肉体の門」 (著・田村泰次郎)。日経新聞のコラムなければこの本を読む事はなかったと思う。著者自身の体験だから真実を知ることができると手にした。そこには衝撃の事実が書かれていた。
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思想といった高貴な言葉ではなくても人がどう生きたかを知れば真実を感じる事ができる。

戦後の闇市で身を売って生きる大人になりきれない少女達と復員兵との話である。愛を知らずに体を売る少女が盗みを生業としている復員兵をかくまう。少女達に慕う気持ちが生まれるが失ったものは戻らない。

僕が生まれるほんの少し前はそんな世の中だったのだ。戦争は終わっても消えないものがあった


他に3編の小説がこの本に収められている。そこには従軍慰安婦のことが書かれている。
兵隊としてその場にいた作者が戦後すぐに書いたのだから事実が書かれている と確信が持てる。

著者は戦前には純文学を志していた早稲田の学生だ。

中国戦地でのすざましい体験が肉体こそすべてだという作家に変貌させた。
彼は正論を述べない。リアルに直に書くから性的なことがエロにならない。

軍の命令によって朝鮮人の女性が前線に送られる。4-5名の女性に何百人という兵隊が
列をなし一時の恐怖から逃れ欲望を満たす。女達は朝鮮人の売人が連れてきたとされる。
エリートである将校達は日本人の娼婦と遊ぶ待遇があった が兵隊たちは中国人や朝鮮人の女性があてがわれた。酷い仕打ちを受けた女性達もいくばくかの金品を得ることでそんな生活に慣れていった。兵との恋も生まれた。

戦火は容赦なく拡大し中国革命軍の勢力が次第に増す。女達を連れて何百キロと過酷な夏の夜を行軍する兵士達の姿を描き出す。

従軍慰安婦の問題は強制的であったかどうかということよりもこんな戦争を絶対に起こしていけないということは明白で日本のために犠牲になった他国の人に対して心に刻んでお詫びをすることは人間として当たり前のことだ。人身売買に歪曲化するのではなく、他国の人を人間として扱わなかったことを恥じる身を心から表さねばならないのだ。

前代未聞の法律を姑息なやり方で通そうとしている。その姿は戦時中の将校と変わらない。

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by willfiji | 2015-08-02 17:15 | 読書 | Comments(0)