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パピヨンパパの思うこと
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アリストテレス(A)から動物園(Z)まで

「アリストテレス(A)から動物園(Z)まで」(みすず書房)は今まで読んだ動物関係の本の中では異色な本だ。
著者はイギリスの生物学者メダワー夫妻。本の名にあるようにA〜Zまで索引別に生物に関する事が記述される。アリストテレスからZOO(動物園)までとは生物学が哲学から社会科学までの広い領域の学問であるという意味も持つ。

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人間は生物学的に言えば脊椎動物・哺乳類・霊長目・類人猿亜目・ヒト科・ヒト類という生物だ。

ダーウィンとメンデルによって人類が進化の頂点の生物であることが成立した。ダーウィンの学説は生物学の基礎をなすものだが現代では修正されてネオダーウィニズムの学説が主流となっている。その違いは進化は突然変異というより遺伝子頻度の変化によって起こるということらしい。

この本は人間は生まれながらにして平等であるというマルクス思想にも疑問を投げかける。優性遺伝子と劣勢遺伝子を持つ人間がいるという事が背景になっている。

生物学は生物の体を分解して器官そのものの働きを解説する事によって人間の心情が入り込む余地を無くすような側面を持つが、芸術家が解剖学を学んで絵画を描くように著者は人間がなすべき事は生物の頂点に立つものとして哲学をもたなければならないと主張する。
哲学とは知を愛する事であると語る。学者である著者は更に自らの学説に対して自由な議論がある事を望んでいる。

こ膝や腰に痛みを感じるのは人間独自のもので二足歩行に原因があるとこの本にも記されている。
二足歩行することで手を持ち能の働きが活発になった人間は腰痛に悩む。

隣国とすら仲良くできない人間もいる。
人間は今後どう進化していくのだろうか?

遺伝子の中でどんな変化が起こっているのか興味は尽きない。


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by willfiji | 2014-12-30 17:50 | 読書 | Comments(0)

雪の練習生

雪の練習生(著・多和田葉子)はホッキョクグマが主人公の純文学。

主人公のホッキョクグマに語らせる芥川賞受賞作家らしい小説だ。
動物園ボランティアの先輩から教えて頂いた。

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このホッキョクグマ、人間のように新聞を読み、時に文筆家として活躍する。
クマたちと語り合い、人間社会のパーティーにも出る。

絶滅種であるホッキョクグマが自伝小説を書くという設定だが感想文は難しい。

そこで動物の擬人化について考えてみた。

TV番組で犬に松坂牛や大トロ等の高級食材を与えるシーンが後を絶たない。
せっかくの動物番組が下賤なものになってしまう。高級食材は人間が品を持って食するからこそ価値がある。

ペット動物の死に対して必要以上に痛む心を現す場面に遭遇することもある。愛したかけがえのない命であったことはわかるが人間とは違う個体であるという隔てた気持ちを持つ事がそれを支配していた人間として必要なことではないだろうか。

一方、最近面白いと思った事の一つに動物園での動物の名前についての議論がある。
人気動物のカバやキリンに名前がついている事が多いが「種としてわかれば不要だ」とう意見もあるようだ。

ボクは擬人化には反対だが名前はつけるべきだと思う。
動物の名前を教えただけで子供たちは目を輝かせる。大きな声で名前を呼ぶ子もいる。
その動物との距離がグーンと近づく事になる。

また動物にとって個体識別は健康保持や日常管理の面でも重要だ。鑑識やマイクロチップもあるが名前はアナログだが最もシンプルで記憶しやすい。

「雪の練習生」は難解だがホッキョクグマは世界中で人気者だ。
人のように2本足で立つ姿は凶暴さを超えて愛らしい。擬人化を超えた姿があるような気がする。

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by willfiji | 2014-12-20 18:49 | 読書 | Comments(0)

動物園をまるごと楽しむ

『動物園をまるごと楽しむ』(著・小泉忠明・石和田研二)は

「動物園学」等研究論文で記述された本を何冊か読んだ後に読むとずっと軽く読み進むことができる易しい本だ。

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しかもこの本の易しい言葉には動物学と動物園学の流れが裏付けされている。しっかりした本だ。

動物園の来園者の主役は子供達。動物ボランティアをやっていて易しい言葉の難しさを感じている。
動物には生きた血が流れている。その事が基本にあって動物の姿を来園者に見てもらう事が大切だ。
この本には多くの動物の特質やエピソードが書かれている。

パンダの発見やキリンの首、象の鼻の不思議、スカンクのオナラやサイが放出する糞の臭い話等、実に多様な動物達の話だ。

動物の本を何冊か読んで、備忘録を兼ねてこのブログに綴っているが
気がついたら何度も「多様性」ということを言及していた。

子供たちは動物との出会いの他にバランティアとの出会いもある。
子供たちにとってボクは見知らぬオジさんだ、50年以上も違う他人と接するめったにない機会をもたらすものになる。

ボランティアにもいろんな人がいる。そのオジさん達もオバさん達もまた違う人達だ。
子供たちには動物達の違いと同じように人間の違いも知って欲しいと思う。

そして違う人がいることを排除するのではなく尊重するようになって欲しいと思う。

希少動物の保全とは種を尊重する心から生まれる。
そんな意味を易しい言葉で伝えること、それがボクのテーマだ。

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by willfiji | 2014-12-12 14:27 | 読書 | Comments(0)

動物たちの箱舟


「動物たちの箱舟」(著・コリンタッジ)は動物園の目的のひとつである動物保護の領域を哲学・遺伝学。動物学等の学際的見地から書かれた本だ。

動物園活動を志す者が自分のスタンスをしっかり持つために論理的な道筋をつけてくれる本だと思った。

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著者の主張は多くの動物が絶滅の危機を迎えているのは何万種という生物の中のただ1種
である人間が引き起こしているもので、保護し繁殖させ絶滅から救うのは人間でしかないというもの。

そのために世界の動物園が機能して問題となっている2000種の動物を救うのだと説く。
専門的研究から著者は個体として生き延びるためには500個体が必要で種毎に最低必要個体を算出している。

ボクが活動する多摩動物公園にはモウコノウマがいる。
19世紀後半まではモンゴル草原にいた現存する唯一の野生馬だ。(モンゴルの人達が乗って狩りをするのは家畜であるモウコウマでこのモウコノウマとは違う。染色体が違うから交雑しても子孫は残せない。)

モウコノウマは気がついたら野生の馬は絶滅してしまっていた。
残っていた馬がヨーロッパに13頭飼われていた。
動物園で繁殖させてモンゴルの平原に戻す計画を実行し紆余曲折があって、群れとして1990年代にモンゴル高原に放たれた。

これは成功例だが、動物園育ちの動物の野生復帰はなかなか進まないのが実情だ。近親交配による生存率の低下や野生復帰しても動物園育ちの動物が獲物をとれなかったり、簡単に捕食されたりする。そして戻す自然が既にない悲しい現実もある。

著者は何百年という単位の計画で野生に戻す目的を様々な障害を乗り越え実現しようと課題対応策を明示して提案している。

人間がなぜ動物を助けなければならないのか。それは「生物多様性の保全」が人間の持続可能な世界をつくるという論理がある。著者はその事を肯定しながらそれは「功利的な考えだ」という。

動物を救いたいという直感、神はノアの箱舟を作ってこの世界を守った。
「動物たちの箱舟」と題したのは動物を救うのは神の意思だと著者は訴えたのだと思う。

多様性を認める事それは「功利的だから」ではない。
人が生きていく中で直感として備わっている本質的なものだとまた動物たちに教えられた。

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by willfiji | 2014-12-05 11:11 | 読書 | Comments(0)