空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
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<   2014年 11月 ( 4 )   > この月の画像一覧


冬眠する哺乳類

冬眠する哺乳類(東京大学出版会)を動物園ボランティアで活動を一緒にしている人から借りた。

全哺乳類の約6%が冬眠する。コウモリ、シマリス、クマ、ネズミ等だ。
もちろん同じ種でもしないのもいる。
冬眠と睡眠はどう違うのか?なぜ冬眠するのか?冬眠中はどんな状態なのか?
詳細な研究が記録されていてそんな疑問に答えてくれた。

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例えばクマにはマレーグマは冬眠しないが北のクマであるツキノワグマ、ヒグマ、ホッキョクグマ等は冬眠する。但しホッキョクグマで冬眠するのは妊娠した雌だけで雄と妊娠していない雌は冬眠しない。

冬眠の研究が人間に役立つ事はSF等でもお馴染みだ。冬眠させた宇宙飛行士の話や難病患者を冬眠状態にさせて未来に託すといった話が沢山ある。

冬眠はエネルギー効率を高めるものだから冬眠のメカニズムを解明すれば夢の世界を作ることができるかもしれない。
論文の中で興味深かったのは、同じ条件下で冬眠の浅く短い個体は深く長い個体より寿命が短いということだ。このことは睡眠も同じで「寝る子は育つ」を証明することになる。

種の進化過程で弱い因子を持った者は淘汰されるから、冬眠や睡眠が長い方が優性となる。その話を勝手に解釈すれば睡眠時間を削って勉強したり仕事したりするのは劣性遺伝子の行動と言うことになるわけだ。

クマの妊娠と出産も面白い。春に交尾期があるが受精は遅れて冬眠期前に着床する。短期出産となる。クマ類の赤ちゃんはとても小さい、冬眠中の母体からのタンパク質吸収をできるだけ少なくした結果だという。

冬眠をテーマにしたこの本、動物の不思議を少し解明してくれたが、命の不思議はますます不思議になってしまった。

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by willfiji | 2014-11-20 16:52 | 読書 | Comments(0)

動物園学

「動物園学」(監訳・村田浩一、楠田哲士)は\9000もする分厚い本だ。
ボランティアの先輩に教えられたこの本、市の図書館には無かったようで都の図書館から借りることができた。
監訳者の「動物関係の人の教科書として発行した」という序文にふさわしい充実した内容で動物園の様々な今日的問題が網羅されている。ここのところ集中して動物園関係の本を読んでいる がそれらを整理して考えることができた。
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大きな流れとして動物園が一番取り入れている考え方に「エンリッチメント」がある。
動物の「環境改善」のことで動物の肉体的及び精神的に健康向上を推進する考え方だ。
動物を前に誰もが「野生に戻してあげたい」と思う気持ちと「帰しても生きていく環境があるのか」という現実とで悩むのではないだろうか。
せめて動物園にいる動物にはストレスの少ない状態で、野生にいるより良い環境をつくってあげようというのがこの「エンリッチメント」の考え方だ。

「ハズバンダリートレーニング」というのがある。動物訓練のことだが蹄を切るために足を出させるとか遊戯で遊ばせて運動量を増やすとかいったものでこれもエンリッチメントの考え方が元になっている。昔見られたお猿さん電車等はストレスをもたらす芸と考えられて今はあまり行われない。人間にとって楽しい芸が動物にとってはストレスになる。ストレスであるかどうか動物毎に研究が進んでいる

来園者の振る舞いが一番ストレスになるのは霊長類。人間も霊長類だからパフォーマンスが共通する部分が多いということだ。
隠れるための植物を置くとか来園者が下から見るようにするとかガラス越しに見る時はこちら側を暗くするとか色々考えられている。

個体識別は種にとっても個々の動物にとっても必要なことだが標識を付ける事にしてもその動物の負担にならないように考えられている。個々の動物に名前がついていると来園者の親近感がより深まり子供達に教えると一番喜ばれる が研究のためにも必要なことだと知った。
名前は自然識別で動物のストレスにもならないが個体差のない動物も多い。焼印や刺青は痛みを伴うものとして次第に他の方法に変えられている。

主にエンリッチメントについて書いたがこの本はもっと多くのことを教えてくれる。「動物園学」という学問が成立するほどこの分野は奥深く興味は尽きない。ボク自身のマイブームになっていることを付記する。


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by willfiji | 2014-11-14 18:27 | 読書 | Comments(0)

ヒトと動物の関係学

人と動物の関係学」シリーズの中で第1巻の「動物観と表象」と第3巻「ペットと社会」を読んだ。
我が家で犬を飼いはじめてから多くの犬関係の本を読んだが、「動物学」或いは「動物園学」の視点で書かれたこのシリーズは動物に対する人間の哲学や社会科学的分野からの研究論文が中心になっていて論理的に動物と人間の関係が明らかになる点で好奇心を刺激するのに十分な内容だった。

専門領域が更に深化されて記述され難解な文も多かった。
学者は難解な文を書く事で権威が高まる事もあるだろうが難解を易しく記述できる人こそ動物にも優しい気持ちで接する事ができる人ではないのかと読解力のなさをしのいで読み通した。
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犬は人間との暮すことによって進化した という記述に我が意を得た。犬と猿では猿の方が人間に近い存在とされるがそれは生物学的なもので関係性に於いては犬の方が優れているという見解だ。犬がいる暮をしている人には十分納得できるものだと思う。「共感する」ことは人間的なものだが人間の視線を捉えることができる唯一の動物である犬は人との生活の中で「共感できる」存在になっている。

動物愛護の精神がアダムスミスから派生したとかカントやデカルトは動物を機械と考えたとかキリスト教社会では人間の管理下に動物を置き仏教では人間と共に動物がいたとかの記述は今の世界を論理的に説明する動物学の新しい思想とも考えられる。

特筆すべき章に動物実験の項目があった。これも国民性があるのだが日本でも殺処分される犬猫をつい最近まで実験に使っていたことや動物実験動物専門の獣医が居ること等知った。ベストではないけどベターを選択せざるを得ない社会がここにもある。

動物を知ることは人間を知ることでもある。文芸から離れて動物学の本を読み出したがしばらくはこの領域から逃れられないような気がしている。

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by willfiji | 2014-11-09 12:00 | 読書 | Comments(0)

動物園学入門

 「動物園学入門」 (編・村田浩一・成島悦雄・原久美子)は最も新しい動物園関係者による動物園文化をアカデミックに論じた本だ。

日本の動物園の多くがかかえる問題と今後の課題が各専門家から明示されている。
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その中のひとつに種の保存への論文があった。

種を保存することは種の多様性があって人類が持続可能な命を引き継ぐという考え方によるものだ。
希少動物が一定以下になると急激に数が減る。近親交配が進むと一般には免疫力が弱まり子供ができても病弱な子や異常体質が現れる確立が高くなることは知っていたが、雌雄がどちらかに偏ることを知った。日本の皇室が女子に偏るのはそんなことかもしれない。

また霊長類の雌雄を小さい時から一緒に過ごさせると血がつながっていなくても夫婦にはなりにくいということも種の不思議を感じさせる事だ。

多様性を認めることで人類が存続するという原理は異教や異文化を認める事にもつながる。
近い人ばかりでは滅亡するということかもしれないと動物園学を学ぶ事で改めて認識した。
動物園では繁殖しすぎるという問題もおきている。

人間社会を凝縮したような動物園。入門という表題ではあるが専門的な本だった。

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by willfiji | 2014-11-05 10:12 | 読書 | Comments(0)