空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
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<   2014年 09月 ( 4 )   > この月の画像一覧


犬の力

「犬の力・上下」(著・ドンウィンズロウ)は国家は正義を目指すか?という深い洞察がこの本の根幹にある。
1990年代のラテンアメリカとアメリカで繰り広げた麻薬を取り巻く犯罪と独立運動に伴う革命勢力との戦いが一人の麻薬取締官ケリーを主人公に絶妙に描かれている。
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「犬の力」という本の名に犬好きのボクが惹かれたのは言うまでもないが、犬は出てこない。
ギリシャ神話の番犬ケルベロスが麻薬一掃の作戦名で出て来る。このケルベロスはベトナム戦争でアメリカ軍が空から枯葉剤を撒いた「フェニックス作戦」と同じ意味を持っている。

作者はケルベロス=フェニックス=正義を旗印にアメリカが犯した最大の犯罪行為=犬の力としてこの小説を書いたと読み解いた。

正義をかざして国家は過ちを犯す。麻薬根絶を使命にケリーは家族を捨て国家に献身する。彼の周りで多くの犠牲者が出る。麻薬組織と国家の取引。そこに正義はない。

ケリー自身も自分の中にある犬の力を知るがミッションをやりぬく。そこに生じるのは「怒り」でしかない。
大義のために殺人を犯す事を国家は厭わない。それこそ戦争の本質がある。

ベトナム戦争、中東戦争、アメリカは正義だったのだろうか?

安倍首相が常任理事国入りを目指して国連で演説をした。集団的自衛権の法解釈を歪めたこの指導者は犬の力に支配されているように思う。
賢人たちが作り上げた「平和国家日本」をケルベロスという戦う番犬に成り下げているように思うのはボクだけではないと思う。

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by willfiji | 2014-09-28 11:59 | 読書 | Comments(0)

葉桜の季節に君を想うということ

少し軽めの本が読みたくて、
題名のソフトな「葉桜の季節に君を想うということ」(著・歌野昌平)を読んだ。この本も日経ビジネスの書評にあった。

イントロから軽いタッチで始まる、恋愛かと思ってベッドを共にした彼女が言う、「少し援助して」。
世の中はこんなことになっていると思いながら読み進む。厚い本だがこれなら速読できそうだ。

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老人が悪得商法にひっかかり次々に騙される。年金までもが取り上げられる。悪に立ち向かう主人公は彼女を援助したその人で、フリーター。

警備会社やパソコン教室の講師をしていて収入のほとんどを消費に使うから優雅だ。
港区白金の隣町に住むという設定でおしゃれなカフェを利用したり有栖川公園でデートしたりする。

騙される老人達には様々な人生を歩いてきている。肉親や友人の言葉に耳を貸さず悪徳会社の「親切な人」を信用してしまうという共通項がある。

軽い小説が重みをつけていく、騙される社会的背景、優しい言葉に飢えている老人達。
主人公はスポーツジムに通い、そこで見る元気な老人達の姿に感心する。

心も体も昔とは違う人達がそこにいる。

リタイヤして3年ジムに通い愛犬と一緒にドッグスポーツを楽しんでいるボクの姿が重なる。

主人公のプロフィールが明らかになる。
最初から若者だと明記していないのにすっかり作者の術にはまってしまった。
新たな老人の姿がそこにあった。「葉桜の季節」・・・思わず頷くボクだった。

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by willfiji | 2014-09-17 11:00 | 読書 | Comments(0)

一千兆円の身代金

日経ビジネスの書評にミステリーが掲載された。
その中の1冊が「一千兆円の身代金」(著・八木圭一)だ。
この金額は言わずと知れた国の借金額。

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物語は元大物政治家の孫が誘拐された所から始まる。国の借金を次の世代に押し付けた
官僚や政治家に鉄槌を浴びせると犯人は借金と同額を用意し若者に配れと言う。

とんでもない要求だが犯人や取り巻く関係者の行動や思想を現実の日本の姿そのままに書かれている。
ソースを政治に求めミステリー仕立てにする手法はアイデアたっぷり。日経ビジネスが取り上げたのもうなずける。

第2次安倍内閣が発足した。アベノミクスは円安を招き株価を押し上げデフレからの脱却を目論む。
日銀による異次元の金融緩和により公共投資は増え人手不足が始まった。同時に国の借金も更に積み増しされた。呼び水によって国を立て直すというアベノミクスにほころびも見え始めている。

次の世代に負担を強いる政策は古い時代の政策でしかないと誘拐犯はいう。この国は果たしてどんな国になっていくのだろうか?
作者の一文にどっきりする。「学生運動をよくよく調べてみると運動が激化する前、学生のほとんどは真剣に矛盾社会を変えられると信じてまじめに活動していた。」あの時できなかったことが今でもできていない。

政権交代は古い皮を脱ぎ棄てる絶好のチャンスであったがあっけなく砕けて消えてしまった。既存革新勢力は感性に乏しく自由闊達を認めないから国民運動と連動することはない。これも全共闘時代から変わっていない。
連帯を求めて孤立を恐れず」力尽くすこと。学生時代の思いが今に繋がっている。

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by willfiji | 2014-09-10 11:18 | 読書 | Comments(0)

長島茂雄殺人事件・ジンギスカンの謎

長島茂雄殺人事件・ジンギスカンの謎」(著・つかこうへい)
この本も友人のHのオススメだが題名を聞いた時にはパスだった。
著者名を知って、読む事にした。

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実名とは全く関係ないとの断り書きがあったが、ストーリーはプロ初試合の連続三振や天覧試合のさよならホームラン、「巨人軍は永遠です」との言葉を残し監督となってからの散々な成績。それでも尚ヒーローであり続けたこの人のエピソードが書かれている。

ボクも高校生まではこの人のファンだった。その後アンチになったがそれは判官贔屓(びいき)に美学を見出しからでこの人の天真爛漫さはずっと認めていた。

判官贔屓は義経伝説に絡むから複雑だ。義経は弱者だったがジンギスカンになって帰ってきたという伝説を生んだヒーローでもある。作者はジンギスカンの子孫が長島茂雄だというパロデーを使ってこの本を書いた。深いところでこの時代を風刺している。
批判の目を持った時代感覚に敏感な作者が長島茂雄のファンであることに禊を済ませるためにこの本は書かれたのかもしれないと思う。

高度成長とともに読売新聞の購買者は増え日本TV網は巨人に偏った放送で視聴を伸ばし保守を少なからず強化した。そのプロパガンダに長島が使われた訳だが本人にその自覚は全くない。長島だから許される。

マスコミの本質をつかこうへいはピエロとなって描いた。ピエロの涙をこの本から感じるのはボクだけではないだろう。

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by willfiji | 2014-09-03 11:23 | 読書 | Comments(0)