空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
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里山資本主義

里山資本主義(著・藻谷浩介、NHK広島取材班)。話題の本である。
読んで時代を担う本だと思った。人間性にあふれた日本に必要な見識だと痛感した。
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日本は再び成長軌道に乗るだろうか?東京オリンピックもあって低迷していた株価が上昇、大企業では賃上げが実施され最高益更新企業が続出している。果たしてリフレ派と言われる人が推進するアベノミクスは日本人を本当に幸せにするのか?この本は疑問を投げかける。

アベノミクスはお金を刷って公共事業を増やし円安を招き株価を上昇させた。だが本命である第3の矢の所で止まっている。リーマンショックを引き起こした金融資本主義という古い皮を被ったマネー資本主義そのものがアベノミクスであって膨大な借金を更に増やし破綻のリスクを抱えるやり方ではないかとこの本は訴える。

彼らの主張である里山資本主義は懐かしくありつつも新しい未来を作っていく。目から鱗の部分が多いから多くの読者の共感を呼ぶ。

里山を循環的に利用する懐かしい生活のし方が新しい社会を築く。林業に目をつけエネルギーの一角をバイオマスにする。一人当たりGDPでは日本を凌ぐモデルになる国がある。
日本と同じような地形を持つオーストリアだ。日本でも中国地方からその芽が出始め注目を集めている等々、頷ける事例が多く掲げられている。
アベノミクスは、集団的自衛権や原発再稼働といったマネー資本主義の本質的姿を現し初めている。ナショナリズムが経済活動と結びつくのはお金で命が買えると考えるからだ。

平和裏に解決する人間力を放棄して武力で解決しようとする典型がナショナリズムだ。リベラルな読者が多い日経新聞のアンケートですら集団的自衛権に反対する人が多いのは、人が人らしく生きるその中の経済活動が求められていると良識ある人達が増えていることを物語っている。

里山資本主義が実践されている田舎に住もうとまでは思わないが里山資本主義はマネー資本主義をひた走る現政権の危険さに警笛を鳴らし新しい価値観で新しい未来を作っていく中核になっていく主張だと思う、是非一読を勧めたい良書だ。

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by willfiji | 2014-05-30 15:00 | 動物 | Comments(0)

検察側の罪人

感涙の書である。読み終わった瞬間に教えてくれた友人に感謝のメールを送った。
「検察側の罪人」(著・雫井脩介)。返信が来た、「沖野、最上、その他・・」の誰に共感するか?だった。ちょっと考えて最上だと思った。

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沖野は希望を胸に検事になった。尊敬する先輩検事最上からの事案に心躍らせ主任検事としての初仕事に挑む。
松島という容疑者は老夫婦の殺人犯として取り調べを受けるうちに、もう既に時効となった殺人事件の犯人だったことを自供する。当時の検察がまだDNA判定が稚拙であったことによるが、今となってはその罪は問えない。

過去のいきさつから老婦人のホシは松島だと捜査は松島に絞られる。最上の指示もあって沖野は松島を問い詰める。松島の自白がないまま、拘留時間直前に松島の筆跡を残した競馬新聞に包まれた凶器が発見される。沖田は起訴状を書く。検察によって松島の犯罪がストーリー化され松島の死刑求刑が濃厚なものとなっていく。

沖野は松島を追求する中で真犯人は別にいるような気がしてくる。新たな容疑者が捜査線上に浮かぶが急に消えてしまう。沖野は権力が働いたと考え最上に打ち明けるが最上は取り上げるどころか沖野を任から外す。

沖野は検事をやめて検察を暴く中で松島の時効になった事件で殺された娘は最上が妹のように可愛がっていた最上の学生時代の下宿屋の娘だった事を知る。老婦人を殺した真犯人の死体が発見される。

正義とは何か?正しいことが正しく行われるのが法だが法は果たして正義を守る事ができるのか?最上は裁き手となって正義を貫くが沖田の正義によって阻まれる。

全てが明らかになった後の拘置所での沖田と最上の会話に多くの読者が涙するだろう。

雫井俊介が僕の中で読みたい作者の先頭に立ったことは間違いない。

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by willfiji | 2014-05-25 10:58 | 読書 | Comments(0)

碧空のカノン

理科系女子の面白い本があると友人から勧められて、
「碧空(あおぞら)のカノン」(著・福田和代)を読んだ。
副題に「航空自衛隊航空中央音楽隊ノート」とあった。友人の勧めがなければ読むことはない本だ。

内容は音楽大学を出た主人公が就職したのが航空自衛隊の音楽隊、アルトサックスパートの演奏者が退職したために運よく採用された。この楽団での出来事がオムニバス形式で物語られる。

明るいタッチの描写に「自衛隊に対する偏見」が既に払拭されたからこんな小説が生まれたのかと全共闘世代の僕は違う角度で読んでいった。

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音楽や絵画等、芸術で身を立てるのは生易しいものではない。
演奏者として楽団に入り一生の仕事をして行ける人はごくまれだ。
自衛隊には陸・海・空に楽団があってそれも複数存在する。楽団員も相当の訓練をして能力も高く各地でコンサートを開き、多くの人達に感動も与えている。
そのことは悪いことではないが、なぜかすっきりしない面がある。
この費用は軍備費で税金で賄われているのだ。

自衛隊が災害救助活動によってイメージが向上したことは否めない。
災害救助隊ではだめなのか?音楽隊も国立の音楽隊でいいのではないか?全共闘世代は容赦がない。

自衛隊の先にあるのは軍隊であるというのが安倍さんの主張だ。

広報活動があって自衛隊は認められる存在になった事は否めないが軍隊になったら、戦争目的のための部隊になる。広報活動を人々が受け入れたのは、気持ちのいい音楽や訓練された隊員によって災害救助できる組織であって、決して戦争ではない。

この本はそんな事は書いていない明るい広報活動の本だ。
ただ工学部卒の作者だから友人は理科系の小説と言ったのでない気分がした。

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by willfiji | 2014-05-22 17:59 | 読書 | Comments(0)

マルガリータ

「マルガリータ」(著・村木嵐)はキリシタン大名がローマに派遣した4人の少年使節の一人、ミゲルを主人公にした小説だ。
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戦国時代に国を出て、帰った時には秀吉が天下人であった。秀吉は人使いの名人、南蛮との貿易はしたいが布教は認めたくはない。
天守様が天下人の上に立つのでは示しがつかないそこでミゲルに棄教をすすめる。

ミゲルは犠牲になってキリシタンを守る。棄教することで教徒達の非難を一身に浴びることになるが裏では司祭を庇護しかくまう。
ミゲルを慕う妻の珠の生き方や従兄妹である洗礼名をまりたという伊奈姫の振る舞いがその姿と同じ様に美しく描かれる。徳川の代になって一段と弾圧が厳しくなる。

殉教を許さない宗教であっても日本人の多くが殉教の美を好み命を落として行く。
踏み絵という酷い仕打ちは読者の心を揺さぶる。
人間は生きていく中で踏み絵を踏まされることがある。簡単に踏む人、滅多なことでは踏まない人。断固踏まない人。色々だが権力者の最も醜い姿は踏み絵を用いる時だと改めて思う。

4人の経験は生かされず日本は国を閉ざす。もしキリシタン大名が天下を取っていたらこの国はどんな国になっていただろうか?この本は遠いロマンを引き寄せる本でもあった。

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by willfiji | 2014-05-13 18:45 | 読書 | Comments(0)

漂砂のうたう


「漂砂のうたう」(著・木内 昇)は直木賞小説にしては難易度が高い。
時は明治、維新の偉人達はとは別次元の出来事を描く。

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主人公は遊廓の呼び込みの定九郎、武士の次男として生まれ育った過去を捨て、明治の下層でその日暮らしに近い日々を送る。根津の遊廓は吉原よりずい分格下。その頃できた大学(多分東大)のそばでは具合が悪いと移転の話まででている。格下と言っても遊廓のしきたりがあった。顔見世で気に入った今宵遊ぶ花魁を選び、店の番頭と折衝する。渡世人等トラブルがありそうな客や無粋な田舎者は入れないから、新入生である田舎から来た書生=東大生を入れるかどうかの議論があったのが面白い。

折衝が終われば遣り手というおばさん(元花魁)に連れられ、指名の花魁と宴を共にする。
粋な客はここで粋に遊び花魁が気に入れば一夜を過ごす。経過を重んじる所が日本的だ。
性病等もあったのだろう!検診日の事も書かれている。
さてこの物語、一人の花魁の足抜けに定九郎がかかわる所からミステリーじみていく。根津に置いては惜しい花魁を吉原に引っ張ろうという企みに加わる。事は計画通りには進まず、花魁は川に身投げして死んだとみなされる。

定九郎は何年か経ってその花魁と言葉を交わす事になりミステリーが解かれる。
静かに会って静かに別れるただそれだけでまた変わらない生活が続く。
明治維新の本を数え切れないくらい読み、西郷に惹かれ勝海舟の聡明さに感服もした。

ただ生きているだけの定九郎、大半の人はこうして明治を迎え生きたわけだ。

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by willfiji | 2014-05-01 20:40 | 読書 | Comments(0)