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パピヨンパパの思うこと
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<   2014年 04月 ( 3 )   > この月の画像一覧


恋しぐれ

葉室麟の文章は穏やかでしっとりとした味わいを持つ。
優しい心を持った主人公を登場させるから尚更だ。

この本「恋しぐれ」の主人公は与謝野蕪村。晩年の芸奴との恋を背景に取り巻く人達の様々な愛の物語を人の心に宿る優しさで描いていく。
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心のまま生きて行く事の直さと現実という真の姿の狭間を蕪村の俳句が埋めていく。
蕪村の友人である丸山応挙の想いがこの小説の価値を高める。
応挙は物そのものを描いてそれまでとは違った画風を確立した。

想いを寄せる女性を手元に置きたいと願う気持ちが誠の気持ちなのか?それとも邪心なのか?
結論を出さず無理をせず流れに任せその愛を成就させる事はなかった。

蕪村は心を絶とうとするが諦める事ができない。
富豪の弟子が身請けして囲うことになる。だが老いが迫り病床に伏せる。芸奴も心を寄せているから物語が悲しくなる。

「白梅にあくる夜ばかりとなりにけり」。蕪村の辞世の句だ。

白梅の咲く中に蕪村と芸奴が友にいるのだろう、
そんなエピローグがイメージされる風景画のような小説だ。

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by willfiji | 2014-04-25 11:30 | 読書 | Comments(0)

おまえさん

「お前さん上・下」(著・宮部みゆき)は落語の小話のような江戸捕物小説といったものだが、上下合わせて1000ページに及ぶ長編だ。

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物語は食い倒れでもしかねない男が一刀のもとに殺された事件から始まる。
しばらく経っくすり問屋の主人が殺され、その切り口から同一犯のものと判断された。
同心の元に今度殺されるのは自分だと申し出た老舗の旦那が現われる。もう20年も前、3人で人を殺めたと言う。

しかし次に殺されたのは3人には何の関係もない夜鷹だった?。
事件解決のためにこの捕物主人公達が江戸の町を走りまわる。
宮部みゆきの江戸言葉が江戸庶民の暮らしぶりを語る。
武士、商人、親分、子分、ご隠居さん、奉公人、女中、
奥方、女将さん、遊人。登場人物が絡みながら事件が解決していく。

人は罪を償うために善を行う事がある。その善は善であるのか?
騙されても幸せなら騙されていると知らせない方がいいのか?

簡単でも解答のない問題を江戸弁が語り、事件は解決しても問題は残して収まる。
江戸の暮らしはつべこべ言わずおてんとうさまに従って生きていくことだ。
そこに宮部みゆきがなんでもないテーマを長編にした訳があると納得する。

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by willfiji | 2014-04-20 18:25 | 読書 | Comments(0)

夜明けの街で

東野圭吾の新境地を開いた「夜明けの街で」は評論通りの特異な小説だ。よくある男女の物語を超えて、著者ならでは文才が丁寧に湧き出た作品だった。
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建設会社に勤める渡部は幸せな家庭を築いていた。
派遣社員として入社した秋葉とまさか恋に落ちる等夢にも思わなかった。が、次第に2人の関係が深くなる。彼女が抱える複雑な事情を知る。

それは父親の愛人が殺される事件があって、秋葉がその容疑者とされている。そしてまもなく事件は時効を迎えようとしていた

渡辺は家族を捨てる決心をする。秋葉は時効の日まで行動は起こさないで欲しいと言う。秋葉に警察の手が伸びる。いよいよ時効の日、秋葉が真相を語る。その真実とその後の渡部の行動は?

真実の愛とは何か?愛し合った者同志が結ばれる結婚であっても失っていくものがある。

東野の新境地は多くの文学が挑むこの永遠のテーマに彼の才能をぶつけたものであることは確かだ。

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by willfiji | 2014-04-05 12:21 | 読書 | Comments(0)