空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
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<   2013年 10月 ( 5 )   > この月の画像一覧


新撰組始末記

浅田次郎の新撰組3部作を読んで史実とフィクションの間にある作家の想像力に魅せられながらも、
新撰組の史実にますます興味がわいた

調べてみると、昭和初期に子母沢寛が新撰組3部作を書いていて、それは新撰組研究の古典として定評のある不朽の実録であることがわかった。

早速その中の「新撰組始末記」を手に入れた。子母沢はジャーナリストとしての腕を発揮し関係者から話を聞き、史実を書いていった。大正末期だから父親や祖父から話を聞いたという人もいれば、まだ生きている人もいた。子母沢の祖父も彰義隊の一員だった。
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本を読んで一番驚いたのは人の命の軽さだ、簡単に人を斬り簡単に切腹する。
江戸時代は太平の世だったから、近藤勇や土方歳三等には新撰組以前には人を斬った経験はない。
芹沢鴨は水戸藩天狗党で何人かの人を斬って新撰組に入ったがそんな人は稀であった。京都守護職を任ぜられた会津藩も新撰組をうまく利用して新興勢力である薩長土肥を退ける、だから資金提供を断った商家に火をつけ京都の街を火の海にしても言うことを聞かない芸妓を斬っても芹沢鴨にはおとがめ無しだ。
また不逞浪士とみればいきなり斬りつけ数十人の命を奪った近藤勇や土方歳三には少なくない報奨金が与えられ彼らは島原祇園の遊郭で連夜の宴を開いては狼藉の限りをつくす。

もちろん勤王側の薩長にしても五十歩百歩で倒幕であれば奪わなくてもいい命までも奪い無血開城の城まで焼いてしまう。きっと明治維新のそれが史実なんだと思う。今考えればとんでもない事があちこちで起きて収束していった。人間の持つ本性は酷いのか?それとも維新という歴史の節目に生きた人達が繋いでいく歴史の重みがそうさせたのか?人の命がこれほどまでに軽かったから日本はその後軍国への道を歩んで行ったことは推測できる。小説によって美化されたものは己を捨て国のためという大義だが一人一人の尊い命が人として全うされる事に勝る大義はない。

新撰組のロマンを紐解く中で今我々が忘れてはならない「不戦の誓い」までの短くもあるが長い維新後の歴史の紆余曲折の道のりを維新を生きた人達に伝えたい気持ちでいっぱいになった。

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by willfiji | 2013-10-31 16:37 | 読書 | Comments(0)

輪違屋糸里

「輪違屋糸里」は浅田次郎の新撰組3部作の第2部の作品。
1部の「壬生義士伝」読んだのは今から13年前
そして第3部の「一刀斎夢録」を先月読んだから第2部のこの本が最後になった。

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糸里は幼い頃売られてきた京の芸妓。器量もよく芸の飲みこみも早く、最高位の大夫になれる娘だった。

美しく成長した16歳の糸里の片思いの相手は土方歳三だ
他の2部は新撰組の男達を語ったものだが、この本は糸里を中心に新撰組の衣装を扱う呉服屋や壬生の住まいを提供している家主の女房や糸里の姉弟子といった女たちの目で維新の新選組の生き様が語られる。

浅田氏は女達に京言葉を巧みに使わせ男らしい新選組に対峙する。
女達のはんなりとした言葉が、自らの心を失い武に走る男達の胸をつく。歳三も糸里に惹かれてはいる。ただ組の事となると話は別だ。新選組を束ねていた芹沢鴨に恭順の意を示すために芹沢の爺やである平間の相手となるよう糸里に頼む。

糸里は歳三のためとその身を捧げる。悪名高い芹沢鴨から近藤勇に主導権が移って行く史実を浅田氏独自の想像力で女性たちをからめて小説が形成される。
芹沢はそれ程悪ではなく近藤も英才ではない
芹沢が沖田に斬られる時、寝やで共に亡骸となったのは呉服屋の女房梅であった。これは史実通り。その時糸里は平間を逃がす。

この本は百姓から成り上がった近藤派が土方歳三の商人的な駆け引き能力もあって武士である芹沢派を倒すという維新の下克上の流れを織り込んでいる

糸里は土方に利用されたことにして土方の心を掴む。土方は糸里に身請けし一緒に百姓になると糸里が叶わぬ夢と思っていた事を言う。言わせて糸里は夢を蹴り、大夫の道を選ぶ。土方のその後は史実が明らかにしている通り函館戦争まで幕臣を貫き果てる。

新選組の男達の姿そのものの文章をこの本の中で見つけた。
「いらぬ苦労をすると誰もがいい人になる」。浅田氏の語りは実に巧みだ。

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by willfiji | 2013-10-24 16:32 | 読書 | Comments(0)

ライクルがスラロームを練習したのは5ヶ月の時

スポーツドッグの祭典2013年エクストリーム全国大会が終わった!
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初代犬ウイリーが挑戦してから10数年、わが家の年初めの目標のひとつがエクストリーム「決勝進出」!になった。ウイリーが4回、パルティーが6回出場を果たした。パピヨンは足の速い犬種だが、ミニクラスの中でも標準の大きさだと小さくて軽いからトップを競うには少し弱い、いつも決勝進出のボーダーラインにいることになる。
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ライクルは兄弟の中でも一番小さいのでどうかな?と思ったけど念願の決勝進出を果たした。その理由はふたつある。ひとつは僕がリタイヤした年に生まれて来たから沢山遊んであげることができたからで、もうひとつはウイリーからの血が続いているブリーダーさんに「やんちゃな子が生まれたら連絡して欲しい」と頼でいて、恵まれた子であったからだと思う。
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ウイリーもパルティーもパピヨンの中では一番だった。ライクルもそれを継いだ。エクストリーム、パピヨン日本一と勝手に満足している。
ライクルの運動能力はウイリー、パルティーを超えている。活発過ぎておちつくことがないが僕はそれで構わない、基本的なしつけはちゃんとした。ウイリーが得意だったフリスビーもパルティーが得意だった玉乗りもできるようになった!

決勝大会はシッポフェスタというイベン卜の中で行われ、同時開催のスーパードッグにもパルティーと共に玉乗りで出場した。多くのワンちゃんの中でスーパードッグとエクストリームのハイスピード、総合の全種目に出たのはライクルだけだ。それも隠れた自慢だ!
決勝大会出場は挑戦目標でそれが叶わなくても多くの思い出を残してくれる。ワンちゃんの寿命はドッグイヤーと言われるほど短く、スピードを競うエクストリームのピークは5〜6年だ。ウイリーとは最後まで貴重な時間を遊んだ。11歳のパルティーとも来年も決勝進出めざして多いに遊びたいと思う。
なつかしい写真を大会の写真と共に掲載することにした。ライクルが初めてスラロームを練習したのは生まれて5ヶ月の時だった今から2年3ヶ月前のことだ。 



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by willfiji | 2013-10-14 15:55 | スポーツ | Comments(0)

良寛の恋

近くの図書館へ一度行ってみよう思っていた。「良寛の恋」(著・工藤美代子)は以前話題になった本だったか?棚から手にして、ペラペラとページをめくり、椅子に腰掛けるとどんどん作者の世界へ入ってしまった。

これは物語ではなく良寛とその弟子、貞心尼の研究書だった、良寛70歳と、評判の美貌の持ち主で29歳の貞心尼との出会いから良寛が死を迎えるまでお互いの相聞歌(相手の様子を尋ねる歌)によって研究が深まる。
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歌ひとつずつに詳しい説明がないので歌を何度も読み返すことになる。
優しい言葉で詠まれたふたりの心があやふやながらわかる気がする。あやふやさを解き明かそうとしたのがこの本だ。

良寛と言えば子供達と遊ぶ柔和なお坊さんというイメージだ。果たして恋をしたのだろうか?
貞心尼は良寛に会うため歌を送る

「これぞこのほとけの道に遊びつつ撞くやつきせぬみのりならなむ」、

それに対しての良寛の返歌は

「つきてみよひふみよいむなここのとを十とをさめてまた始まるを」。

僕には正しく訳す力はないが、貞心尼が良寛が手鞠をつくことから仏の道を教えて下さいと言い、良寛がどうぞついてください、つまりいいですよ、手鞠は十までついてまた一からはじまるものですと返歌した。
作者は二人の関係が師弟愛であったのか?それを超えた純愛なのか?それとも男女の関係であったのか?現代に残る多くの文献の中から類推する。

貞心尼は自分の庵から10キロの道を良寛の元へ通う。良寛に離れ屋を提供している家に泊まることもあったが、何ヶ月も現れない時もあった。そんな時、良寛がどうしているのかと歌を送ると、

「春風にみ山の雪はとけぬれど岩まによどむ谷川の水」 と答える。

良寛は

「み山べのみ雪とけなば谷川によどめる水はあらじとも思う」 と詠む。

良寛の負けだ。よどむものが何でもいいよとなったのか?新潟の遅い春があけると良寛は

「天が下にみつる玉より黄金より、春のはじめの君のおとずれ」

と詠み、貞心尼が帰ってくる。

良寛さんは人気があって良寛ファンの間では貞心尼は有名人である良寛を利用して文化人となりたかった悪女だとされている、良寛は美しく教養もある若い貞心尼を弟子として可愛いがったがそれ以上のものはなかったというのが通説らしい。作者はそれに違和感を覚える。

歌を詠むほどに二人の関係を解き明かす必要もないと思った。慕う気持ちも可愛がる気持ちも嘘はない
幕末から維新を生きた人の本を何冊か読んでいるが良寛もその時を生きていた、良寛と維新を作った人達は違う世界を生きたとも言えるが同じ世界に生きていた。

良寛の辞世の句がまたいい。

「良寛に辞世あるかと人問は、南無阿弥陀仏といふと答へよ」

新選組も良寛も死んでしまえば誰も同じだ。自分は自分でしか無い

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by willfiji | 2013-10-10 18:16 | 読書 | Comments(0)

一刀斎夢録

「一刀斎夢録」を読んだのは2つの理由がある。「八重の桜」の影響で、前週読んだ「月神」の他にも明治維新に名を残した人達の生きたかを知りたかったのと、語りの巧みな「浅田次郎文学」を新撰組3部作の第1部「壬生義士伝」以来読んでいなかったが第3部のこの本が本屋の店頭にうず高く積まれたのを思わず手にしたからだ。
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八重の桜を見ている人達は今までの歴史観を少し変えて考えるようになったのではないかと思う。攘夷から開国、佐幕から倒幕、目まぐるしく変わる価値観の中でどう振る舞うのか、明治維新は100者100様、そしてその時代を語る小説家によっても同じ人でも生き方や評価が変わる。

一刀斎は新撰組副長の斎藤一という人で近藤勇のボディーガード、剣の達人だ。
明治が終わって大正を迎える時、70代のその老人が軍きっての若き剣道家に幕末、明治維新から戊辰戦争、そして西南戦争までの自分史を語る形で小説は進む。

浅田氏の創作だが坂本龍馬を暗殺した真犯人が語る
この物語は西郷隆盛や八重の桜、そして篤姫などの小説と考え合わせると立体的になる。
一刀斎は今で言えば、テロリストだ。攘夷も開国も新選組に深い考えはない。
ただ剣の道を生きる、義を通す面では純粋だ。京を追われ、甲府で敗退、会津で追い詰められ斗南に移る、その後江戸に戻る流れは八重の桜に似ている。

朝敵から一転して警察官となった一刀斎は官軍として西南戦争に向かい元官軍の総大将西郷の下にいる愛弟子と出会う。会津で別れた弟子は変遷を経て護衛官となり、その上司に従って西郷側に付いたと知る。剣の道を生きた一刀斎の刀はその弟子を切る。弟子に切らせて死に場所にする一刀斎の意志とは逆であった。

人生は生まれ育った環境でその道が決められるのかも知れない。天が与えたこの命、どのように全うするか?維新の人物達を知る度にいくつもの道があり自分では変えられない宿命が横たわると改めて感じる。

西郷や龍馬に惹かれる滅びの美学に通じるものが死に場所を求めながらも大正まで生きた一刀斎にもあった。浅田氏の世界は英雄だけを特別扱いしない。3部作中未読の2作目を近いうちに読んでみたいと思った。

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by willfiji | 2013-10-02 17:22 | 読書 | Comments(0)