空のように、海のように♪


パピヨンパパの思うこと
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<   2013年 07月 ( 5 )   > この月の画像一覧


ホテルローヤル

話題の今年直木賞受賞作、『ホテルローヤル』(著・桜木紫乃)は普通なら読まないジャンルだが、受賞がTVで映し出され、作者のコメントに好感を持ったので読んでみた。

実家はラブホテルを経営しているという。普通なら隠したい事をなんのケレン味もなく語る作者に興味を持った。

前回書いた『乃南アサの凍える牙』のブログを読んだと友人が感想メールをくれた。
前から乃南さんのファンでTV放映されたこのドラマも面白かったとのこと。
僕は現役時代には仕事に役立つという視点で本を読んでいたが「リタイアしてから読む本の巾が広がった」という意味の返信メールを送った。

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この本「ホテルローヤル」はそんな意味からすると、正しく生きろ!とも一生懸命せよ!とも、理不尽の中でも生きる姿を見せたり、一途な愛があったりするものでもない。

ラブホテルを利用する人、そこに働く人、経営する人の様々な人生を描く。滑稽な姿であり、豊かではなく、幸福でもなくただ生きている人たちだ。そこにも笑いがあり、生きて行く確信がある。

短編の一つに「誰も恨まず生きていく」「誰をどう恨むのかわからない」という箇所がある。この小説全体に流れている雰囲気を伝える文章だ。
騙されても、不幸な境遇であっても痛みを感じず、相手の思うままになってもそれに対抗すらしないし、対抗手段を元から持っていない。全て受け入れて生きていく。耐える事を耐えると思わず生きていく、人生を軽く生きる。
僕にはそんな部分は微塵もない。

無視するにしたって無視する努力をしないと出来ない自分が常にいる。
矛盾を受け入れるにも時間がかかる

「役にたつ」、とか「意味がある」とかは誰が決めるのだろうか?
この小説は僕に新鮮なテーマをもたらした。

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by willfiji | 2013-07-31 11:03 | 読書 | Comments(0)

凍える牙

『凍える牙』は「復讐」と「女性差別」がテーマとなっている乃南アサの直木賞受賞小説。

鑑識課で警察犬の訓練をしていた元警官笠原がその職を退く事になったのは娘が非行に走った事による。

中学生だった笑子は覚醒剤中毒となり20半ばになった今も精神病棟で暮らす
心を開くのは、父に連れられた疾風(はやて)と名付けられた超大型犬が見舞いに来る時だった。

疾風はしっかり訓練されたオオカミの血を持つ日本では珍しいオオカミ犬、飼い主の命令には絶対服従で病院スタッフに危害を加える事は全くなく、スタッフもこの犬が来る事を心待ちにしている所があった。

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男が時限発火装置により殺されるという事件が起こる。

男の大腿部には大型の犬に噛まれた跡が残っていた

特別捜査本部が設置され、そこで白バイ隊に配属せれた経験を持つこの小説の主人公である音道貴子が登場する。男社会の刑事の中で女刑事の貴子は好奇の目で見られ、相棒となった渋沢も態度を露わに貴子を一人前に扱おうとはしない。

捜査を進める中、大型犬に殺傷される事件が続き、捜査の手は疾風に伸びる。疾風を追うバイク上の貴子、笑子の復讐を担う疾風。疾風を追ううちに貴子は鬱積したもやもやが取払われて行く事を感じる。

無念さを法律によって晴らす事ができない復讐心や、拭い去る事のできない男女差別が歴然と存在する社会を乃南アサは従順な犬と女性刑事を通して読者に訴える。

心理サスペンスというジャンルは刑事物ではあるが痛快さを捨てた重い小説のことだと思う。
人間は論理では解決できない問題をかかえながら人生を送るものだ。

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by willfiji | 2013-07-27 09:53 | 読書 | Comments(0)

利休にたずねよ

「利休」。この人の生き方が気になっていた。茶道の礎を築いた人だ。
秀吉が天下人となった時、茶頭であった利休は切腹を命ぜられ生涯を閉じる。
謝れば助かる命を懸けたものは何であったのか?武士道とも通じる茶道の真髄ではなかったか?

そんな事が知りたくて、山本兼一著 『利休にたずねよ』 を読んだ。

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秀吉の末期は暴君だ。利休は秀吉の下卑な心根を嫌い、重用されても相容れず、決してへつらう事がなかった。
特に「美しさ」では譲る事がなかった

「わび、さび」を茶道を通して利休は創造した。花道や料理にもその心は日本に脈々と生きている。
秀吉はその心地よさに惹かれ、彼を茶頭に登用した。

小さな茶室で差し出される茶を飲みながら、今で言えば首脳会談が行われ、その後に続く晩餐会の酒肴の料理全てを茶頭が取り仕切った。

利休の私邸は迎賓館となり茶室に招かれる事は時の武将の栄誉であり、飾られた一輪の花や茶に用いられる道具、掲げられる絵について語る、教養までもが試された。

利休は独自の美意識で故事を茶室の中で表現した。秀吉はその美を堪能した。

そこまでは良かった。

彼には権力は持ててもその美を自ら創る事はできなかった。
万能の人になれると思うのが権力者に与えられる最後の罠だ。
秀吉の末期だった。悲劇が利休を襲う。
命を懸けて利休が守った物、

それは「誇り=プライド」だ。

この物語にはロマンが貫かれている。
利休が切腹したのは70歳。ずっと隠し通した想う人がいた。
利休が19歳の時にその後利休の「わび、さび」の茶道に艶をもたらした「恋」だった。
高句麗から連れてこられた
「姫」との恋であった。
秀吉は「何かある」と問い、下品な話題で水を差し向ける。

利休は口を閉ざし答えない。

僕は利休に惹かれる。「プライド」は生きる上で障害ともなり「謙虚」にならなければと思う事もあるが、権力を傘に理不尽なふるまいをする下卑な人にへつらう事は僕のプライドが許さない。
世の中思い通りになると思う人がいる。
そんな人に屈すれば自分が自分で無くなってしまう。『柳のごとく』とはわけがちがう。

プライドには男の美学がある。
歴史は秀吉・利休の生きた道にどんな評価を与えているのだろうか?

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by willfiji | 2013-07-17 18:20 | 読書 | Comments(0)

仲間

元部下のMは僕がリタイヤする以前に退社していたが、ずっと付き合いがあった。
リタイヤしてからも僕の部署の同窓会の幹事をしてくれたりして結構会っているのだが
たまには「差しで飲もう」という事になった。男同志はそれがいい。
多勢で飲むのもいいが差しで語れる人がいる事が重要だ。

僕は年上の人と話す時はできるだけ二人で話をした。二人だけだと人間性をごまかせない。
彼が選んだ店は前にこのブログで書いた、店主の娘さんを僕の部署で預かった事がある神田の超繁盛店の居酒屋。差しではあったがその店主も一緒の楽しい宴の席となった。


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人間のつながりについての話題が面白かった。僕の部署は新規事業でM達は初の新卒者として配属された。事業拡大に伴ってM達は主要ポストについた。

僕も新規事業と運命を共にする気概でひたすらその事業に邁進した
。社内では既存事業へ配属されたメンバーが巾をきかせ彼らは当初は肩身の狭い思いをさせたが次第に力を蓄えた。バブルが終わった時期だから成長よりも維持に会社の方針が大きく変わった。

その時僕が大事にしたのは「コミュニケーション」だ。人間、働く時間が一番長い。金銭だけのためにその時間を費やすのか?大事な人生だ!同じ釜の飯を食うメンバーを裏切るな!弱い者いじめするな!全国から集まる店長会議時は必ず懇談会を開いた。好きな仲間ばかりが固まらないように毎回ローテーションで席を変えた。おかげでコミュニケーション力のある集団になった。

そんな話題がテーマだった。Mは「昔の部下に連絡しても返事すらしない人がいる。自分が出すメールの5回に1回しか返信がこない人もいてそれならまだ許せるが全く来ない人もいる。そんな奴だったかと思うと裏切られた思いがする。」と語る。

店主はMに、「君の歳ならそんなこと考えずに仕事に打ち込め、言っても来ない人は放っておけばいい。相手は今Mと関係を持っても何の得にもならないと思っているだけ」、「とらわれない自分が大事」と、人生を説く。Mにとっては心に響くアドバイスだと思う。
僕はそこで「コミュニケーションを大事にしていた仲間達だから、Mは特にそう思うのだ。」と解説を入れた。

僕はリタイヤして人の価値が改めてわかった。長という肩書きがあったから寄って来た人達は肩書きが無くなれば去っていく。それは引き潮のようにあざやかだ。得にならないことはしない。

寂しいのは「弱い者いじめはしない」と心して強い者から損がわかっても守った人が去って行くことだ。
自分の今の損得を考えてなのか?やはり弱い人なのか?
わからないがそんな人が関係を切る事をMには許せなかったのだと思う。僕と差しで話したかったのはその事だ。

乾いた喉を潤おわせてあげたくてMは水場に引っ張っている。飲むか飲まないかは勝手だ。でも飲んで欲しいと思っている。「美味しいよ」!

これからもMと差しで飲んで行きたいと思う。歳は16違うが、いい男だ!

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by willfiji | 2013-07-11 17:47 | Thnking | Comments(0)

接客道

経営コンサルタントのAと再会したのは50代後半に同期で旅行するようになってからだ。彼が会社を辞めたのは28歳の時、その時僕は東京地区勤務で彼は関西地区勤務だった、
あまり交流はなかった。骨のある男だという印象は残っていた。
彼は今、コンサルタント会社の副社長。次に努めた会社で店長をしていた時の向かいの店の店長がT社長だ。同期会で彼と飲み語る中で「いい仕事をしている」と感銘をうけた事もしばしばあった、関西からわざわざ同期会に来る彼と会うのが楽しみにもなっていた。

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去年の旅でT社長著の「接客道」という本ができた事を彼は同期に話したが、僕も皆も今は直接関わりのない事をしているので購入するまでには至らなかった。

先日、彼から電話があった、クライアント契約をすることになった会社の接客調査をしたいので東京にあるその店の何店かを一緒に回って欲しいというもの、僕は東京の道案内役で指名されたのだった。

もちろん二つ返事でOKした。その道すがら彼は「接客道」に書かれている会社のビジョンを語った。それは僕がビジネスを通して外すことがなかった「正しきことをやりて滅びても良し!断じて滅びず」の商人道と違わぬものだった。接客道は商人道を礎にしている。

商品畑を歩んだ僕はマネジメントをするようになってからも、「どんなな接客であっても売れる商品を創る」事が基本だった。彼らは「どんな商品であっても売る力を持つ事」に完全に軸足を置いていた。もちろんどんな商品と言っても商人道を踏まえているから口八丁、手八丁ではない。営業畑も商品畑も「正しきことをやる」には変わりない。

そんな事があってこの「接客道」を早速購入した。社長がAを語る文章がある、「お向かいのA店長(我社の副社長)の次の言葉にハット気づかされたのです。『Tさんは店長なんだから店のスタッフが仕事を通じて成長できるかが大事や、スタッフやお客様が喜んで幸せになっているかを考えんとあかんで・・・』。

Aは僕に合う度に言う、「T社長に心酔している一度会わせたい」と。会わなくてもわかる関係だ。そしてこの本、僕が現役なら全社員に購読させる内容を持っている。ひとつ、ひとつに優しい気持ちを持っている。平易な言葉に綴られているからそれがわかる。

Aは若くして新卒入社した会社を退社した。有能なメンバーを会社は失ったと思う。集まる同期のメンバーも定年を待たず退社した。何故皆辞めたのか?遅くまで会社に残った僕はオーナーが雇った無能なコンサルタント会社との闘いに貴重な時間を費やす苦い経験も持つ。
Aの会社がコンサルだったらと今思うが「たらねば」は無い。

「接客道」はポジティブシンキングを説く。「日々感謝の心だ!」悟ることの難しさを感じる今日この頃、これなら少し近づけるかもしれない。久しぶりのビジネス書だが心に響いた良書だ。

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by willfiji | 2013-07-04 08:39 | 読書 | Comments(0)