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カテゴリ:読書( 210 )


「タオ・老子」(読書no.236)

「タオ・老子」 (著・加島祥造) 


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世の中が選挙モードになってボクはたまらく言を発してしまっている。


あまりにも理不尽なことが行われ、人の心が分断され、日本が人の道を外れた世界に導かれていくことがどうしても腹立たしいのだ。

自分の中に自分が否定する戦闘モードがひろがる。相手の立場に立つことを訴えながら立場に立てない人の立場になれない自分がいる。


この矛盾を先人はどう考えただろうか。


無為自然の心境になるとの教えが心に届く。


今から
2500年前の紀元前500年、人の道(タオ)を教えた「老子」の世界をひも解いた。


なぜ反戦や平和という普遍の真理を受け入れない人がいるのか、ボクには思い当たることがある。ボクだって風紀委員は一番やりたくなかったし、面倒な規則は嫌いだ。

正しいことを口にしていい人ぶる人に反発もする。平和をボクが発する時そのリスクがあることも知っている。
でも今言わなければならないほどに世界は岐路に立っている。


二つの大きな戦争を経て国連が創設された。戦いではなく立場が違っても対話をし続けるという場だ。その傘下にユネスコがある。アメリカが今脱退した。言うことが通らないから脱退の姿勢は大戦の反省が薄らいできた証でもある。

世界に戦争してもいいという風潮が起こっている。多くのアメリカ国民の思いは平和を求めるがトランプ政権のコアな支持者である差別主義者の意向がユネスコ脱退に繋がってしまった。

日本も同じ環境下にある、それを黙って見ていられないが、老子の言葉を胸におくことを心がけたいと思う。


老子が教えを説いたのは春秋戦国時代


「弓をいっぱいにひきしぼったたらあとは放つばかりだ。盃に酒をいっぱいついだらあとはこぼれるばかりだ。うんと鋭く研いだ刃物は長持ちしない。なにかもぎりぎりまでやらないで自分のやるべきことが終わったらさっさとリタイアする方いいんだ。それが天の道に沿うことなんだ」


「戦うことなんて本当に自分を守る時だけでいい。暴力に反抗して守る時だけでいい。
だからタオの人は自分を守る力を誇らない。何かに勝っても奢らない。よく見てごらん、暴力や力ずくでしたことなんて長続きしない


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by willfiji | 2017-10-17 11:26 | 読書 | Comments(0)

「パナマの仕立屋」(読書no.235)

「パナマの仕立屋」 (著・ジョン・ル・カレ) 

難解なエンターテーメント小説だ。外国小説特有の言い回しがしばしページをめくる手が前にもどる。

パナマ運河をめぐるスパイ活動が描かれ、裏の政治の影響が語られる。

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パナマ運河は3日で200隻の船が行き交う。スエズ運河と並んで世界経済を左右する重要な運河だ。スエズがかつてそうであったようにパナマもアメリカの支配の下にあって、パナマ政府の動向によっては紛争の火種になる。


主人公はイギリス出身で仕立屋を営む。政財界の有名人が顧客だ。妻はアメリカ出身、パナマ運河国有化を推進する有力議員の下で働く。


支配される国に祖国が違う人たちの生い立ちがパナマ運河の支配権に対する考え方の違いを生む。一人一人のプロフィールを丁寧に記述して違いが争いを呼ぶ工程をみごとに浮き上がらせる。


国家という概念が生まれて国と国が戦う構図が生まれた。

何千万人という人たちが戦争で死んで、武力では何も解決しないことを知っても人々は戦争に向かう傾向がある。根本には相手の立場に立つことができないからだ

この本を読んでいる最中に日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏のノーベル文学賞受賞があって氏のアーカイブが放送された。


学生たちに話す内容は氏の哲学そのもので特に
2つのことが胸を打った。


1つめは「小説はフィクションであるがその中に真実がかくされている」という事。


そして2つ目は歴史の事実について記憶の話だ。ナチス占領下のフランスにはナチスに協力する人たちが多くいた、レジスタンに加わる人を密告したり、ユダヤ人を差しだしたりした。戦争が終わって、そのことで暗い空気がフランス全土に漂った。誰が裏切り者か皆知っていたのだ。

そこでドゴール大統領は国民に呼びかけた、「しばらくの間みんなの記憶を変えよう」とそれは「すべての人がナチスに対して戦ったのだ」と。フランス人の心が解放された。しばらくとは、この国が本当に強くなった時までとした。


日本も記憶を変える必要があった、ドゴールのように意図的に決断する指導者はいなかったが、記憶を変えることは小説の中に真実をみつけることと深い所でつながる。


ただし、日本にはフランスとは違う加害者としての立場がある

自分の祖父や父親はアジア開放のために戦ったと思ってもいいが国の立場としては史実と向き合う必要がある。被害国の人たちのことを思いやる加害国としての責任がある。


記憶を変えるためのノンフィクションをフィクションにしてはならない。


小説が深く共感されるのは自己にある記憶を善悪ふくめて言葉に表してくれるからだ。


この本とカズオ・イシグロ氏が共振して歴史を曲げる人の思いまで知ることとなったのは大収穫だ。




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by willfiji | 2017-10-13 16:58 | 読書 | Comments(0)

「求めない」(読書no.234)

「求めない」(著・加島祥造) 

このブログに書いているように、「受け入れる」と「求めない」がボクの心に今一番響いている言葉。

著者の詩が心地いい。

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「誤解しないで欲しい、『求めない』と言ったってどうしても人間は『求める存在』なのだ。


それを承知で『求めない』なんだ」とハードルが下がって、安心する、何かできそうな気がする。


求めない、すると いま持っているものがいきいきとしてくる

求めない、すると 心が静かになる 

求めない、すると 悲しみが消えていく 

求めない、すると 自分の心がどこへいきたいのか分かる

求めない、するとそれはとても珍しい心の状態だと気づいた。だって今まで求めないでいたことなんてなかったからだ。 求めないなんて気持ちになることなんてなかった、「いらない」とは言うかもしれない でもね、それは他にほしいものがある時に言うんだ、「それはいらない、けれど・・・」なんだ。


そうなれない自分に気づく。


更にハードルが下がる。


求めない、なんて言葉をつらねてあなたに聞いてもらうこ  とを私は求めている。たしかにその通りだけれどあなたが聞き捨てても不平を言わない。聞き入れられなくても不満を持たず悲しがらず怒らないようとする、そういう求めかただったら我慢してもらえるかな。


そして、納得の言葉がみつかる。


求める、求めない、この二色の糸を、自分の人生の模様に織り込めば、ライフはいいバランスになる


『受け入れる』と『求めない』それが「これから」のほうが「これまで」よりずっと短くなったボクの課題だ。


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by willfiji | 2017-10-03 10:34 | 読書 | Comments(0)

「マドモアゼル」(読書no.233)

マドモアゼル」(著・島村匠) 

本はココ・シャネルを連想させた。ココは登場するが主役ではない。シャネルスーツが3代の母娘をつないで過去の知られざる物語だ。

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過去の戦争が3代の中でどう影響したか?

日本の戦争は中国侵略から始まった、ヨーロッパでもナチスが台頭し第二次世界大戦となった。

ドイツ、イタリアと3国同盟を結んだ時、フランス在住の日本の外交官の娘がこの本では祖母、主人公は孫にあたる。

ナチスドイツがフランスを占拠していた、祖母はドイツ人将校とに陥る。

祖母の父はドイツに日本が不可侵条約を結んだソ連はドイツと戦争状態にあるが日本はソ連と不可侵条約を結んでいてそれを破棄してまで戦う余裕がないことを伝える。ヒットラーは日本がそこまでできるとは思っていない。


父親はナチスの残虐性と勝てるわけない日本の戦争突入に反感を持っていたが体制に従わざるを得ない自分に忸怩たる思いを抱いていた。

祖母の恋人も同様にヒットラーの狂人性に耐え難いものと感じてはいたが逆らうことはできない状況だった。


祖母の娘である母とその娘がそれぞれの関係が普通の親子に比べて冷たいものであったことを過去を現地で調べることによって納得していく筋書きが面白い。


国と国が戦争するからと言ってすべての国民が同じ考えで動くわけではない。


日本でも戦争に反対した人、反対だけど従った人、賛成した人、積極的に賛成した人、
そして何もわからず死んで行った人たちもいる。

占領された国民は尚複雑でフランスでは暫定政府はナチスドイツに協力して同じ国民であるレジスタンス勢力を弾圧した。
日本が侵略した中国でも同じで国民政府は日本軍に協力した。


安倍政権になって、戦争がそんなに過去のものではないこと、そして戦争を
2度としないと誓ってできた様々なものが壊れていくような状況が生まれている。

世界でも第
2次世界大戦を経て作られた国連をはじめ様々な機構が各国のナショナリズムによって後戻りしていることは否めない。


国連でのトランプ大統領の発言、それを後押しする安倍首相発言は国連が対話のための会議場であることを忘れている言動だ。


ナチスドイツによるユダヤ人への残虐行為は国を持たない人たちへの差別意識がもとにある。ココ・シャネルはユダヤ人と同じように差別されたロマ人の血筋があるとも言われている。ロマ人はジプシーの人たちだ。


日本も差別意識は古くからあった。碑民、アイヌ、琉球、そして日清日露の戦いから朝鮮や台湾、中国の人たちがその対象になった。


戦争は相手国を憎しみの対象にする、嫌いだという感覚は初期のものだ。
権力者は差別をあおる、自らを最上級に置き側近を引き上げ階級を作る。不平が下へ向かう構造は権力集中に手っ取り早い。共産主義国でも理想を離れ独裁化していくのもこの構造があるからだ。

人間は戦争がバカげたことだといつも反省するが直ぐに忘れてしまう。忘れないために良識や歴史を知る見識が必要だがそれを怠る。


安倍首相の好戦的態度を支持する人はそのエセ勇ましさに共感を得るようだ。


ヒロシマ・ナガサキに行って悲惨さを見て欲しいと思う。ネット右翼の差別発言は卑劣で戦争もゲームのように思っている。命を持った大量の人間が犠牲になる姿を思い描く想像力が全くない

戦争は日本人であっても北朝鮮の人々であっても人間として非道な行為だ。その行為をちらつかせながら相手を挑発する愚かさをなぜ支持するのか?

戦争はそうした人がいるから無くならないのだ
。戦争になれば反戦は非国民と呼ばれ自国ファーストが愛国者としてもてはやされる。

戦争にならないために国民は賢明にならなければならない。人間の持つ好戦的姿勢を自ら断つ勇気が今こそ一人一人の国民に求められている。


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by willfiji | 2017-09-28 17:49 | 読書 | Comments(0)

「定年7年目のリアル」 (読書no.232)

「定年7年目のリアル」 (著・勢古浩爾)

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この本の名に引かれた、リタイヤして6年と少しの期間が過ぎたボク、どんなことが書かれているか?この人と一杯飲むつもりで読み進んだ。


「知らず、生まれ死ぬる人、いづれかより来りて、いづれかへ去る」鴨長明の歌が紹介される。この心境は確かにある。


「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にはあらず」の方丈記の一節だ。


著者の言葉にうなずきながらボクとは違う生き方が参考になる。


昔は
20歳以上を年増、25歳から中年増、30歳になったら大年増だ、諸説あって江戸時代のことだから今とはずいぶん違う、笠智衆のようなお爺さんがいなくなったという。


60
歳以上を老人として敬老の日ができたが、ボクもその中にいると聞くと違和感がある。
敬ってもらうのはいいが、老人なのか?


頑固ジジイ」という言葉に納得するボク。頑固になって行く自分を知って自分らしく生きるのが老人の特典だと思っている。いろんなことを経験してきたから頑固になる、頑固な自分を抑えるか発散するかエネルギーの持ち方をこの本は整理する。


ボクが心したのは「受け入れること」と「求めないことだ」。

自分と違った考えがあることを受け入れることはできる。難しいのは求めないこと、


自分と同じ考えになるように求めないこと、ボクに取っては挑戦だ。

ものわかりのいいジイさんになるには笠智衆のようになることなのか?

「自分で変えられるものは変えていく変えられないものは受け入れる」でいいと落ち着く。


ボクに「もう一度人生をやり直すか?」と聞かれたら「いやもう結構」と答えるだろう。死へ近い自分を納得する。


簡素な生活と心高い生活ができるようにしたい。


「静かな果敢を生きる」と著者は示す、
「静かな熱狂」ではないとする。


最後に残って欲しいのは読書」、ボクと著者と一致しているこの本の主題だ。


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by willfiji | 2017-09-19 11:04 | 読書 | Comments(0)

「関東大震災」(読書no.231)

「関東大震災」(著・吉村昭)


裁判所の資料など多方面からの調査と取材によって克明に書かれた評価の高い本。

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91日は防災の日、1923年のこの日関東大震災によって20万人の人が亡くなった。

今年はいつもと違ったことが起こった。震災の混乱の中在日朝鮮人の人たちが流言によって殺されたことは日本の歴史の中でも忌まわしい出来事だったがその追悼を小池知事が行わなかったのだ。

殺された朝鮮人は
6000名にも上ったとされるがその数が違うという自民党都議の質問に答えた態度と受け止められた。毎年行われる追悼式のすぐそばで追悼反対の集会が行われ出席していた自民党区議はそんな事件は無かったとテレビの画面で大声で主張した。


あった事を無かったとする政治家がいることは恥ずかしいことだ。今まではこんな人は無視されたがネット右翼が出現してから、歴史を学ばなかった人が捻じ曲げられた歴史を信じてしまう事になった。侵略はなかったというのがその典型だ。最初に発言する人はあった事を知っているのに捻じ曲げる。


地震は正午前におきた。東京市の全壊
48万戸中31万戸、直後の火災によって特に東京,
横浜の下町、市街地は火の海になった、人々は家財道具を背負い避難場所に殺到した。


火の粉が荷に飛び更に死者を増した。被服工場跡地にいた
4万名のうち3.8万人が死んだ.
火事になれば爆風が起こる、熱風が襲い人々は川へ逃れ流れた、油が火の海となってそこでも死体が山となった


3
時間後、様々な流言の中に伝わったのが「社会主義者が朝鮮人と協力して砲火している」というものだ、7時頃「朝鮮人放火す」という声がいずこともなくおきる、「朝鮮人強盗す」「朝鮮人強姦す」「井戸に劇薬投下」といったもの。

横浜から東京へ主に3つのルートで伝えられた。その後おびただしい流言は そのすべてが事実無根であったことが当時警察と後の裁判所刑事局によって明らかにされ、それを流した人の何人かは特定され刑を受けているが、震災後の混乱の中、人々は恐怖に陥っていた。


交通、電信、電話が崩壊した中伝わる、朝鮮人来襲の流言は遂に政府、軍警察機関にまで事実と解釈された、報道機関もこの誤った報道を伝えた。
この時の報道を根拠に朝鮮人が暴動をおこしたと指摘する人がいる。そんなネット右翼の根拠をうのみにしないことをボクもここで強調したい。


各地に自警団が結成され、それぞれが武器を持ち、武装して手当たり次第詰問する。
町内で朝鮮人を探り出し殴り蹴り、殺害にまで及ぶ


やがて警視庁は朝鮮人暴動説は全く根拠のない流言だと断念したが血迷う群衆の蛮行は容易に治らない。争いや騒ぎを好む一部の日本人の残虐性が事件の残忍性を続発させた。


死人の持ち物を奪う人、集団で窃盗を働く人、強盗、強姦が混乱の中で起こった。
朝鮮人とは関係のない犯行だ。


他にも日ごろ社会主義者の言動を探っていた陸軍憲兵が動き、指導者である大杉栄を尋問中に絞殺し妻と一緒にいた幼い甥まで殺してしまうという有名な大杉事件が起きた。震災がもたらした悲劇だ。社会主義者たちも朝鮮人と同じように自警団によって追われる、保護の名目で連行され警察署で激しい暴行を受けた。


大杉栄を殺した陸軍大尉は軍法会議にかけられたが社会主義者に対抗する勢力が集めた嘆願書によって
10年というあまりにも軽い刑となり、それも3年で出所が許され、満州の軍隊に復帰した。


この本は震災後の様子も鮮明に綴る、異臭を放つ大量の遺体処理や避難者の非衛生な生活、
糞尿やがれきの処理等々、人々の生活は荒む


アメリカからの大量の救援物資が届く中、ソビエトからのそれは横浜港に着いた後でも荷物をのせたまま追い返した、日本はそれほどまでに共産主義を嫌っていたのだ。


ボクがこの本を読んだのは小池知事が関東大震災における朝鮮人殺害事件から目をそらしたその危険性を危惧したのだ。ボク自身が知らない歴史を知りたかったからだ。


混乱に乗じて流言を広めた人たち、それを信じて朝鮮人に集団で暴力を加え警察権もないのに殺してしまった人たち、その人たちは一般の人なのだ。


朝鮮人殺害が無かったとう東京都区議や朝鮮人たちが混乱に乗じて暴力事件をおこしたという自民議員にその時の自警団と共通する狂信性を見るのだ。


しっかり学ぼうとせずうのみで歴史を認識し短い言葉で扇動する人を礼賛する、そんな人達がいるから戦争が無くならない。


北朝鮮の脅威は彼らの行動がゆがんだ愛国心にあるから脅威になるのであって、
そんなことに煽られない民度が日本のしっかりあれば脅威を殊更強調する必要はない。


日本の侵略戦争、中国の自治区への迫害、韓国のベトナムでの残虐行為、それらは自国を愛する感情によって消えるものではない。自虐思想と言って自国の誤りを正す言動を非難する人はそれこそが他国民を排除する好戦的な考えであることを自覚しなければならない。


北朝鮮問題は国際社会が受ける困難な問題だが北朝鮮自身が崩壊してしまう戦争を選ぶことはないだろう。但し、関東大震災時に流言を信じて朝鮮人を殺してしまった人と同じような考えが今も残っていることを見ると戦争になる可能性も否めない


戦争はちょっとした行き違いから始まる、好戦的言動によって北朝鮮攻撃が始まったら、
北朝鮮とほぼ同じに韓国、日本の地上は核の雲に覆われてしまうことが予想されているのだ。

そうならないために朝鮮人虐殺は無かった?と言いだしそうな人に是非この本を読んでもらいたいのだ。


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by willfiji | 2017-09-09 15:46 | 読書 | Comments(0)

「サボる政治」(読書no.230)

サボる政治」 (著・坂本英二)惰性が日本をダメにする。


日本経済新聞編集委員の著者が物申す一つの見識を示す本だ。


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ボクは大学に入学した時から日経新聞を取っている。


造形学部デザイン学科という好きな分野に進んだ時に経済が大事だと父親から勧められたからだ。学園闘争の真っ只中の時だった、べ平連親派から全共闘にも加わった、過激派にならなかったのは日経新聞の自由経済進むべき方向だと思っていたからだ。


社会人になって平和憲法護憲の立ち位置にいて自由社会の実現を理想とした。


ビジネスを通して韓国、中国、台湾、香港の人たちと親密になる中で彼らの国際感覚に触れて共感を持った。彼らには日本の過去の過ちを許容して日本から学ぶ姿勢があった。
ボクは日本人として加害者としての歴史を担う中で平和産業の構築こそボクのビジネスの道だと邁進した。


そんな思いを貫いて、政治的に偏ることなくリタイアした年、東日本大震災がおこった。民主党が自壊して安倍政権が誕生した。
2大政党が切磋琢磨し日本の政治が善くなると思っていたがそうはならなかった。


選挙では経済政策を政治課題としていた安倍政権は過去の戦争を肯定し皇国史観を持ち出し自由社会を否定するそんな姿を見せてきた。顕著なのは集団的自衛権容認という暴挙だ。憲法違反は明らかだ。その後、共謀罪法案まで禁じ手を使って通した。一強に奢り、森友問題や加計学園問題が表面化した。


近隣諸国との関係悪化はボクに政治という問題を必要以上に考えさせる機会となった。


世界の右傾化と同時に起こった日本の右傾化の表出は安倍政権がもたらしたものだ。


サッカーワールドカップ同時開催や韓流ドラマの影響であれだけ関係が善かった日韓関係が国民同志も崩れていって反日、嫌韓が充満してしまった。


アベノミクスは株高をうみボクが長期にやっていた平和産業応援ファンドが上昇しいくばくかのお小遣いをもたらしたが、金融緩和は出口対策がなければツケは国民が背負うことになる。


この本は日経らしい論調で日本の政治の怠慢を示す。

税と社会保障の一体化は国民に負担を強いるものだが少子高齢化を前に間接税である消費税増税は避けて通れないことだと思う。そしてTPP推進もグローバル経済の中で自由貿易の促進を止めることはできないという点で多国間協議し一定のルールのもとで遂行すべきだと思う。


一方この本とボクの意見が少し異なるのは軍備拡大に対してだ、北朝鮮や中国を対象国として今以上の充実を求めているがボクはチキンレースに加担することなくむしろ平和貢献を日本はめざすべきだと考える。抑制のための軍事拡大に効果はない。ましてアメリカの言いなりに言い値で追撃ミサイルを購入することには反対だ。


北朝鮮はともかく中国は国際社会の立派な一員で一党独裁ではあるが日本侵略を考えているとは思わない、領土問題は徹底的に議論すべきで、ないとしている日本の姿勢を改めることも必要だ

北朝鮮は難しい問題だが武力衝突は避けなければならないということだけははっきりしている。制裁ばかり口にするのは政治の非力さを嘆く姿だ。国連の中で対話の窓口を作る事がかつて脱退し孤立の道を歩んだ過ちをおかした日本の役割ではないだろうか。


安倍一強に対して黙っていた多くの日本人が少しずつ声をあげだした。ネット右翼の差別主義発言のひどさに呼応したとも考えられる。


A:
「長いものには巻かれる」「出る杭は打たれる」「沈黙は金」「くさいものにはフタ」
「キジも鳴かずば撃たれまい」

はよく言えば日本人の謙虚さを表したものだが、そうばかりは言えない時がある。


B:
「火中の栗を拾う」「武士は食わねど高楊枝」「良薬は口に苦し」「書くものはかくなるものと知りながらやむにやまれぬ大和魂」ボクはいつもBに惹かれる。
政治的発言はそんな思いがあるからだ。


ボクとは違う主張にも耳を傾ける必要があるとこの本を手にした、おかげで少し違った考え方も持てた。自由社会を尊重するという共通の基盤があるからできたことだ。

おおもとが一緒なら違っていい、おおもとを大げさに言えば、人類の普遍性で「自由・平等・博愛」だ。絶対に許せないのは差別


「君主は和して同ぜず、小人は同じて和せず」心することそれは自己内対話でもある。


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by willfiji | 2017-09-04 11:27 | 読書 | Comments(0)

「はなし家たちの戦争」(読書no.228)

はなし家たちの戦争」 (著・柏木新)禁演落語と国策落語。

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8
月は著名人が戦争について語る時だが、戦後72年を迎えると戦争を体験した人が少なくなっている。


落語家・桂歌丸さんの二度と戦争をしないために語った言葉が心に響いた、
車椅子と呼吸器に補助されての遺すべき使命を担った強い姿だった。その中で紹介されたのがこの本だ。


浅草に「はなし塚」がある、戦中に演じることを禁じられた落語が53話埋葬されている。


「はなし塚」が出来た理由はボクが思っていた事とは逆だった。国家総動員法が戦争遂行のために施行されそれに賛同し従った事をアピールするために造ったものだった。真実を知ると尚悲しい。


「大東亜共栄圏と世界秩序の確立に、また高度国防国家建設に、戦線に在る将兵の心を心として、銃後の我々もまた一段と勇猛邁進しなければならない」とはなし塚を造ったのだ。


はなし家ではなく俳優にしなさいと警視庁から言われる「君が話したらお客が笑うではないか」と。

禁演になったのは「遊郭」「妾」「不義・好色」「残酷」等のはなしだ。代わって国策落語が作られた、「子供を産まないのならスパイ行為として憲兵に訴える」とか「隣組が協力し合って銃後を守ろう」とか「大東亜戦争は正義のための戦争、日本人はもとより大東亜圏のみなさんが幸せになる、支那人でもマレー人でもタイ人でも印度人でも今まで英米から虐げられ搾取された人々を救ってやるんだ」という話ばかりだ。ちなみに今でもそんなことを言う人がいる。いずれも笑えない話だ。


戦争が深まるにつれその偽善性を人々は疑うようになる。禁じられた女郎買いの話は慰問で訪れた兵隊の前では禁止されていたが、将校の席ではやれと強要された。


落語家が慰問隊に入るのは徴用から逃れるためであったが、慰問のための移動の列車は満員だったが将校たちはゆったりと別車両が用意されていた。


庶民はみんな常に空腹だった。


「がまん」を美徳とする戦争は、不自由を作り、人間性を否定することにつながる。

国民が人間性に目覚め人間性と対局にある戦争に疑問を抱いては困るという国の思惑は軍部や国のふるまいによって限界を超える。庶民もこの戦争は変だと思うようになっていった。


この本は国策落語を作った人たちの心の変遷を語る。柳家金語楼、三遊亭金馬、我が家にはじめてテレビが来た時、画面を賑わしていた人たちだ。歌丸さんはそのひとたちの後に続く。


ボクは戦争を知らないがあの戦争を美化する人たちがボクより若い世代にいることに戦争の風化が進んでいると危惧する。ボク等の世代でもあの戦争が正義の戦争だったとする人にボク等は何を学んでいたのかと問わずにいられない。


元歌手で議員の三原じゅん子氏は戦争のための思想「八紘一宇」を信じると公言している。
どんな教育を受けてきたのか、ボク等が伝えなければ日本が再び戦争に巻き込まれ核戦争で人類が滅んでしまうことになり兼ねない。語り継ぐことで平和が保たれる。


他にも今問題のアメリカの白人至上主義のような民族優位思想が日本にもあって、日本が起こした侵略戦争を肯定する人たちがいて隣国との関係が悪化している現状がある。


「世界万国を日本天皇の元に統合し、おのおのの国をしてその所を得しめようとする「八紘一宇」思想は800万人とも推定されるアジアの人々を死に至らせ、320万人の日本人の命を奪った。


「はなし塚」は悲しい歴史の生き証人、落語という大衆芸能は笑いの中で2度と戦争をしない道を示している。


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by willfiji | 2017-08-22 10:39 | 読書 | Comments(0)

「浸食捜査」(読書no.227)

浸食捜査」 (著・安東能明)


水死体で発見された若い女性の胸に小さなあざのような刺青が?

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赤羽署安全課の疋田は入水自殺と思われた遺体から事件性を感じる。


物語は警察小説の期待を裏切らず、病院詐欺や患者取り違え事件等をからませ絶妙な展開で読者を引き付ける。


美容整形失敗に見せかけた殺人の背景に病院の隠蔽体質と過去の犯罪調査の過ち、疋田がそれを暴いていく。手術台に乗った患者に殺人者となった医師のメスが迫る、


飛ぶようにページがめくられ、気が付けば一気に読んでしまった


犯罪と言えば一連の安倍首相の疑惑の中でも首相擁護で有名になった山口敬之氏のレイプ事件のその後どうなったのか?報道から姿を消してしまったことに疑問をいだく


この事件は逮捕寸前で首相官邸の圧力によって逮捕見送りになったものだ。


レイプいう一般には公開しにくいものであったことや被害女性から検察審査が出されているという理由もあるだろうが、審査のハードルが高いだけに、山口氏に司法の手が伸びない事も考えられる。

そうだとしたら日本は法治国家と言えないことにもなる、重大な問題だ。もし山口氏が首相に近い人でなければ逮捕されていたからだ。


薬で意識を失わせた女性に性的暴行を働くという卑劣な行為も許せないが、被害者女性が勇気を持って訴えたにも関わらずハニートラップ等とその女性を貶める特にネット右翼の言動は政権の暴挙と共に看過できない問題だ。


警察小説なら、握りつぶした北村内閣法制官や中村刑事部長は山口氏と共に罪を問われ安倍政権も退陣を迫られるが現実はそうならないような情勢だ。


安倍政権の疑惑は何一つ解明されていないどころか北村氏や中村氏は森友学園問題の佐川氏と共に栄転の褒美が与えられている。
時間が経過することを政権は待っている。


ボクも含め飽きやすい日本人ではあるが、ここで目を離したら、政権の思うつぼだと心しなければならない。

正義が勝つ小説の世界を誰でもが期待するようにリアル社会も悪者が退治されることを誰でも望んでいる。


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by willfiji | 2017-08-15 18:09 | 読書 | Comments(0)

「パレートの誤算」・(読書no.225)

パレートの誤算」(著・柚月裕子)

パレートの法則と聞いてピンとくる人は少ないだろう、「働きアリの法則」と同じ意味だという。働きアリには働いているアリが8割、遊んでいるアリが2割いる。

働いているアリだけにしたら効率がいいと思うだろうがそうしてもまた2割が遊ぶアリになるという法則だ。

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主人公聡美は社会福祉課の臨時職員、入社早々ケースワーカーの仕事を覚えることになった。生活保護世帯を訪問して、面談して状況確認しできれば自立を促す。


やりたくない仕事だったが、その仕事を使命としてこなしている先輩を知り尊敬するようにもなった、その先輩が家庭訪問先で火災によって死亡する、検視結果は他殺だった。


聡美は貧困ビジネスの実態を知ることになる。裏社会が弱者から搾取する世界だ。社会保障をできるだけ抑える政策もあって生活保護申請にはいくつかのハードルがあるが、貧困ビジネスの魔の手は役所関係者にも及び手口が巧妙になっている。

亡くなった先輩社員が疑われる、聡美は疑問を解明するために役所内の資料を調べるが不正受給はマスコミから叩かれるため役所には不正受給の実態を隠蔽する体質がある、聡美の行動はそうした役所の体質から外れ上司から叱責される。

犯人捜しは警察にまかせろとの指示に聡美は納得しない、上司に隠れて重要な証拠をつかむ、聡美の身に危険が迫る。小説にどんどん吸い込まれていく。


この本は生活保護の意味を問う、ボクは自由世界を支持する、芸術や文化が政治的な理由で規制されることはあってはならないと思うからだ。人は自由闊達にやりたいことをやればいいと思う、そのための競争も必要だ。


但し自由の権利を差別によって奪う事、そして勝者だけが権利を与えられる事には絶対反対だ。生活保護世帯のような弱い立場の人やハンディキャップを持った人にはフォローが必要だ。

健常者が障害者を差別することはもちろんのこと民族が他民族を差別することも自由社会とは言えない。人は生まれた環境や民族によって差別されることがあってはならないと強く思う、平等を教えるのが教育だ。


安倍政権になってから強者の論理が横行している、自民議員から生活保護世帯の給付と不正受給は別問題なのにまるで同一問題のような声があがることや行革推進の主張には共感したが弱い人たちを切るような政策を打ち出す維新にはがっかりさせられる。

カジノ依存症になるのは本人が悪いからと言ったり沖縄の人たちを土人と揶揄した人を庇うなどの大阪府知事の姿は人間性のなさ露呈したものだ。

政治には思いやりがなければならない。障害者施設に押し入り障害者を次々に殺害した事件から1年経つが犯人は反省するどころかナチスドイツの優生学を信条とする発言をしている。

このようなネトウヨやヘイトスピーチの言動が日本社会へ影響を及ぼす、自己民族優位という観念の世界で政治を歪める、今までの日本では考えられなかったことだ。


国民主権、平和主義、基本的人権を守るのが民主主義国家の基本でその考えにたった生活保護世帯への給付は必要不可欠なものだ。


働きアリの論理で切り捨てることは簡単だが、切り捨てられる人の中に懸命に生きる努力をしている人たちがいることを忘れてはならないと著者は結ぶ。


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by willfiji | 2017-08-04 10:44 | 読書 | Comments(0)