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「餓死(飢え死に)した英霊たち」
「南京の日本軍―南京大虐殺とその背景」(著・藤原彰) どんなに忌まわしい過去であっても歴史の真実を直視し、そこから教訓を学んで二度と過ちを繰り返さないようにしなければならない。 こうあって欲しいと思うことは誰にでもある、しかし願望で史実を曲げてはならない。残念なことであっても未来につなげるためにはしっかり見据えてそうならないようにすることが歴史を学ぶということだ。 戦争を肯定し、過去の過ちを正す姿を否定して捏造だとか自虐的だとか主張する人たちが本を読まないネット世界に横行していることを少なからず危惧している。 時の防衛大臣や差別主義者やたちが大虐殺行為を数の問題にすりかえる、少数だから大虐殺はないという議論は事件の本質を隠蔽する。 この本は日本軍の本質を史実にもとづいて究明する。前回高校生に近代史を教えた、加藤陽子氏推薦の書だ。 太平洋戦争では日本人戦没者は320万人、そのうち日本軍が230万人、その過半数が餓死による。そして餓死にも階級差があった、メレヨン島の生存者比率は将校67%、兵18%だ。 補給を無視、軽視して現地調達とした大本営は精神力が生死を分けたとする。現地調達はジャングルや耕作地のない島ではたちまち食料不足となり死の行軍となる、その道は靖国街道と呼ばれる。アメリカ軍はあえて攻撃もせず自ら死に絶えるに任せた。戦闘もせず飢え死にする人たちの無念さはどんなものであっただろう。 人権の尊重など全くない軍の本質が日本兵の飢え死にや南京の大虐殺を生んだのだ。 命を惜しまないのが軍人で天皇のために生命を捧げるのが最高の美徳とされた。 日露戦争前まではフランスやドイツに学んで軍備力や補給体制が戦力の基盤であるとの合理的思想があったが、日露戦争、その後の第1次世界大戦後世界が軍縮に向かう時、日本軍の思想は精神論に傾いて行った。 著者はなぜ日本軍の指導者が勝てる見込みのない戦争に突入したのか、徴兵によってやむなく戦地に向かった兵隊たちが戦いではなく、飢えとマラリヤ、風土病、の中で免疫力もなくやせ細って死んでいったのか。 中国のとの戦争を事変と言って国際法を無視し南京周辺における収奪行為とそれに伴う強姦や捕虜の大量殺戮を一般の兵までもが引き起こしたのかということを、日誌や記録や証言や著者自身が支那駐屯中隊長としての体験などの多くの証拠をあげながら究明する。 著者は南京虐殺をなかったとする人たちや戦争を美化する人たちを戒める。 第1次世界大戦までは日本は国際法に従って捕虜の扱いも人道的であって捕虜となったドイツ人やロシア人たちも親日になったことや、欧米に変わって統治した国でも統治する人の中にも人格者が居て現地の人たちを差別なく扱ったり民主的であったり、満州へ渡った人にも現地の人との融和を大切にしたりしたことがあって、日本人に好感を抱く人もいた。 その人たちの発言で戦争はアジアの開放の戦いであったと戦争を美化する人たちもいるが、 戦局が深まれば深まるほどに日本軍は正常の感覚を失っていたことは残念なことにその何倍もの生き証人や残った記録によって明白になっている。 今、右傾化する人たちを見ると人間の本能をむき出しにする考えに同調する傾向がある。トランプやEU離脱が多数を占めたのは人間の本能を是認する「隠れ」がマスになった証ではないだろうか。 それは教育という良心を育てる視点が欠けた結果だ。エセ保守派が道徳教育を持ち出して戦前の教育回帰を推し進めるという偏狭なことではなく、「自由、平等、博愛」にもとづいた教育が世界的に求められている。 ちなみにエセ保守派の本質は今回の「天皇の生前退位反対」の発言を見れば明らかだ。今上天皇の発言は生前退位の意向として多くの国民に受け入れられた、天皇も人間だからその人権は守るべきという当然の考えだ。 今上天皇は右傾化する今の政権にしばしば警笛をならし日本の平和主義の象徴にもなっている。ボクはそのことを日本の誇りだと思う。父親が犯した過ちを知っての行動は日本を平和に導くものになっている。 今上天皇が靖国に参拝しない意味を靖国に参拝推進する議員たちはわかっていないと思う。 南北朝を持ち出すこともなく天皇の系図は複雑で神武天皇の血が今もその中に残っているとは誰も思っていない。明治まで神官として身分を保たれた中に日本文化の神髄がある。 天皇のために戦えと言われる天皇を再び作りたいエセ保守の人たちは生前退位に反対だ。 この本は多くの日本兵がなぜ飢え死にしたのかと南京事件がなぜ起きたかを問い、歴史を捻じ曲げて捉え、戦争への道を歩む右傾化する現象を止めようとしている。 天皇という存在を利用した非人間性の世界は降状を認めず玉砕と特攻の精神を産み、多数の飢え死に者を出し、南京大虐殺をも犯した。 今上天皇のようにその事実を謙虚に学ぶ必要があるのだ。
by willfiji
| 2016-11-23 17:44
| 読書
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