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東野圭吾というベストセラー作家の小説が何年も前から気になっていた。読もうと思っていても出遅れ感があって手にした本も棚にもどしていた。
ブログに読後感想文を書くようになって1年程経つが、読んでくれている同期のHと「その本読んだよ!これも面白いよ」と会えば本の話をするようになった。彼は僕より読書家であることもわかった。
彼に何冊かの推薦図書を聞いた。やっと東野圭吾を読む事になった。
周回遅れの読書だが序章からどんどん読み進むさすがの小説だった。「麒麟の翼」は日本の道路の起点に立つ。高速道路を屋根にしたお江戸日本橋だ。その像に持たれるようにして男が死んだ。物語はその犯人探しから始まる。容疑者はあっという間につかまるが、それでこの長編が終わるはずはない。
ベストセラー作家として確固たる地位を築いていることに納得するか。父親に全く無関心な家族、安全基準を守っていたら利潤がまわらない企業とその中で働かなければ生きられない非正規従業員、できれば事を荒立てたくない事なかれ主義の教育現場。等等、身近な不合理な事例が幾重にも現れ、真相が浮かび上がっていく・・・・。
東野圭吾は確実に僕の中で読みたい作家に名を連ねた。ありがとう、わが友!
by willfiji
| 2014-02-06 18:20
| 読書
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