今年も同期会旅行に行ってきた。朝野、木村、角岡、関口、福原、松本、林のいつもの面々があらかじめ送られて来た切符を手に東京駅新幹線乗り換え口に集まった。
松本と林が永久幹事となって交互にやってくれる。ありがたいことだ。
今回は『どうせ飲むなら復興に一役』と松島に行くことにした。仙台生まれの林が全て手配をしてくれた。9時発で仙台までは2時間。既に買い物は終わったと何名かが待っていた。
僕はすかさずその買い物を点検。『少ない!』
一人当たりビールロング缶1本しかない!車内販売求めて走ることは必定だ。『追加を買ってくるよ!』と言う。
角岡が『朝からそんなに飲まないよ、仙台まですぐだぜ。』と心にもないことを口走る(笑)!こんな展開はいつもの事。即ハイボール、水割り計12本が追加された。電車に乗り込む。8人の中の酒豪は4人、その計算は僕の得意とするところだ!仙台に着いた時、全て予定を消化した。
酒豪の中に角岡と僕が入っていることは言うまでもない。
同じ展開が2日続く!飲み過ぎるなよ!2本だけだよ!とブレーキをかける言葉も変わらない。免罪符にして旅が続く。『吟醸で!とういのを純米!』と言い直すのは松本だ。飲んだら同じ、注文も勝手知る者の技だ。
どのくらい飲んだのか?何を話したのかよく覚えていない。
朝の露天風呂での会話もかわらない。
それでいて同じ話題になると話がつながる。
あるメンバーの毒舌が今回は少ない、彼は脊髄を移植している。生死を彷徨った経験がある。頭髪が無くなった時、帽子姿がわんぱく少年のようで笑った事も懐かしい。もしかして再発か?その検査を受けるという。酒を控えたそのメンバーのために皆で伊達政宗の建立した
瑞巌寺で祈った。
『
松島や、ああ松島や、松島や、』詠まれた句は奥深い。解釈は『かってにせよ!美しい海がここにあるではないか!』と言われている気がした。松尾芭蕉がこの地に着いたのは徳川の世も終末になりかけた時だ。
震災後2年、奥の細道にて同期が集った。各自が思うことの
分かることもあり分からぬこともある。
だが、この旅行、いつまでも続けたいという気持ちに変わりはない。